くま
くみくみくみくみ
くみひもくん
くし
くさくさ
くしやき
やきとりさん
さざんかくまのみ
なつみかん
2013年1月31日木曜日
雷雨がやってきて
友だちはいませんから
お線香は買わないでください
芋きんつばがすきです
台風の日に
串焼きをたべます
柱時計に手紙を隠しました
道のコジキの先生が
ロウ石で方程式を書いていました
雷雨がやってきて
みんな濡れました
お線香は買わないでください
芋きんつばがすきです
台風の日に
串焼きをたべます
柱時計に手紙を隠しました
道のコジキの先生が
ロウ石で方程式を書いていました
雷雨がやってきて
みんな濡れました
百人一首
あと百回死ぬよ
あと20時間分死ぬ
あと百回死ぬ
あと一生分を百回死ぬ
足りないときは
足を切ったところに下駄を履かせて
飛び降り自殺する
だから死ぬ
あと百回死ぬ
一年分以上
人並以上百人分以上
百人一首読みながら
帰らぬ人となる
あと20時間分死ぬ
あと百回死ぬ
あと一生分を百回死ぬ
足りないときは
足を切ったところに下駄を履かせて
飛び降り自殺する
だから死ぬ
あと百回死ぬ
一年分以上
人並以上百人分以上
百人一首読みながら
帰らぬ人となる
ぼくは首吊って苦しい
ぼくは首吊って苦しい
あの人は
足攣って目を覚ます
ぼくは死に逃避して楽になり
あの人は逃避せずに
頭皮を磨く
ぼくは息をするのを忘れ
あの人は嫌な自分を圧縮する
ぼくの夜は一人ぼっち
あの人も夜は一人ぼっち
あの人は
足攣って目を覚ます
ぼくは死に逃避して楽になり
あの人は逃避せずに
頭皮を磨く
ぼくは息をするのを忘れ
あの人は嫌な自分を圧縮する
ぼくの夜は一人ぼっち
あの人も夜は一人ぼっち
傍観者の谷
彼女の決め台詞は
用のない人はなにもわからないでしょ
彼女はあまり自分を振り返らない
目の前に有るものにいつも興味がある
仲のいい友だちたちが困り顔で見ているのは
彼女はオーラを発していて
どう手をつけららいいかわからないからだ
彼女自身にもそうだった
だからいつでも
あの辺りは傍観者だらけだと
噂されている
用のない人はなにもわからないでしょ
彼女はあまり自分を振り返らない
目の前に有るものにいつも興味がある
仲のいい友だちたちが困り顔で見ているのは
彼女はオーラを発していて
どう手をつけららいいかわからないからだ
彼女自身にもそうだった
だからいつでも
あの辺りは傍観者だらけだと
噂されている
2013年1月30日水曜日
おやすみ カリーサーモン
僕はカリーサーモン
カレーと鮭が大好きだから
友だちはそう呼ぶ
面白いあだ名だから
僕も自分をカリーサーモンと呼ぶ
ああ
なんてカレーはおいしいんだ
サーモンはありがたいんだ
一緒に食べることは少ないが
一緒に食べてもいいだろう
一年365日
毎日どちらかを食べていたい
味付けやトッピングは変化をつけて
いつも買い置きもして
カノジョができたら一緒に好きになって
この道を究めるんだ
僕はカリーサーモン
でも
食べられるほうも
カレーとサーモン
そのうち僕が食べられちゃってもいいかもね
きょうもサーモン色に日が暮れて
カレー色のパジャマで眠る
明日のことを夢見ながら
おやすみ
カリーサーモン
カレーと鮭が大好きだから
友だちはそう呼ぶ
面白いあだ名だから
僕も自分をカリーサーモンと呼ぶ
ああ
なんてカレーはおいしいんだ
サーモンはありがたいんだ
一緒に食べることは少ないが
一緒に食べてもいいだろう
一年365日
毎日どちらかを食べていたい
味付けやトッピングは変化をつけて
いつも買い置きもして
カノジョができたら一緒に好きになって
この道を究めるんだ
僕はカリーサーモン
でも
食べられるほうも
カレーとサーモン
そのうち僕が食べられちゃってもいいかもね
きょうもサーモン色に日が暮れて
カレー色のパジャマで眠る
明日のことを夢見ながら
おやすみ
カリーサーモン
2013年1月29日火曜日
歌うように
まっすぐな
あの道を
駆け上がって
空の向こう
聞いている
母の声
歌うように
リズム合わせ
話している
だれかさん
同じ話
飽きないで
咲いている
あかい花
いつか見た
あの笑顔
咲いている
黄色い花
ふる里の
あの笑顔
あの道を
駆け上がって
空の向こう
聞いている
母の声
歌うように
リズム合わせ
話している
だれかさん
同じ話
飽きないで
咲いている
あかい花
いつか見た
あの笑顔
咲いている
黄色い花
ふる里の
あの笑顔
2013年1月28日月曜日
2013年1月27日日曜日
一枚の花びらを
一枚の花びらを
日差しに透かしてみる
それはいつかあなたと見た
朝焼けの色
一枚の花びらを
指先に置いてみる
それは生まれたばかりのあの子の
こわれそうな指先
一枚の花びらを
唇に当ててみる
それは小さかった私の
あこがれの香り
一枚の花びらを
あの人にさしだしてみる
それは言えなかったことば
伝えたかった言葉
2013年1月26日土曜日
辞めたいのなら辞めていいのだよ
辞めたいのなら辞めていいのだよ
カウンターでトロピカルドリンクを出すこの会社は
たまにあたたかさがなくなる
カウンターは会社の奥にあって昔そこはカフェだった
竹口商店といったのだ
今君と面接をしているこの場所は交番だったんだよ
引き止められると思っていた君が
不意をつかれている間に
社長はもう出て行ってしまった
会社では勝手気ままなプロジェクトがたくさん動いている
誰が何をやっているのか把握している者はいないんじゃないかな
社長が路上で伊豆に行くという社員たちを見送っている時
小さな車に乗った
谷川俊太郎が手で顔を隠しながらやってきて
その様子を見ている
誰かに用があるのだろう
社長が7つある潰れた段ボールの中から
詩人に渡すべきものはないかと
探しているが見つかる気配はない
夜空を流れる雲の下で
人々は玉の上に乗っていることを忘れて
器用な技を競ううとしている
既に落ちてあきらめかけた人たちは
どこかに寄り集まって愚痴を交わしている
いつ死んでも誰かが棺桶を用意してくれるだろう
*この詩は作者がみずから、生前、音声認識アプリによって語り下ろし、記録したものです。
カウンターでトロピカルドリンクを出すこの会社は
たまにあたたかさがなくなる
カウンターは会社の奥にあって昔そこはカフェだった
竹口商店といったのだ
今君と面接をしているこの場所は交番だったんだよ
引き止められると思っていた君が
不意をつかれている間に
社長はもう出て行ってしまった
会社では勝手気ままなプロジェクトがたくさん動いている
誰が何をやっているのか把握している者はいないんじゃないかな
社長が路上で伊豆に行くという社員たちを見送っている時
小さな車に乗った
谷川俊太郎が手で顔を隠しながらやってきて
その様子を見ている
誰かに用があるのだろう
社長が7つある潰れた段ボールの中から
詩人に渡すべきものはないかと
探しているが見つかる気配はない
夜空を流れる雲の下で
人々は玉の上に乗っていることを忘れて
器用な技を競ううとしている
既に落ちてあきらめかけた人たちは
どこかに寄り集まって愚痴を交わしている
いつ死んでも誰かが棺桶を用意してくれるだろう
*この詩は作者がみずから、生前、音声認識アプリによって語り下ろし、記録したものです。
2013年1月25日金曜日
空に沈む日の
黄色い鳥が飛んでこないかな
青い鳥がいつも思っていたら
いつのまにか緑色の鳥になってしまいました
*
こんな醜い僕は
生きていく価値があるのだろうか
鏡なんか見なくても分かっている
たまに楽しい気持ちに覆われることもあるけれど
心は沼の底にくくられていて
いつも日の目をみない
ひねくれた性格が
自分でも思わぬことをして
言い訳がたたない
ただ
好きなものはある
好きなものの前で私は
かちこちに凍ってしまう
夕闇の向こうから
暗い星が手招きして
すべてをうやむやにせよと
働きかけてくる
青い鳥がいつも思っていたら
いつのまにか緑色の鳥になってしまいました
*
こんな醜い僕は
生きていく価値があるのだろうか
鏡なんか見なくても分かっている
たまに楽しい気持ちに覆われることもあるけれど
心は沼の底にくくられていて
いつも日の目をみない
ひねくれた性格が
自分でも思わぬことをして
言い訳がたたない
ただ
好きなものはある
好きなものの前で私は
かちこちに凍ってしまう
夕闇の向こうから
暗い星が手招きして
すべてをうやむやにせよと
働きかけてくる
2013年1月24日木曜日
ジェラなのね
ジェラなのね
ジェラなのよ
あなたが別の女に抱かれて
ジェラードなのよ
ジェラードなのね
お口でピチュピチュして
ジュース飲むのね
ジュース飲むのよ
目を瞑っているのは
ジュラ紀からのならわしなのよ
ジュラ紀からのならわしなのね
一日は短いね
ジャニーズ観て居間にいるのね
ジャニーズ観て居間にいるのよ
おやすみなさい
ジャーニーなのよ
ジャーニーなのね
BGMはジャニスイアンなのね
いいえ
ジャクソンなのよ
マイケルジャクソンなのよ
ジェラなのよ
あなたが別の女に抱かれて
ジェラードなのよ
ジェラードなのね
お口でピチュピチュして
ジュース飲むのね
ジュース飲むのよ
目を瞑っているのは
ジュラ紀からのならわしなのよ
ジュラ紀からのならわしなのね
一日は短いね
ジャニーズ観て居間にいるのね
ジャニーズ観て居間にいるのよ
おやすみなさい
ジャーニーなのよ
ジャーニーなのね
BGMはジャニスイアンなのね
いいえ
ジャクソンなのよ
マイケルジャクソンなのよ
2013年1月23日水曜日
福島の花
つかれてねむる
なにか夢みてる
たのしいゆめ
しあわせがあふれる
山が見下ろす
小川のささやき
雪がかくまって
夜道を明るくする
冷たい風が
生ぬるいことを
正して
けがれたものをきれいに
しようとしている
気苦労のないつくしが
しなって
おでこをはじく
だめだよと
すくいはさしのべられたの
疲れたこころに
目覚めると
咲いていた花
まぶたをノックしたのは
あなたですか?
なにか夢みてる
たのしいゆめ
しあわせがあふれる
山が見下ろす
小川のささやき
雪がかくまって
夜道を明るくする
冷たい風が
生ぬるいことを
正して
けがれたものをきれいに
しようとしている
気苦労のないつくしが
しなって
おでこをはじく
だめだよと
すくいはさしのべられたの
疲れたこころに
目覚めると
咲いていた花
まぶたをノックしたのは
あなたですか?
2013年1月22日火曜日
雪の終わり
雪が降っている
絶え間なく降っている
だか真実は
雪は降らされている
黙り込んだ人の心の中で生まれた
硬い雲が弾けて
世界を冷やし痛みをやわらげようとして
降らされているのだ
雪を降らす者の姿を見た者はいないが
寂しい人々によって語られてはいるが
雪は降らされ
積もらされている
その終わりは未だに計り知れない
その始まりは過去のことだが
その終わりの姿を過去に探す者もいるから
絶え間なく降っている
だか真実は
雪は降らされている
黙り込んだ人の心の中で生まれた
硬い雲が弾けて
世界を冷やし痛みをやわらげようとして
降らされているのだ
雪を降らす者の姿を見た者はいないが
寂しい人々によって語られてはいるが
雪は降らされ
積もらされている
その終わりは未だに計り知れない
その始まりは過去のことだが
その終わりの姿を過去に探す者もいるから
2013年1月20日日曜日
僕が詩を書くと
僕が詩を書くと誰かがコメントをつけて
詩を完成させてくれる
そういう詩は決まって僕が一人書いたものよりいい
そのうち
僕が詩を書かなくても詩がが完成するかもしれないね
と思う
僕は真面目に詩を書いて
誰かがコメントをつける
すると詩は完成し
それを読んでまた
僕は詩を書いて
誰かがコメントをつける
果てしのない行為のように感じられるが
いつか僕は詩が書けなくなる
その時どんなコメントが書かれるだろうか
そして誰が詩を書き始めるだろうか
詩を完成させてくれる
そういう詩は決まって僕が一人書いたものよりいい
そのうち
僕が詩を書かなくても詩がが完成するかもしれないね
と思う
僕は真面目に詩を書いて
誰かがコメントをつける
すると詩は完成し
それを読んでまた
僕は詩を書いて
誰かがコメントをつける
果てしのない行為のように感じられるが
いつか僕は詩が書けなくなる
その時どんなコメントが書かれるだろうか
そして誰が詩を書き始めるだろうか
2013年1月19日土曜日
9階のコピー機
9階にお化けがやってくる
9階のコピーは壊れている
1階でコピー機の会社の営業マンとサービスマンが
寛いで喋っている
そこは昼休みの食堂だ
だが上の階の夜の会社にお化けがやってくる
ヘアピンカーブをいくつも越えて登って降りてやってくる
お化けに悪魔が宿る
胸のドキドキが止まらない
体中の関節が悲鳴をあげている
体の中に筒が入っている
タケノコの皮のように体がむける
残業中の社長は暗がりで怯えて
発狂寸前だ
救いがどこにあるのか探す気にもならない
過ぎ去るのを祈るのみ
9階のコピーは壊れている
1階でコピー機の会社の営業マンとサービスマンが
寛いで喋っている
そこは昼休みの食堂だ
だが上の階の夜の会社にお化けがやってくる
ヘアピンカーブをいくつも越えて登って降りてやってくる
お化けに悪魔が宿る
胸のドキドキが止まらない
体中の関節が悲鳴をあげている
体の中に筒が入っている
タケノコの皮のように体がむける
残業中の社長は暗がりで怯えて
発狂寸前だ
救いがどこにあるのか探す気にもならない
過ぎ去るのを祈るのみ
2013年1月18日金曜日
詩人のしりとり
ちくわぶ
ぶんどき
きちがい
いしがま
まめがし
しょちしつ
つりかわ
わそう
うろ
ろう
うりざねがお
おくぶたえ
えきちょう
うまのり
りんかい
いずりょこう
うつみみどり
りきてっくす
すしねた
たにし
しめ
めんこ
こうくり
りかーしょっぷ
ぷりんさんでー
でーもんこぐれ
れすとはうす
すしず
ずしまりーな
なきすな
なまり
りんぼうだんす
すーつけーす
すかんぴ
ぴろしき
きじむなー
なかのく
くく
くま
まくらばなし
しきい
いきしに
にしき
きし
しき
きく
くし
しみ
みき
きみ
みこし
しし
しーずんおふ
ふすま
まいうー
うす
すり
りみっくす
すらっくす
すしづめ
めいく
くつわむし
くつわむし
しすてむおぺれーたー
たぬきおやじ
じんちゅうみまい
いりこだし
しり
りし
しし
しか
かし
しじん
2013年1月17日木曜日
寒い風が
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風が春を運び来るか
寒い風はただ吹き荒れるのみ
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風はただ吹きゆくのみ
寒い風は心に灯を点すのみ
寒い心に君は何を告げる
寒い風が寒い心と触れ合い
友だちだと自覚する
寒い風に君は何を祈る
寒い風が春を運び来るか
寒い風はただ吹き荒れるのみ
寒い風は君に何を語る
寒い風に君は何を祈る
寒い風はただ吹きゆくのみ
寒い風は心に灯を点すのみ
寒い心に君は何を告げる
寒い風が寒い心と触れ合い
友だちだと自覚する
2013年1月16日水曜日
寝心地が悪いのは・・・
きょうの風は大丈夫です
海で生まれ波を蹴り砂浜と森を抜け
雪の積もった屋根を越えて
やってきましたが
怪しいものには触らなかった
顔という丸い大地にきて
そのカラダのなかにも
分かれて入っていった
少女は産毛をふるわせて
何かをしていた
きのうの風は
だめでした
悪いものを含んでいた
怪しいものに触ってしまった
風は素直だから
そのうえ
気まぐれ風まかせだから
気づいていない
運んでは行けないものがあると
と
人は風のせいにして
風の強い夜には
寝心地が悪い
2013年1月15日火曜日
2013年1月14日月曜日
道を湿らせて
川沿いの道を歩いた
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
本社の秘書たちは思い思いに
愛しい人を待っていた
社長は人間が
空き缶をかぶったようなものだ
空き缶の中の
剥かれたトマトは
震えながら恋人の体内に入ることを
夢みている
見知らぬ発情した男と
川沿いですれ違い様にガキーンと視線がぶつかった女は
カワラヒワの背中の水はけに
嫉妬しているが
互いに欲する男の前では
すぐさましっとりする
そして
川沿いの乾いた道を
湿らせて帰っていく
2013年1月13日日曜日
寂しい私を
沈んだ太陽を追いかけて
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
遠くの空に鳥の影が消えていきました
きょうの空は
いつかみたあの空とつながっていて
寂しい私を手招きします
過去は私の味方でしょうか
密かに隠しておくつもりでいて
そのことさえ忘れてしまった宝物が
今もどこかで光り
うずいているのでしょうか
2013年1月12日土曜日
僕が憶えていることを
僕が憶えていることを
母は憶えていない
母が忘れた辛いことだけ
僕も忘れてしまおう
父がやっていたことを
僕は斜めにみていた
僕がやったことを
父はいつもまっすぐみていた
愛する人の笑顔を
僕は大切にしようとした
僕を愛する人は
僕のすべてを守ろうとした
2013年1月11日金曜日
ひとりぼっちの命
ひとり
ひと ひとり
ひとりで生まれ
ひとりで死んでゆく
生きている時に
抱擁し合ったあのひとも
ひとりで死んでゆく
命はこの世の中で徘徊しているだけ
だれも死の門に入ることはできない
その門の向こうには
死が蹲って夢を見ている
ひとはいない
命も入ることはできない
私は生きて
いつか死ぬ
だが死の門に入るのは
私の中の死の部分だけ
それは影のようなもの
体は燃やされ土になっても
命は残り彷徨
死だけが他人事だ
いつか出会った他の命に
すまないと泣き崩れて詫びたくても
昔の記憶を命は辿れないから
もうなかったことにされてしまう
死は身じろぎもしない
私が寝返りをうっているあいだも
息さえしていないのだから
ひと ひとり
ひとりで生まれ
ひとりで死んでゆく
生きている時に
抱擁し合ったあのひとも
ひとりで死んでゆく
命はこの世の中で徘徊しているだけ
だれも死の門に入ることはできない
その門の向こうには
死が蹲って夢を見ている
ひとはいない
命も入ることはできない
私は生きて
いつか死ぬ
だが死の門に入るのは
私の中の死の部分だけ
それは影のようなもの
体は燃やされ土になっても
命は残り彷徨
死だけが他人事だ
いつか出会った他の命に
すまないと泣き崩れて詫びたくても
昔の記憶を命は辿れないから
もうなかったことにされてしまう
死は身じろぎもしない
私が寝返りをうっているあいだも
息さえしていないのだから
2013年1月10日木曜日
中身は何が入っているの?
中身は何が入っているの?
からから音がするのはどうして?
難しい事ばっかりいっていないで
ライオンの首に縄をつけてきなさい
雪が降る日にライオンは
気が狂って暴れだし
こんなはずじゃなかったと嘆いてる
からから音がするのはどうして?
難しい事ばっかりいっていないで
ライオンの首に縄をつけてきなさい
雪が降る日にライオンは
気が狂って暴れだし
こんなはずじゃなかったと嘆いてる
2013年1月9日水曜日
なよなよするあなたを
なよなよするあなたを
骨が支えている
皮膚の表面は熱を帯びて
水気を空中に放っている
怒った時のあなたのは
いつもの唄をうたう
白い喉に触ると
モーターの振動が伝ってくる
今夜あなたは
すべての衣服を脱ぎ捨てたあと
お湯に浸かり
自分の肌を撫でて水の玉を弾く
なりふりかまわず
オトナのいやらしさを攻撃し
氷のように熱くなり溶けてゆく
骨が支えている
皮膚の表面は熱を帯びて
水気を空中に放っている
怒った時のあなたのは
いつもの唄をうたう
白い喉に触ると
モーターの振動が伝ってくる
今夜あなたは
すべての衣服を脱ぎ捨てたあと
お湯に浸かり
自分の肌を撫でて水の玉を弾く
なりふりかまわず
オトナのいやらしさを攻撃し
氷のように熱くなり溶けてゆく
2013年1月8日火曜日
何ももっていないその子
何ももっていないその子に敵わない
その子は何ももっていないから
もっているぼくには敵わない
そして何ももとうとしない
何故もたないのか分からない
もの欲しげに見ている
その子は何ももっていないから
もっているぼくには敵わない
何ももっていないその子は
何も捨てないそして何ももとうとしない
何かをもっているぼくには
その子のことが分からない何故もたないのか分からない
もっているぼくはまだ何かもとうとして
何ももっていないその子をもの欲しげに見ている
2013年1月7日月曜日
ひとりじゃない
涙に頬がぬれて
眼を覚ますと
私は毛布に包まって明るい日差しの中にいた
どんな夢を見ていたのだろう
懐かしい人やさしい微笑み
大きく手を振って どこへ?
取り残されたの 私は?
置いていかれたの ここに?
小鳥の声がして
子どもが駆け回る声穏やかな季節の風に
ひとりじゃないと気づいてく
2013年1月6日日曜日
その手があったか
遥々やってくるもの
古い友だち
遠い国の人からの便り
夜汽車
幼い日の思い出
燕
なかなかやってこないもの
吉報
木霊
待ち人
できちゃったと心配したときのアレ
愛想を尽かされた恋人
どちらともいえないもの
苦し紛れの一手
金まみれの人生
くたびれかけた鞄
その手があったかというひらめき
なんにもでませんよと笑う人
古い友だち
遠い国の人からの便り
夜汽車
幼い日の思い出
燕
なかなかやってこないもの
吉報
木霊
待ち人
できちゃったと心配したときのアレ
愛想を尽かされた恋人
どちらともいえないもの
苦し紛れの一手
金まみれの人生
くたびれかけた鞄
その手があったかというひらめき
なんにもでませんよと笑う人
2013年1月4日金曜日
最高に素晴しいステーキ
ステーキにハーブバターを乗せると
最高に素晴しい
ステーキの価値が二倍に上がります
目の前に大好きな人を座らせて食べると最高に気分がいい
ステーキの価値がさらに二倍に上がります
カトラリーが銀製だと最高に優雅な雰囲気になる
ステーキの価値がさらに五千円ほど上がります
野菜やスープや飲み物とバランスよくいただくと美味しい
ステーキの価値がさらに十倍に上がります
元のステーキが二千五百八十円でJAFカードの提示で五パーセント引だった場合
代金はいくら? (10点)
2008年開張小学校
最高に素晴しい
ステーキの価値が二倍に上がります
目の前に大好きな人を座らせて食べると最高に気分がいい
ステーキの価値がさらに二倍に上がります
カトラリーが銀製だと最高に優雅な雰囲気になる
ステーキの価値がさらに五千円ほど上がります
野菜やスープや飲み物とバランスよくいただくと美味しい
ステーキの価値がさらに十倍に上がります
元のステーキが二千五百八十円でJAFカードの提示で五パーセント引だった場合
代金はいくら? (10点)
2008年開張小学校
2013年1月3日木曜日
酢飯が、バコーン
すめし
めしますか
よしますか
すしならすきですか
さしずめ
ささずしか
ますずしになさいますか
ずしのすしやになりすまし
やすやすとしのびいり
すりよりすすりなき
すずりをもってノースリーブのすきまスムースにうめ
むすめむせびなきすすかぶり
すすまぬはなし
みみすましてすどおり
すしやは
はやしますか
はやしやははなしかですか
すかんぴ
すっかんぴん
すいちょくに
いかすいスイカップ
システムは破水
スイスイバコーン
水仙推薦
参考作品
詩 未 来 創 作: 召しませ詩
めしますか
よしますか
すしならすきですか
さしずめ
ささずしか
ますずしになさいますか
ずしのすしやになりすまし
やすやすとしのびいり
すりよりすすりなき
すずりをもってノースリーブのすきまスムースにうめ
むすめむせびなきすすかぶり
すすまぬはなし
みみすましてすどおり
すしやは
はやしますか
はやしやははなしかですか
すかんぴ
すっかんぴん
すいちょくに
いかすいスイカップ
システムは破水
スイスイバコーン
水仙推薦
参考作品
詩 未 来 創 作: 召しませ詩
ノリマキトカゲやってきて
ノリマキトカゲやってきて
のりにまかれてねむってる
ねているあいだにくわれたら
かなわないからすぐおきた
エリマキトカゲもやってきて
ノリマキトカゲに恋をした
ふたりはいっしょにのりのなか
恋がやぶれるそのひまで
のりにまかれてねむってる
ねているあいだにくわれたら
かなわないからすぐおきた
エリマキトカゲもやってきて
ノリマキトカゲに恋をした
ふたりはいっしょにのりのなか
恋がやぶれるそのひまで
2013年1月2日水曜日
大地のうえで
底の抜けない大地に
私たちは受け止められている
いくら飛び跳ねようが
寝返りをうとうが
はたまはた乗り物に乗って
走り回ろうが
大地の底は抜けることがない
大地に別れを告げて
エアプレーンに乗って飛び立っても
大地は怒ることなく
またその懐に
私を受け入れてくれる
大地は怒ることがない
人間とは違うから
大地は
くぼんだり盛り上がったりするが
決して立ち去ることはない
木々を揺らし吹く風も
粒子を振りまいて反射する光も
大地には世話になっている
大地は動かずに
そこにいてくれるから
大地から見渡すと
周りには裏切り者ばかりだ
終始動き回りけたたましく騒ぎ立て
熱くなったり冷たくなったり
信用できるものはいない
だからせめて私は
大地にひれ伏して
祈りをささげよう
大地の平安を願い
命のある限りここにいますと
私たちは受け止められている
いくら飛び跳ねようが
寝返りをうとうが
はたまはた乗り物に乗って
走り回ろうが
大地の底は抜けることがない
大地に別れを告げて
エアプレーンに乗って飛び立っても
大地は怒ることなく
またその懐に
私を受け入れてくれる
大地は怒ることがない
人間とは違うから
大地は
くぼんだり盛り上がったりするが
決して立ち去ることはない
木々を揺らし吹く風も
粒子を振りまいて反射する光も
大地には世話になっている
大地は動かずに
そこにいてくれるから
大地から見渡すと
周りには裏切り者ばかりだ
終始動き回りけたたましく騒ぎ立て
熱くなったり冷たくなったり
信用できるものはいない
だからせめて私は
大地にひれ伏して
祈りをささげよう
大地の平安を願い
命のある限りここにいますと
2013年1月1日火曜日
道具の時代
この世には
使い切れないほど多くの種類の道具が
あふれている
それだけでも悩みの種であるのは間違いないのだが
道具同士を組み合わせるとまた別の種類の道具が
できてしまうことがある
道具類は無限への道を歩んでいるといえる
世界は道具で溢れかえり
いきおい私たちは道具に使われ生きていくことになる
すでに一人の生きる道具となって生きているのだ
そのことは道具界をさらに混乱におとしめる
人と道具とのの区別ははどこにあるのか
傍観者たちは答えのない話題で盛り上がる
そして人は人生の暮れ方に
たとえば俳句などを詠んで悦に入ったりするが
17音の組み合わせを自由に操ったと信じることで
自らを慰めているのだろうか
しかしそれが何の解決になるというのか
道具は効率の悪さを解決してくれるというのに
人は非効率の生産に追いつかない
いきおいあまって自分たち自身を効率化してしまったりもする
道具の暴走をもはや誰も止められない
取り締まる側にいた信号機でさえ
いまや効率化の手助けをしている
道具たちは平気で何でも買収する
あの手この手奥の手を使い
かつて地上に君臨した人類の神も
時計のデジタル表示に十万分の一の単位で刻まれてしまい
結果 人はアナログに推し量ることができなくなり
存在の本質が風前の灯となっている
せめてふる里の床の間で
ひび割れ始めた鏡餅を不器用に開くとき
予想不能な大事件を起こしてくださいお母さん
使い切れないほど多くの種類の道具が
あふれている
それだけでも悩みの種であるのは間違いないのだが
道具同士を組み合わせるとまた別の種類の道具が
できてしまうことがある
道具類は無限への道を歩んでいるといえる
世界は道具で溢れかえり
いきおい私たちは道具に使われ生きていくことになる
すでに一人の生きる道具となって生きているのだ
そのことは道具界をさらに混乱におとしめる
人と道具とのの区別ははどこにあるのか
傍観者たちは答えのない話題で盛り上がる
そして人は人生の暮れ方に
たとえば俳句などを詠んで悦に入ったりするが
17音の組み合わせを自由に操ったと信じることで
自らを慰めているのだろうか
しかしそれが何の解決になるというのか
道具は効率の悪さを解決してくれるというのに
人は非効率の生産に追いつかない
いきおいあまって自分たち自身を効率化してしまったりもする
道具の暴走をもはや誰も止められない
取り締まる側にいた信号機でさえ
いまや効率化の手助けをしている
道具たちは平気で何でも買収する
あの手この手奥の手を使い
かつて地上に君臨した人類の神も
時計のデジタル表示に十万分の一の単位で刻まれてしまい
結果 人はアナログに推し量ることができなくなり
存在の本質が風前の灯となっている
せめてふる里の床の間で
ひび割れ始めた鏡餅を不器用に開くとき
予想不能な大事件を起こしてくださいお母さん
あけましておめでとうございます
家の近くの神社にいってみた
行列ができていた
また出直すことにした
翌日 また 行って見た
また行列ができていた
用事を済ませてから
また来てみることにした
用事を済まして
またやってきた
今度は誰も並んでいなかった
さびしくなって
家へ帰ることにした
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