御徒町凧さんへのオマージュ
松の木の枝の葉の間を吹く風は
尖っているだろうか
日差しの糸が幾重にも絡みついて
ザラザラしていて
円錐の底面を貼り合わせた形となっている
吹き方は流し素麺が
乱れ飛ぶ感じだ
松の木の枝の下で
松ぼっくりと栗鼠のことを
考えると
風が一層強まって
吹き飛ばそうとする
吹き飛ばされるのは
私の蛇のような邪念だ
栗鼠は木陰に身を寄せ
松の木は
金箔の夕日を背負って
見得を切ろうとしている
私は家路ににつく
この松林の上空にそびえる
都市を
緑に染めようと
虎視眈々と狙っている
詩人たちの姿を
羨望の視線で見やる
木漏れ日の描写が数学的で面白いです。
返信削除リスって、栗鼠と書くんですね。忘れていました。
私も家路につく、ドボルザークにうながされて。
返信削除http://kite-web.jp/
返信削除「松の木の下で」という詩、いいですよ。読んだら、書きたくなってしまい、書きました。マツザキの「松」でもあり、御徒町さんは返詩ととってくれ、嬉しったです。