御徒町凧さんへのオマージュ
松の木の枝の葉の間を吹く風は
尖っているだろうか
日差しの糸が幾重にも絡みついて
ザラザラしていて
円錐の底面を貼り合わせた形となっている
吹き方は流し素麺が
乱れ飛ぶ感じだ
松の木の枝の下で
松ぼっくりと栗鼠のことを
考えると
風が一層強まって
吹き飛ばそうとする
吹き飛ばされるのは
私の蛇のような邪念だ
栗鼠は木陰に身を寄せ
松の木は
金箔の夕日を背負って
見得を切ろうとしている
私は家路ににつく
この松林の上空にそびえる
都市を
緑に染めようと
虎視眈々と狙っている
詩人たちの姿を
羨望の視線で見やる
2011年8月8日月曜日
2011年8月7日日曜日
好きなケーキ
好きなケーキがえらべる
そんなことが
お金があれば可能だ
その場で楽しんでも
お持ち帰りにしてもいい
ケーキに気持ちをきく必要はない
こちら側の気持ち次第で
あちら側には拒否権はないのだ
ついでににいえば
ケーキを作った人の気持ちも無視していい
わたくしの素性も
関係がない
ショーケースに並んでいる限り
わたくしには
それを買い求め
我がものとすることができる
うっすらと汗をかいている
美しいケーキ
寒天が光り
リキュールとフルーツが香っている
毎日食べたい
いつも傍においておきたい
あなたと過ごす時間を
永遠に楽しみたい
他人に買い求められる前に
目当てのケーキを買い求めなければ
背中にひんやり刃(やいば)のような感覚が降りてゆく
そんなことが
お金があれば可能だ
その場で楽しんでも
お持ち帰りにしてもいい
ケーキに気持ちをきく必要はない
こちら側の気持ち次第で
あちら側には拒否権はないのだ
ついでににいえば
ケーキを作った人の気持ちも無視していい
わたくしの素性も
関係がない
ショーケースに並んでいる限り
わたくしには
それを買い求め
我がものとすることができる
うっすらと汗をかいている
美しいケーキ
寒天が光り
リキュールとフルーツが香っている
毎日食べたい
いつも傍においておきたい
あなたと過ごす時間を
永遠に楽しみたい
他人に買い求められる前に
目当てのケーキを買い求めなければ
背中にひんやり刃(やいば)のような感覚が降りてゆく
2011年8月6日土曜日
天使の涙
天使が横たわっている
傷ついて
誰かの代わりに
傷ついているのだろう
私だって
あなたの代わりに
傷ついているのだから
あなただって
天使の代わりに
傷つくことができるはずだ
それが
本当は
あなたの願うところではなかったのか
天使の味方になること……
あなたが気づかない代わりに
私は気づいている
私が気づかないことに
天使が気がついている
傷つきながら
天使の代わりに
あなたが涙を零した
傷ついて
誰かの代わりに
傷ついているのだろう
私だって
あなたの代わりに
傷ついているのだから
あなただって
天使の代わりに
傷つくことができるはずだ
それが
本当は
あなたの願うところではなかったのか
天使の味方になること……
あなたが気づかない代わりに
私は気づいている
私が気づかないことに
天使が気がついている
傷つきながら
天使の代わりに
あなたが涙を零した
2011年8月5日金曜日
2011年8月4日木曜日
三日月の空
噛み合わないところが
あなたのいいところだと思えてきたんだ
ちょっと悲しかったり
寂しかったりすることも
いいところだと思えてきたんだ
自分の全体像だってみえないじゃないか
かみ合う相手を見つけるなんて
無理なんだ
あなたのいいところだと思えてきたんだ
ちょっと悲しかったり
寂しかったりすることも
いいところだと思えてきたんだ
自分の全体像だってみえないじゃないか
かみ合う相手を見つけるなんて
無理なんだ
2011年8月3日水曜日
いつも見に行きたくなる
君の二つの目が
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
離れているので
君はぼくとの距離感をとる
君の二つの目は
近くのものが歪んで見えるので
君はぼくを遠ざけて
眺めている
君の二つの耳は
片方で電話しながら
片方で音楽を聴くことができるので
ぼくの声はラジオドラマのようになり
フィクションとなる
君の二つのものは
君自身が制御できないので
君はそれらをもてあましたまま
ぼくにおしゃべりする
ぼくの二つの目は
求めているものを見るために
君の前にいくが
目は記憶ができないので
いつも
繰り返し見に行きたくなる
2011年8月2日火曜日
2011年8月1日月曜日
2011年7月31日日曜日
悲しみの形
あなたは遠くにいて
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
表面張力でとどまっている
悲しみを
アイレベルに捉えて
そこに
過去の海の水平線を重ねるようとするが
一つにしつこいカモメに邪魔され
二つに地球の丸さに阻まれて
うまくできずにいる
そのせいで
悲しみは
とどまったまま
おとなしくあなたのまえに
いつまでもある
あなたは私にメールしてきて
悲しみの扱い方を
質問した
私は
フリーザにいれて
固めてしまうことをすすめようとして
思いとどまった
固めるまえに
一度
見てみたくなったからだ
2011年7月30日土曜日
あなたに教えるのは
あなたに本当のことを教える人がいないから
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
あなたは嘘の土台で造られた世間の中で生きている
私もあなたに本当のことを教えないので
世間の人間と大差がない
人はみなそうしているのだ
ただ
本当のことは
自分で知ることができる
そのことを
あなたに教えよう
それは
ある朝目覚めると
寄り添うように
隣に横たわっていたりする
息の音も立てずに
自然にあなたのことを見ている
他の出会い方もあるがだいたいこんな感じだ
その時
あなたは気づく
本当のことは
自分で知ることができると
自分で問いかければいいのだと
起きて
活動を始めるとそれは
どこかに隠れてしまうが
気配だけがときどき現われる
そんなゆるい
宙ぶらりんな私のアドバイスだが
じっさいそんなものだ
強く堂々とした
自信に満ちたものなど
無理してでっち上げられたものばかりなのだ
だから
あなたに教えるのは
あやふやな話
私のあなたに対する感情と同じ
2011年7月29日金曜日
黒い雲
黒い雲が頭上にあるが
四方の空は晴れている
薄暗い夕暮れの景色だが
鮮やかな輝きが周囲を
彩っている
沈黙している人々は
自分の世界に閉じこもって
見物を決め込み
気持ちなどという邪魔なものは胸の奥に押し込んでいる
こんな日は
大人しくしていた方がいいに違いないが
やむを得ぬ事情により
出かけなくてはならない
どんな運命が待っているのだろうか
きょうの夕空のようなぼくに
四方の空は晴れている
薄暗い夕暮れの景色だが
鮮やかな輝きが周囲を
彩っている
沈黙している人々は
自分の世界に閉じこもって
見物を決め込み
気持ちなどという邪魔なものは胸の奥に押し込んでいる
こんな日は
大人しくしていた方がいいに違いないが
やむを得ぬ事情により
出かけなくてはならない
どんな運命が待っているのだろうか
きょうの夕空のようなぼくに
2011年7月28日木曜日
欲望のダンス
欲望のダンスがつづいているね
月夜の庭で
いつまで続くか
分からないでやっているんだね
海辺でやっていたパーティーも
合流して
盛り上がっている
倒れそうな人もいるよ
誰が誰だか分からない
おまけに
何かをする訳と
その持ち主たちも
混沌と混じりあってしまったね
理由や理屈は
必要ないと叫んでいた人が
泡を吹いて倒れたよ
シャンパンの栓を抜きながら
きらめく星をちりばめた
美少女が
ひたひたと
裸足で歩いているから
みんなも浮足立っているね
この世からすこし浮いて
欲望を軽くしているんだね
月夜の庭で
いつまで続くか
分からないでやっているんだね
海辺でやっていたパーティーも
合流して
盛り上がっている
倒れそうな人もいるよ
誰が誰だか分からない
おまけに
何かをする訳と
その持ち主たちも
混沌と混じりあってしまったね
理由や理屈は
必要ないと叫んでいた人が
泡を吹いて倒れたよ
シャンパンの栓を抜きながら
きらめく星をちりばめた
美少女が
ひたひたと
裸足で歩いているから
みんなも浮足立っているね
この世からすこし浮いて
欲望を軽くしているんだね
2011年7月27日水曜日
彼方へとやり過ごすもの
右から左に夜景を受け流す
光る銃弾が無数に流れている
それは資本主義によって
美化されている
銃弾をかいくぐって人々は
営みを続けている
時に身を低くかがめて
聞き耳を立てている
ある家では
香りのいい葉が焚かれ
男の太く黒い枝が
女のか細く白い枝に
しなだれかかり
キュウキュウと音を立てながら
交わろうとしているが
もともと無理な行為であることを無視しているので
弾けて別の割れ目と裂け目が
樹液で一瞬固定されるのが
せいぜいいいところであり
だが
その刹那の音色にほだされ
毎夜交わろうとする
男と女は
そのことに関しては
疲れ知らずだ
やはり
夜景を受け流しながら
予定表にない行為を
始めるのだ
右から左へと
やり過ごされた風景は
いまはもう
上から下へと
受け流されている
それは民主主義によって
堕落へと
向かわされているかのようだ
光る銃弾が無数に流れている
それは資本主義によって
美化されている
銃弾をかいくぐって人々は
営みを続けている
時に身を低くかがめて
聞き耳を立てている
ある家では
香りのいい葉が焚かれ
男の太く黒い枝が
女のか細く白い枝に
しなだれかかり
キュウキュウと音を立てながら
交わろうとしているが
もともと無理な行為であることを無視しているので
弾けて別の割れ目と裂け目が
樹液で一瞬固定されるのが
せいぜいいいところであり
だが
その刹那の音色にほだされ
毎夜交わろうとする
男と女は
そのことに関しては
疲れ知らずだ
やはり
夜景を受け流しながら
予定表にない行為を
始めるのだ
右から左へと
やり過ごされた風景は
いまはもう
上から下へと
受け流されている
それは民主主義によって
堕落へと
向かわされているかのようだ
2011年7月26日火曜日
今ごろあなたは
今ごろあなたは
裸になって
誰かに抱かれているだろう
私は洋服を着て
アクセサリーを身につけて
会議に出ている
あなたは呼吸の乱れに
苦しさと同時に快楽を感じる
風の通り抜けない部屋で
汗にまみれて目をつむっているのか
あいているのかさえ分からないでいる
私は冷たいお茶を喉に流し込み
ペンを走らせ
大きく頷くことを繰り返す
首のもげた花を見つけ
目が離せない
夜の電車で
帰る家がない
裸になって
誰かに抱かれているだろう
私は洋服を着て
アクセサリーを身につけて
会議に出ている
あなたは呼吸の乱れに
苦しさと同時に快楽を感じる
風の通り抜けない部屋で
汗にまみれて目をつむっているのか
あいているのかさえ分からないでいる
私は冷たいお茶を喉に流し込み
ペンを走らせ
大きく頷くことを繰り返す
首のもげた花を見つけ
目が離せない
夜の電車で
帰る家がない
告知…きょう、朗読セッションに参加します
荻窪、6次元で開催するセッションに参加します(主催者でもあるので)。当日飛び入り歓迎、1ドリンク付き。途中入場退出OK。19時から21時。2000円。
7/26(火)19時〜《荻窪ポエトリーセッション》ポエペンシルを発売する文月悠光さんと、もう一人のゲストは谷郁雄さん。谷さんはホンマタカシさん、佐内正史さん、長島有里枝さん、リリーフランキーさん、石川直樹さん、浅田政志さんなど著名な写真家とコラボした詩集を数多く出版されています。
2011年7月25日月曜日
ただいるだけで
何もしゃべらなくても
愛想をふりむかなくても
ただいるだけで美しい人
出会ったいきさつの運命を確認しあわなくても
一緒に見た風景の演技の見事さを共有しなくても
歩いた街の笑顔の出来事を思い出さなくても
ただいるだけで美しい人
お互いの夢を見せ合わなくても
過去を並べて鑑賞しなくても
楽しいエピソードを語らなくても
ただいるだけで美しい人
だだいるだけで美しい人は
ただいるだけで美しい
だだいるだけで美しい人は
私の前にいるとき
一番美しいのか
私の前にいないときに
もっと美しいのか
ただいるだけで美しい人は
美しく朽ちている
朽ちている美しさが
語られない魅力を携え
あなたの香りを放っている
愛想をふりむかなくても
ただいるだけで美しい人
出会ったいきさつの運命を確認しあわなくても
一緒に見た風景の演技の見事さを共有しなくても
歩いた街の笑顔の出来事を思い出さなくても
ただいるだけで美しい人
お互いの夢を見せ合わなくても
過去を並べて鑑賞しなくても
楽しいエピソードを語らなくても
ただいるだけで美しい人
だだいるだけで美しい人は
ただいるだけで美しい
だだいるだけで美しい人は
私の前にいるとき
一番美しいのか
私の前にいないときに
もっと美しいのか
ただいるだけで美しい人は
美しく朽ちている
朽ちている美しさが
語られない魅力を携え
あなたの香りを放っている
2011年7月24日日曜日
花火を創る
遠くで花火が上がっているのだろう
電話越しに
花火の音が聞こえ
あなたは大はしゃぎ
おいてけぼりの私は
頭の中で自分の花火を創造する
あなたの向こうの
崖の向こうに
頼りなく糸を引いて登っていった白い玉が
はじけて
大きな光の輪を拡げる
反射したあなたの笑顔の横顔に
色が踊る
明暗を繰り返しながら色を変え
降りていく光に
あなたはなんの不安を感じることもなく
次の花火が打ち上がるのをまっている
私は
次の花火を創って
打ち上げる
汗のような涙をこらえながら
秋の虫のなく声が聴こえるまで
電話越しに
花火の音が聞こえ
あなたは大はしゃぎ
おいてけぼりの私は
頭の中で自分の花火を創造する
あなたの向こうの
崖の向こうに
頼りなく糸を引いて登っていった白い玉が
はじけて
大きな光の輪を拡げる
反射したあなたの笑顔の横顔に
色が踊る
明暗を繰り返しながら色を変え
降りていく光に
あなたはなんの不安を感じることもなく
次の花火が打ち上がるのをまっている
私は
次の花火を創って
打ち上げる
汗のような涙をこらえながら
秋の虫のなく声が聴こえるまで
2011年7月23日土曜日
ウィンクされた
古い木の机で
新しいあなたに
手紙を書いている
気づくと
木の机が
勝手に手紙に関与してきている
書きたいことが
知らない思い出の上を
歩いて行く
通ったことのない森の中の道を
明るく輝く雲に平行に歩いて行く
草の積もった足元の地面が
心地よい
私は
木の机が何を思っているのか
先回りして
私の手紙に関与するのを
食い止めようと試みてみた
だがそれはできないことだった
木の机のことを考えると
自分の計画のことをすっかり忘れてしまうのだ
そわそわしながら
そうしているうちに
ずいぶんと時間が過ぎ
手紙は終わりの行を迎えようとしていた
もう手紙用のストラスモアライティングレイドのペーパーも
最後の一枚だ
それを意識した時
囁くように
あなたの名前を呼ぶ気配がした
見ると
紙のうえの 。 がウインクしていた
新しいあなたに
手紙を書いている
気づくと
木の机が
勝手に手紙に関与してきている
書きたいことが
知らない思い出の上を
歩いて行く
通ったことのない森の中の道を
明るく輝く雲に平行に歩いて行く
草の積もった足元の地面が
心地よい
私は
木の机が何を思っているのか
先回りして
私の手紙に関与するのを
食い止めようと試みてみた
だがそれはできないことだった
木の机のことを考えると
自分の計画のことをすっかり忘れてしまうのだ
そわそわしながら
そうしているうちに
ずいぶんと時間が過ぎ
手紙は終わりの行を迎えようとしていた
もう手紙用のストラスモアライティングレイドのペーパーも
最後の一枚だ
それを意識した時
囁くように
あなたの名前を呼ぶ気配がした
見ると
紙のうえの 。 がウインクしていた
2011年7月22日金曜日
夜の香り
夜の間に激しい雨が降って
夜が流されてしまったので
朝
あなたはベッドの上で
裸のまま
救助を待っていた
隣にいた人も
どこかに行ったまま
帰ってこない
もうだいぶ遠くへ行ってしまったに違いない
あなたは
かかとを片手でつかんで
時間というものが
どんな姿をしているのか
また善なのか悪なのか考えていたが
直ぐにつまらなくなって
考えるのをやめた
相変わらず
かかとを片手でつかんでいた
しばらくすると
朝が回りだし
通りに人の動き出す気配がした
あなたは
すこし体が冷えてきたのを感じ
服を着た
服の中に
夜が残した
海の香りがあった
夜が流されてしまったので
朝
あなたはベッドの上で
裸のまま
救助を待っていた
隣にいた人も
どこかに行ったまま
帰ってこない
もうだいぶ遠くへ行ってしまったに違いない
あなたは
かかとを片手でつかんで
時間というものが
どんな姿をしているのか
また善なのか悪なのか考えていたが
直ぐにつまらなくなって
考えるのをやめた
相変わらず
かかとを片手でつかんでいた
しばらくすると
朝が回りだし
通りに人の動き出す気配がした
あなたは
すこし体が冷えてきたのを感じ
服を着た
服の中に
夜が残した
海の香りがあった
2011年7月21日木曜日
ボロボロ鳥がナイテイル
牛乳を飲んでいるんだ
gkgk
あなたの眼差しと一緒に
フルーツがもられたカゴを
リッツカールトンのソファから
眺めて放心しているんだ
fmfm
遠い日のシャワーの音にまとわりつかれて
結局は南極なんだ
あなたは
いや難局に挑むことが楽しいんだ
罪ほろぼし気分で
boroboro
gkgk
あなたの眼差しと一緒に
フルーツがもられたカゴを
リッツカールトンのソファから
眺めて放心しているんだ
fmfm
遠い日のシャワーの音にまとわりつかれて
結局は南極なんだ
あなたは
いや難局に挑むことが楽しいんだ
罪ほろぼし気分で
boroboro
2011年7月20日水曜日
2011年7月19日火曜日
あともどりできないジュース
ジュース飲んでるよ。
絞りたてのもの。
香り立つジュースは
宝石のよう。
逆光に輝き
透明なガラスを霧で覆う。
ジュース
口の中。
舌で転がして
クチュクチュする。
行儀悪いが
たまにはやりたい。
そういうもの。
ジュース
飲んじゃった。
次のジュースは
スッパイかも。
甘すぎるかも。
いっぱい目がおいしいのが
ジュース。
あともどりできないのが
ジュース。
消えてなくなった
ジュースもすきです。
絞りたてのもの。
香り立つジュースは
宝石のよう。
逆光に輝き
透明なガラスを霧で覆う。
ジュース
口の中。
舌で転がして
クチュクチュする。
行儀悪いが
たまにはやりたい。
そういうもの。
ジュース
飲んじゃった。
次のジュースは
スッパイかも。
甘すぎるかも。
いっぱい目がおいしいのが
ジュース。
あともどりできないのが
ジュース。
消えてなくなった
ジュースもすきです。
2011年7月18日月曜日
世界はあなたを
きょう
海は静かにあなたのベッドを揺らし
どこからか
いい香りの夢を運んできては
あなたに注ぎ込む
夜は月を隠して
宙(そら)に無数の星を現し
空全体で優しくあなたの姿を照らす
影も作らずに
夜通し
やさしい唄が
彼方で唄われている
その唄声を聞くことはできない
だがあなたは信じることができる
信じることの尊さが
埋めこまれていたから
時があなたの時間を細切れに刻み続けても
世界はあなたを
裏切ることがない
注意深く足を踏み出したときに
踏みつぶしてしまった
柘榴の実が
あなたの柔らかいかかとに刻んだ
傷のせいで
世界はあなたを
裏切ることができないでいるのだ
海は静かにあなたのベッドを揺らし
どこからか
いい香りの夢を運んできては
あなたに注ぎ込む
夜は月を隠して
宙(そら)に無数の星を現し
空全体で優しくあなたの姿を照らす
影も作らずに
夜通し
やさしい唄が
彼方で唄われている
その唄声を聞くことはできない
だがあなたは信じることができる
信じることの尊さが
埋めこまれていたから
時があなたの時間を細切れに刻み続けても
世界はあなたを
裏切ることがない
注意深く足を踏み出したときに
踏みつぶしてしまった
柘榴の実が
あなたの柔らかいかかとに刻んだ
傷のせいで
世界はあなたを
裏切ることができないでいるのだ
2011年7月17日日曜日
月が嗤っていた
サンダルの音がしたので
木戸のところに出てみた
木戸の上に
赤く大きな月が
腰をおろしていた
私は
言葉を失い話かけることができなかった
月はどこかに出かけて
帰ってくるまでの間に
お酒を飲んで
赤くなってしまったのか
よくある現象のようにも思えたが
きょうの月は
余りにも存在感がありすぎて
怖いくらいだ
月の後ろからあなたが現れた
恋人と腕を組んで
三日月のように口を開けて嗤うと
赤い喉を見せて
消えた
やがて
夜の闇が
慌ててやって来た
木戸のところに出てみた
木戸の上に
赤く大きな月が
腰をおろしていた
私は
言葉を失い話かけることができなかった
月はどこかに出かけて
帰ってくるまでの間に
お酒を飲んで
赤くなってしまったのか
よくある現象のようにも思えたが
きょうの月は
余りにも存在感がありすぎて
怖いくらいだ
月の後ろからあなたが現れた
恋人と腕を組んで
三日月のように口を開けて嗤うと
赤い喉を見せて
消えた
やがて
夜の闇が
慌ててやって来た
2011年7月16日土曜日
後ろを向いて
二人はどうやってであったの?
真夏のビーチで
背中と背中
ぶつかったの?
友だちの友だち同士で
意気投合したの?
合コンで
斜め前から目配せをしたの?
彼が一方的にしつこく
迫ってメアドGETしたの?
二人はどうやって過ごしたの?
海を見に行った帰りに
インターで降りてエッチしたの?
やりたいことが決まらなくて
合うたびに喧嘩したの?
夜景を見下ろしているところを
後ろから羽交い締めにしたの?
散歩しながら
お互いの経験を話したの?
二人はどうしてわかれたの?
気まずいことが
しょっちゅうあったの?
未来の中に
お互いを発見できなくなったの?
相手を傷つけるたび
自分の古傷が増えていったの?
そうして
ふたりはもうであわないの?
お互いを見つけても
くるりと後ろを向いて歩いて行くの?
真夏のビーチで
背中と背中
ぶつかったの?
友だちの友だち同士で
意気投合したの?
合コンで
斜め前から目配せをしたの?
彼が一方的にしつこく
迫ってメアドGETしたの?
二人はどうやって過ごしたの?
海を見に行った帰りに
インターで降りてエッチしたの?
やりたいことが決まらなくて
合うたびに喧嘩したの?
夜景を見下ろしているところを
後ろから羽交い締めにしたの?
散歩しながら
お互いの経験を話したの?
二人はどうしてわかれたの?
気まずいことが
しょっちゅうあったの?
未来の中に
お互いを発見できなくなったの?
相手を傷つけるたび
自分の古傷が増えていったの?
そうして
ふたりはもうであわないの?
お互いを見つけても
くるりと後ろを向いて歩いて行くの?
2011年7月15日金曜日
おとなになろうと決めた日
おとなになろうと決めた日
それはとても恥ずかしいことに思えた
大人はなんでも知っているふりをしたから
なんでも知ってるふりをしながら
なにも思い通りに出来なかったから
大人になろうと決めた日
それはとてもむずかしいことに思えた
大人は子どもに教えなければならなかったら
世界中の歴史と真実を教えて
そのとおりに世界を作らなければならなかったから
大人になろうと決めた日
それはとても興奮することに思えた
好きな人のカラダを独占することが許されたから
吐息で言葉を語りながら
言葉のいらない愛の秘密に触れられるから
大人になろうと決めた日
それは子どもの自分と無理やり別れることだと思った
それしか方法がわからなかったから
本当の自分が残るのが怖いから
大人の自分が本当の自分なんだと自分に認めさせたかったから
おとな
詩 ☆ 未 来 創 作: おとなになって
それはとても恥ずかしいことに思えた
大人はなんでも知っているふりをしたから
なんでも知ってるふりをしながら
なにも思い通りに出来なかったから
大人になろうと決めた日
それはとてもむずかしいことに思えた
大人は子どもに教えなければならなかったら
世界中の歴史と真実を教えて
そのとおりに世界を作らなければならなかったから
大人になろうと決めた日
それはとても興奮することに思えた
好きな人のカラダを独占することが許されたから
吐息で言葉を語りながら
言葉のいらない愛の秘密に触れられるから
大人になろうと決めた日
それは子どもの自分と無理やり別れることだと思った
それしか方法がわからなかったから
本当の自分が残るのが怖いから
大人の自分が本当の自分なんだと自分に認めさせたかったから
おとな
詩 ☆ 未 来 創 作: おとなになって
2011年7月14日木曜日
愛してると7万回いう予定だった
1日平均5回で40年間
愛してるとあなたにいう予定だった
少ない日もあるが
多い日もある
平均5回だ
あえない日には
手のひらにあなたの映像をのせて言う
あなたはただきいていればいい
砂浜の波を見ていると
一生のうちにあなたに言える愛の言葉は
なんと少ないことかと
焦る
それを知ってか
上空を飛ぶ鳥は
わざとらしく旋回した
1日平均5回
あなたに愛してると言い続けて
先に死のうと思っていた
あなたの新しい相手を見つけて
愛の言葉を引き継いで
しかしそれはかなわなかった
愛の言葉は
行き場を失って
消え去ろうとしている
この愛は
必要なかったのだ
言葉以上に
この愛は
愛してるとあなたにいう予定だった
少ない日もあるが
多い日もある
平均5回だ
あえない日には
手のひらにあなたの映像をのせて言う
あなたはただきいていればいい
砂浜の波を見ていると
一生のうちにあなたに言える愛の言葉は
なんと少ないことかと
焦る
それを知ってか
上空を飛ぶ鳥は
わざとらしく旋回した
1日平均5回
あなたに愛してると言い続けて
先に死のうと思っていた
あなたの新しい相手を見つけて
愛の言葉を引き継いで
しかしそれはかなわなかった
愛の言葉は
行き場を失って
消え去ろうとしている
この愛は
必要なかったのだ
言葉以上に
この愛は
不適切な私
君との会話は失言ばかり
不適切な私です
気づいた時には
どんくさく
地面の気持ちがよくわかる
下を向いてた私です
はじめて撮った写真には
車の轍が写ってた
はじめて出来た友だちは
嫌われ者の女の子
*
君との愛はギクシャクしてる
優しいだけの私です
怒らないのが
とりえかな
怒れないこと隠してる
パワー不足の私です
無理強いしないのとりえかな
嫌われたくないだけなんだ
話を聞くのがうまいって
かむから話ししないだけ
*
あぁあぁなんであの人は
あんなにかっこいいんだろう
愛する彼女は首ったけ
私はきょうも不適切
不適切な私です
気づいた時には
どんくさく
地面の気持ちがよくわかる
下を向いてた私です
はじめて撮った写真には
車の轍が写ってた
はじめて出来た友だちは
嫌われ者の女の子
*
君との愛はギクシャクしてる
優しいだけの私です
怒らないのが
とりえかな
怒れないこと隠してる
パワー不足の私です
無理強いしないのとりえかな
嫌われたくないだけなんだ
話を聞くのがうまいって
かむから話ししないだけ
*
あぁあぁなんであの人は
あんなにかっこいいんだろう
愛する彼女は首ったけ
私はきょうも不適切
2011年7月13日水曜日
愛する人とは別れたわけだし 1
おいしい料理が出来たと思ったんだけど
夢のなかに置いてきてしまった
すぐに食べちゃえばよかった
愛する人とは別れたわけだし
ここに戻ってきても
寂しさが山積みで向こうが見えない
食欲もわかないので
飲み物ばかり飲んでいるんだ
それにしても
寂しさの山は
人身事故で混雑した電車に乗っても
会社の受付の前を通っても
ついて来る
嵩張るのによくついてくるもんだ
月や星じゃあるまいに
あっ
月や星のようなものなのかな
寂しさって奴は
悲しみに似ているが
それとはちょっとちがう
そういえば
悲しい感じもしている
悲しみの裏に
なんでもできそうな
自由な感じもある
夢のなかに置いてきてしまった
すぐに食べちゃえばよかった
愛する人とは別れたわけだし
ここに戻ってきても
寂しさが山積みで向こうが見えない
食欲もわかないので
飲み物ばかり飲んでいるんだ
それにしても
寂しさの山は
人身事故で混雑した電車に乗っても
会社の受付の前を通っても
ついて来る
嵩張るのによくついてくるもんだ
月や星じゃあるまいに
あっ
月や星のようなものなのかな
寂しさって奴は
悲しみに似ているが
それとはちょっとちがう
そういえば
悲しい感じもしている
悲しみの裏に
なんでもできそうな
自由な感じもある
2011年7月12日火曜日
夕方のことを考えると
夕方のことを考えると
夕方になってしまう
そのことが怖い
と考えると
怖いことになってしまう
考えるとなってしまう
いやなことだけ
神様がいて
区別して
やっているのだろうか
罰として
いやな罰だ
そう
考えると
いやな罰になってしまう
考えないようにしたい
そう考える
でも
そこからは逃げられない
逃げられなくなってしまう
夕方になってしまう
そのことが怖い
と考えると
怖いことになってしまう
考えるとなってしまう
いやなことだけ
神様がいて
区別して
やっているのだろうか
罰として
いやな罰だ
そう
考えると
いやな罰になってしまう
考えないようにしたい
そう考える
でも
そこからは逃げられない
逃げられなくなってしまう
2011年7月11日月曜日
星への願いごと
緋色の星に願いごと
すべてが燃えてなくなりますように
水色の星に願いごと
あの人が湖の底に沈みますように
黄色い星に願いごと
何も分からなくなり笑って暮らせますように
紺色の星に願いごと
他人の思い出が渦巻いて醜く混じり合いませんように
白い星に願いごと
きれいなものがみな見えなくなりますように
土色の星に願いごと
愛する人に首を閉められた人が蘇りませんように
金色の星に願いごと
傷口が開いて早く干からびますように
黒い星に願いごと
風や月光が彼女の味方につきませんように
すべての星に願いごと
あの人が二度とこの空に戻って来ませんように
すべてが燃えてなくなりますように
水色の星に願いごと
あの人が湖の底に沈みますように
黄色い星に願いごと
何も分からなくなり笑って暮らせますように
紺色の星に願いごと
他人の思い出が渦巻いて醜く混じり合いませんように
白い星に願いごと
きれいなものがみな見えなくなりますように
土色の星に願いごと
愛する人に首を閉められた人が蘇りませんように
金色の星に願いごと
傷口が開いて早く干からびますように
黒い星に願いごと
風や月光が彼女の味方につきませんように
すべての星に願いごと
あの人が二度とこの空に戻って来ませんように
2011年7月10日日曜日
思いがけない家出
すきま風のところに行って
冷たい風を吸い込むと
ガラスが曇って
景色が見えにくくなった
ほつれた毛糸の先を引っ張ると
スルスルと
虫が行進するように
ほどけていって
どこでやめていいのか
わからなくなる
冷凍庫では
シャーベットができたはずだ
作るのは好きだが
食べておいしかったことがないので
もう関心がなくなっている
あなたは
むずかしい計算をしようと
指を折って数えているが
問題の意味が解らないので
ちっとも解決に結びつかない
扇風機がカタカタいいだして
壊れそうなので
コードを引っ張って抜いた
見る間に
首に汗が吹き出してくる
いらだって
持っているものを
床に投げると
もうその場にはいたくなくなって
ドアを開けて出て行く
いつものカバンだけ手にして
鍵もかけずに
鍵を持たずに
冷たい風を吸い込むと
ガラスが曇って
景色が見えにくくなった
ほつれた毛糸の先を引っ張ると
スルスルと
虫が行進するように
ほどけていって
どこでやめていいのか
わからなくなる
冷凍庫では
シャーベットができたはずだ
作るのは好きだが
食べておいしかったことがないので
もう関心がなくなっている
あなたは
むずかしい計算をしようと
指を折って数えているが
問題の意味が解らないので
ちっとも解決に結びつかない
扇風機がカタカタいいだして
壊れそうなので
コードを引っ張って抜いた
見る間に
首に汗が吹き出してくる
いらだって
持っているものを
床に投げると
もうその場にはいたくなくなって
ドアを開けて出て行く
いつものカバンだけ手にして
鍵もかけずに
鍵を持たずに
2011年7月9日土曜日
バイバイ
きょうはあなたと過ごした最後の日
朝焼けのような夕焼けが
ビルの向こうに見える
昼
あなたはバイバイといって
バスにに乗って帰って行った
裸足に新しいスニーカー履いて
いつもの喫茶店で
私は考え事をしようとしているが
なにも考えることができない
あなたはいつもの
笑顔で
私との話の続きを
自然に話していた
そして
大戸屋にいきたいといって
そこでおいしそうにチキンとトロロご飯を食べた
私はあなたとは
付き合っていなかったのではないかと
今更思えてきて
必死に打ち消そうとしたができなかった
あなたは家を出て
夜通しDJの紡ぐ音楽に身を投げて
踊った
そこにはあなたの愛する男がいた
あなたは体を弾ませると
自分がこの場から飛び出していっているのを感じた
もはや私は私の姿をどこにも見出すことができなかった
丸まったミミズが陸亀に喰われている映像を
思い出した
魅力のない人生が落ちていたら
それは届けずに放っておいてあげたら
私は生まれ変わり
かっこよく颯爽と生きて行きたい
朝焼けのような夕焼けが
ビルの向こうに見える
昼
あなたはバイバイといって
バスにに乗って帰って行った
裸足に新しいスニーカー履いて
いつもの喫茶店で
私は考え事をしようとしているが
なにも考えることができない
あなたはいつもの
笑顔で
私との話の続きを
自然に話していた
そして
大戸屋にいきたいといって
そこでおいしそうにチキンとトロロご飯を食べた
私はあなたとは
付き合っていなかったのではないかと
今更思えてきて
必死に打ち消そうとしたができなかった
あなたは家を出て
夜通しDJの紡ぐ音楽に身を投げて
踊った
そこにはあなたの愛する男がいた
あなたは体を弾ませると
自分がこの場から飛び出していっているのを感じた
もはや私は私の姿をどこにも見出すことができなかった
丸まったミミズが陸亀に喰われている映像を
思い出した
魅力のない人生が落ちていたら
それは届けずに放っておいてあげたら
私は生まれ変わり
かっこよく颯爽と生きて行きたい
2011年7月8日金曜日
私たちの自慢
さっきまで猫を撫でていた手のひらが
あなたの胸の上を這い回り
背中を滑降する
暑さのせいで
汗をかいている肌は
もっと汗をかきたいとおもっている
それはいつもの癖
そうして
ハーフタイムだけで引き分けになる
ゲームが終わり
思いっきり体に風を受け入れるとき
あなたは遠くに懐かしい人の声を聴いて
密かに安心している
私もそうだ
そしてそれはいつものことだ
そして
おたがいには口にしないことも
私たちは
人目をしのんで
この家に隠れている
美しい一対の男女を演じて
楽屋に住む
秘め事に埋め尽くされそうな日常が
私たちの自慢なのだ
あなたの胸の上を這い回り
背中を滑降する
暑さのせいで
汗をかいている肌は
もっと汗をかきたいとおもっている
それはいつもの癖
そうして
ハーフタイムだけで引き分けになる
ゲームが終わり
思いっきり体に風を受け入れるとき
あなたは遠くに懐かしい人の声を聴いて
密かに安心している
私もそうだ
そしてそれはいつものことだ
そして
おたがいには口にしないことも
私たちは
人目をしのんで
この家に隠れている
美しい一対の男女を演じて
楽屋に住む
秘め事に埋め尽くされそうな日常が
私たちの自慢なのだ
2011年7月7日木曜日
鎖
いつも会っているあなたに
きょうは会わない日
会わないで空を見上げる日
あなたはきっと
縛られて
どこかに囚われているから
今夜は
秘密の信号で
あなたに連絡しよう
あなたは
きょうは
疲れ果てて
眠るのに夢中だから
ちょうどいい
夢のなかに
こっそり侵入して
唇に
キスしよう
夢の中なら
誰にも何も言われない
あなたさえ黙っていれば
秘密が
二人をつなぐ
銀の鎖になる
流れ星が作ったような
細い鎖
きょうは会わない日
会わないで空を見上げる日
あなたはきっと
縛られて
どこかに囚われているから
今夜は
秘密の信号で
あなたに連絡しよう
あなたは
きょうは
疲れ果てて
眠るのに夢中だから
ちょうどいい
夢のなかに
こっそり侵入して
唇に
キスしよう
夢の中なら
誰にも何も言われない
あなたさえ黙っていれば
秘密が
二人をつなぐ
銀の鎖になる
流れ星が作ったような
細い鎖
怖い日
部屋の中で空の方角を見上げる
本当は地面の向こうにも空があるのにね
溜息を量り売りするため
大きなビニール袋に貯める
あなたがメールしてきた写真を
何回も画面に映してみる
きょうは
あなたの気配のない日
めったにない
怖い日
本当は地面の向こうにも空があるのにね
溜息を量り売りするため
大きなビニール袋に貯める
あなたがメールしてきた写真を
何回も画面に映してみる
きょうは
あなたの気配のない日
めったにない
怖い日
2011年7月6日水曜日
10,000超ありがとう!
誰にも言わずに始めたブログでしたが、10,000ベージビューを超え、なんだか一区切りついた気分です。ポエムジャーナリストを標榜しながら、なかなか取り組むことができず苦戦しています。しかし諦めずに必ず自分の方法論を確立し、表現していきたいと思います。もう一つのライフワークである『選評作家』についても、徐々に活動を始めています。詩を読んでほしい人から求めがあれば、どこへでも出掛けていって、講評をしています。すでに何度か地方にも出掛けていきました。(もしご希望の場合は、matsuzakiyoshiyuki@gmail.com までご連絡ください)。
2011年7月5日火曜日
担当者
国の
人の気持ちを考える担当者から
電話がかかってきた
優しい声で
おはなしを聞きたいのですが
よろしいですか?
という
はい
と答えると
国のせいで
あなたに辛い思いをさせていてごめんなさい
あなたが
どんな気持ちだったか
いまどんなことが気になっているのか
教えてください
という
私がひとしきり喋ると担当者は
そうですか
それは本当に申し訳なかったですね
いえ
申し訳なく思っています
何かできることがあったら言ってください
という
私が
してほしいことを並べ立てると
担当者は
わかりました
すべてが出来るかどうかわかりませんが
一つでも多くできるようにがんばってみます
いろいろ手配して打ち合わせしたら
三日以内にまた電話しますね
という
私は
担当者に
期待しているからよろしくお願いしますと
ややぶっきらぼうに言ったが
ちょっと後悔してあわてて
「ありがとうございます」と付け加えた
泣きながら朝目覚めると
あれから3か月が経っていた
鳴らない電話を抱えて眠るのは
もうやめようか
別の担当者に
相談したい
「おひとよし」というと非難しているようですが、社会で生きていくときに、「おひとよし」は時に命取りになります。それでも、どうしても「おひとよし」にふるまってしまうのは、根がそうだからだしょうか。これは仕方がないのでしょうか。それともいいことなのでしょうか。
国によって重要なデータが隠されていたせいで、被害にあった私達は、どんな『気持ち』を持って生きていったらいいのでしょう。「おひとよし」とお別れすべきでしょうか。
人の気持ちを考える担当者から
電話がかかってきた
優しい声で
おはなしを聞きたいのですが
よろしいですか?
という
はい
と答えると
国のせいで
あなたに辛い思いをさせていてごめんなさい
あなたが
どんな気持ちだったか
いまどんなことが気になっているのか
教えてください
という
私がひとしきり喋ると担当者は
そうですか
それは本当に申し訳なかったですね
いえ
申し訳なく思っています
何かできることがあったら言ってください
という
私が
してほしいことを並べ立てると
担当者は
わかりました
すべてが出来るかどうかわかりませんが
一つでも多くできるようにがんばってみます
いろいろ手配して打ち合わせしたら
三日以内にまた電話しますね
という
私は
担当者に
期待しているからよろしくお願いしますと
ややぶっきらぼうに言ったが
ちょっと後悔してあわてて
「ありがとうございます」と付け加えた
泣きながら朝目覚めると
あれから3か月が経っていた
鳴らない電話を抱えて眠るのは
もうやめようか
別の担当者に
相談したい
「おひとよし」というと非難しているようですが、社会で生きていくときに、「おひとよし」は時に命取りになります。それでも、どうしても「おひとよし」にふるまってしまうのは、根がそうだからだしょうか。これは仕方がないのでしょうか。それともいいことなのでしょうか。
国によって重要なデータが隠されていたせいで、被害にあった私達は、どんな『気持ち』を持って生きていったらいいのでしょう。「おひとよし」とお別れすべきでしょうか。
2011年7月4日月曜日
やめろ
波打ち際で
海が
「やめろ」と叫んでいたけれど
やめることができなかったんだ
心も
「やめろ、もうこれ以上は」と迫ってきたけれど
どうしてもやめることができなかったんだ
あなたも
帰り際に
「もうやめたら」とちょっと目をそらして忠告してくれたけれど
どうしてもやめたくなかったんだ
挙句の果てに
「やめろ」が
「やめろ」を早く受け入れるよう
訴えてきたけれど
「やめろ」に「やめろ」と言い返して
やめないことにしたんだ
愛することを
「やめたほうがいいこと」に挑戦する価値があるでしょうか。その答えは実はあなたの中にしかありません。世間には落ちていないのです。
海が
「やめろ」と叫んでいたけれど
やめることができなかったんだ
心も
「やめろ、もうこれ以上は」と迫ってきたけれど
どうしてもやめることができなかったんだ
あなたも
帰り際に
「もうやめたら」とちょっと目をそらして忠告してくれたけれど
どうしてもやめたくなかったんだ
挙句の果てに
「やめろ」が
「やめろ」を早く受け入れるよう
訴えてきたけれど
「やめろ」に「やめろ」と言い返して
やめないことにしたんだ
愛することを
「やめたほうがいいこと」に挑戦する価値があるでしょうか。その答えは実はあなたの中にしかありません。世間には落ちていないのです。
2011年7月3日日曜日
なにをしているの?
お金より気持ちが大事
いつもそう思ってしまう
本当は
どっちも大事にしなきゃいけないのに
そして
気持ちは変わりやすいものだと
分かっているのに
風見鶏みたいに調子よく
方向転換できないまま
また
状況が変わっていく
状況が変わって
また
元に戻ることもある
気持ちよりお金を大事にする人と
一緒にいると
いろんなことが分からなくなって
自分は
なにも大事にできていない と
思えてくる
お金を大事にする人は
人の気持ちは
空気のように当たり前に
大事にしているようにも
思えてくる
当たり前に大事に なんて
この世に
在るのかどうか分からないけど
そして目の前のコーヒーが
語りかけてきた
あなたはここで
なにをしているの と
なにをしているんだろう
お金と引き換えに手に入れたこのコーヒーに
問われて
答えられない
人の気持ちを理解するのは、とても難しいことなのではないでしょうか。また、人の気持ちを理解し過ぎるのも何かと問題がありそうですね。それにお金が絡むとなお複雑になり、人間社会では紛争が絶えません。
だからといって、自分のことをよく理解するのも、とても難しいようです。そういう方法論を義務教育で習ったこともありません。いったいどうしたらいいのでしょうか。
いつもそう思ってしまう
本当は
どっちも大事にしなきゃいけないのに
そして
気持ちは変わりやすいものだと
分かっているのに
風見鶏みたいに調子よく
方向転換できないまま
また
状況が変わっていく
状況が変わって
また
元に戻ることもある
気持ちよりお金を大事にする人と
一緒にいると
いろんなことが分からなくなって
自分は
なにも大事にできていない と
思えてくる
お金を大事にする人は
人の気持ちは
空気のように当たり前に
大事にしているようにも
思えてくる
当たり前に大事に なんて
この世に
在るのかどうか分からないけど
そして目の前のコーヒーが
語りかけてきた
あなたはここで
なにをしているの と
なにをしているんだろう
お金と引き換えに手に入れたこのコーヒーに
問われて
答えられない
人の気持ちを理解するのは、とても難しいことなのではないでしょうか。また、人の気持ちを理解し過ぎるのも何かと問題がありそうですね。それにお金が絡むとなお複雑になり、人間社会では紛争が絶えません。
だからといって、自分のことをよく理解するのも、とても難しいようです。そういう方法論を義務教育で習ったこともありません。いったいどうしたらいいのでしょうか。
2011年7月2日土曜日
涼風の便り
きょうはなにもいわなくていい
言わなくても分かっているから
ただ
あなたが何かを言おうとすることが
あなたの視線の先の木の葉を揺すって
遠く離れた私に
夜風を届ける
熱帯夜の湿った空気が
涼しい風に変わったのは
あなたがいたから
あなたがいて
私に何かを言おうとしたから
こんなことがあったら、ECOですよね。でも今日、私は実際に涼風をうけとったんです。
言わなくても分かっているから
ただ
あなたが何かを言おうとすることが
あなたの視線の先の木の葉を揺すって
遠く離れた私に
夜風を届ける
熱帯夜の湿った空気が
涼しい風に変わったのは
あなたがいたから
あなたがいて
私に何かを言おうとしたから
こんなことがあったら、ECOですよね。でも今日、私は実際に涼風をうけとったんです。
2011年7月1日金曜日
いくらあってもたりないコンセント
ミツマタコンセントが便利なあまり
家中がミツマタコンセントで溢れてしまった
コンセントがこんなにも必要になったのは
人の欲望が増えたからなのだろうか
世界中が差し込む穴と
差し込むものでいっぱいだ
最近やってきた
ミツマタコンセントは
USBの差し込み口がある
その先には
スマホや携帯プレイヤーが繋がれるのだ
それからタイマーのついたもの
雷ガードのついたもの
スイッチがついたものもやってきた
これらはミツマタを通り越して
ヤツマタだったりする
いらない高周波ノイズをカットするものも現れた
私は彼女と
どうにか綺麗に収まりがつかないかと相談しようとして
苦笑いしてやめた
彼女が 私ひとりを愛してくれているのか
それを訊いてみたい衝動に襲われてしまったからだ
私もいろんなところで充電をしていることを
彼女は知っているだろうし・・・
オール電化がいいという人は見かけなくなってしまいました。友人の実家は岩手の山奥で、電気も水道も地震で止まったのですが、かまどと井戸を使う生活だったので、あまり不便がなかったと言っていました。しかも黒電話は家の電源が落ちても繋がったそうです。そして昨日、その町の周辺地域が世界遺産に登録されることが決まりました。
便利と引き換えに私たちは何を失っているのでしょう。自由な恋愛や奔放な人生は、一見羨ましいのですが、羨ましいことばかりではありません。あなたは、自分に、どんな自分をみせてあげたいですか。
家中がミツマタコンセントで溢れてしまった
コンセントがこんなにも必要になったのは
人の欲望が増えたからなのだろうか
世界中が差し込む穴と
差し込むものでいっぱいだ
最近やってきた
ミツマタコンセントは
USBの差し込み口がある
その先には
スマホや携帯プレイヤーが繋がれるのだ
それからタイマーのついたもの
雷ガードのついたもの
スイッチがついたものもやってきた
これらはミツマタを通り越して
ヤツマタだったりする
いらない高周波ノイズをカットするものも現れた
私は彼女と
どうにか綺麗に収まりがつかないかと相談しようとして
苦笑いしてやめた
彼女が 私ひとりを愛してくれているのか
それを訊いてみたい衝動に襲われてしまったからだ
私もいろんなところで充電をしていることを
彼女は知っているだろうし・・・
オール電化がいいという人は見かけなくなってしまいました。友人の実家は岩手の山奥で、電気も水道も地震で止まったのですが、かまどと井戸を使う生活だったので、あまり不便がなかったと言っていました。しかも黒電話は家の電源が落ちても繋がったそうです。そして昨日、その町の周辺地域が世界遺産に登録されることが決まりました。
便利と引き換えに私たちは何を失っているのでしょう。自由な恋愛や奔放な人生は、一見羨ましいのですが、羨ましいことばかりではありません。あなたは、自分に、どんな自分をみせてあげたいですか。
2011年6月30日木曜日
三人の男
1
きのうあなたは
三人の男と会った
一人は一緒に住んでいる男
一人は一緒に旅に行く男
もう一人は一緒に泣いてくれる男
どの男が
一番必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
あなたは
自分の幸福を願う
2
あしたもあなたは
三人の男と会うだろう
一人は昨晩から隣で寝ていた男
一人はあなたに何かを教えようとする男
もう一人はあなたにつきまとう男
どの男が
必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
そして
どの男も
本当は不要だから
猫派と犬派とがあるようですか、あなたはどちらですか。どうも多くの男は猫のほうがすきなようです。自分が犬だからでしょうか。猫に気ままで自由な姿を投影するのでしょうか。しかし猫の立場も楽なものではありません。時に孤独を感じるからです。自分のわがままな姿勢に恐怖を感じても、だれにも分かってもらえないと思うからです。
きのうあなたは
三人の男と会った
一人は一緒に住んでいる男
一人は一緒に旅に行く男
もう一人は一緒に泣いてくれる男
どの男が
一番必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
あなたは
自分の幸福を願う
2
あしたもあなたは
三人の男と会うだろう
一人は昨晩から隣で寝ていた男
一人はあなたに何かを教えようとする男
もう一人はあなたにつきまとう男
どの男が
必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
そして
どの男も
本当は不要だから
猫派と犬派とがあるようですか、あなたはどちらですか。どうも多くの男は猫のほうがすきなようです。自分が犬だからでしょうか。猫に気ままで自由な姿を投影するのでしょうか。しかし猫の立場も楽なものではありません。時に孤独を感じるからです。自分のわがままな姿勢に恐怖を感じても、だれにも分かってもらえないと思うからです。
2011年6月29日水曜日
思い出の焚き火
きみがなにをしようと
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
2011年6月28日火曜日
痛きもちいい暮らし
みんなで作った
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
2011年6月27日月曜日
未来のイメージ
未来の話をしませんか
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
2011年6月26日日曜日
傷口
痛みを
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
2011年6月25日土曜日
遠い海
鏡の野の水たまりに
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
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