明るい唄を聴きたいのかい
暗い唄を聴きたいのかい
唄いたい唄は明るい唄かい
唄いたい唄は暗い唄かい
2013年4月30日火曜日
2013年4月29日月曜日
夜は訪れる
誰にも夜は訪れる
どれだけ明かりを灯しても
ありとあらゆる時計を壊しても
夜は訪れる
闇にすべてが包まれる
日照りで傷ついた傷がいやされる
そして
夜は立ち去る
行かないでと鎖で繋ぎ止めようとしても
横たわる涙の川で通せんぼしようとしても
夜は立ち去る
すべては白日の下に晒され
弱い者は干涸びてゆく
誰にも朝は訪れる
同じように
誰にも夜は訪れる
愛するあの人にも
憎いあの人にも
そして
私とあなたのあいだにも
2013年4月28日日曜日
私は東側の部屋に移った
父と母が建てた小さな家には
部屋が2つあった
一つは居間で
一つは2階の寝室
妹が生まれてやがて
部屋の数は増えた
1階のベランダだったところに
私の部屋ができた
しゃぼんだまを上げたベランダのところで
私は眠った
それからまた月日は過ぎて
父の書斎と私の新しい部屋ができた
私の部屋は2階の西側に作られた
妹には私がもと居た部屋をあてがわれた
それからまたしばらくして
部屋の数は増えた
母の部屋と物置部屋だ
2階の寝室だったところが妹がの部屋となった
私は新築の東側の部屋に移った
部屋が2つあった
一つは居間で
一つは2階の寝室
妹が生まれてやがて
部屋の数は増えた
1階のベランダだったところに
私の部屋ができた
しゃぼんだまを上げたベランダのところで
私は眠った
それからまた月日は過ぎて
父の書斎と私の新しい部屋ができた
私の部屋は2階の西側に作られた
妹には私がもと居た部屋をあてがわれた
それからまたしばらくして
部屋の数は増えた
母の部屋と物置部屋だ
2階の寝室だったところが妹がの部屋となった
私は新築の東側の部屋に移った
2013年4月27日土曜日
側面を磨いている
彼は側面を磨いている
真剣な目をして
側面は滑らかになって
だんだん光を
反射するようになる
側面を磨きながら
彼にはその磨き上がりが既に見えている
来る日も来る日も
彼はその場所で
側面を磨いている
決して
他の面を磨くことはない
彼が
側面を磨くことに
疑いを持っているかどうかは
誰も知らない
側面を磨き始めると
片時も目を離すことなく
側面を磨いていく
彼は
側面を磨くことと
切っても切れないことになっている
彼は
明日も
あさっても
私が見ていなくても
側面を磨いている
自分の命を人ごととして
自分の命を人ごととして
清く正しく 生きるんだ
苦労も 厭わず 苦痛に耐えて 世間に馴染んで
希望を持って 夢を描いて
へこたれずに くよくよせずに
自信を持って 他人にやさしく 自分に厳しく
勇気を持って 挑戦しつづけ
反省しても 後悔せずに
一生懸命 あきらめないで
欺くことなく 正直に
生きるんだ
いい気になって 死ねばいい
2013年4月26日金曜日
星の考え
隙間があったら
緑の草で埋めてしまいましょう
それが星の考え
緊張が続かないように
呪縛はほどいて
すべては水に流しましょう
水は山から川にして
あるいは一度空に持ち上げて
最後は海まで流しましょう
それが星の考え
人は進化し
進化の先端が尖り錆び
朽ちたら新しい芽ばえがあるでしょう
芽は根を張り空に向かい
子孫はその屍をたき火して
暖をとるでしょう
それは
星が
あずかり知らぬこと
でもそれはすぐに
星の考えとなった
緑の草で埋めてしまいましょう
それが星の考え
緊張が続かないように
呪縛はほどいて
すべては水に流しましょう
水は山から川にして
あるいは一度空に持ち上げて
最後は海まで流しましょう
それが星の考え
人は進化し
進化の先端が尖り錆び
朽ちたら新しい芽ばえがあるでしょう
芽は根を張り空に向かい
子孫はその屍をたき火して
暖をとるでしょう
それは
星が
あずかり知らぬこと
でもそれはすぐに
星の考えとなった
がれきになって
「がれき」という言葉について
どれほどのことを考えただろう
がれきとは何か
なぜがれきなのか
昔のがれきと今日のがれきとの差異とはなにか
がれきと名付けられたがれきの気持ちはどんなものか
がれき 瓦礫 ガレキ GAREKI
がれきが語りかけてくるその声に
耳を傾ける
いつまでもがれきであるそのあるがれきは
がれきのなかでも筋金入り
がれきに身分制度はあるのか
参政権はあるのか
学歴や出身地は関係あるのか
芸術や文学に精通しているのか
家族はあるか
がれきに訊いてみる
がれきの表示を確かめる
安全基準を見直し不法投棄を取り締まり
転校移民難民を受け入れる
がれきのぬくもりに顔をうずめる
がれきにまじり
闇夜に考える
詩は終わりにして
がれきになって
うずもれて睡ろうと
せめて今夜は
蛍光灯の明かりは消して
どれほどのことを考えただろう
がれきとは何か
なぜがれきなのか
昔のがれきと今日のがれきとの差異とはなにか
がれきと名付けられたがれきの気持ちはどんなものか
がれき 瓦礫 ガレキ GAREKI
がれきが語りかけてくるその声に
耳を傾ける
いつまでもがれきであるそのあるがれきは
がれきのなかでも筋金入り
がれきに身分制度はあるのか
参政権はあるのか
学歴や出身地は関係あるのか
芸術や文学に精通しているのか
家族はあるか
がれきに訊いてみる
がれきの表示を確かめる
安全基準を見直し不法投棄を取り締まり
転校移民難民を受け入れる
がれきのぬくもりに顔をうずめる
がれきにまじり
闇夜に考える
詩は終わりにして
がれきになって
うずもれて睡ろうと
せめて今夜は
蛍光灯の明かりは消して
2013年4月25日木曜日
あなたは誰が好き?
秘密にしようとすると
つい 口走ってしまう
そのくせ
言おうと思っていたことは
忘れてしまう
憶えておきたい大事なことは
つまらないことに押し出されて見えなくなり
忘れてしまいたいことは
シミになってしぶとく居座る
私はあなたが好き
あなたは誰が好き?
訊いてみたかったけれど
あなたは私に
「あんたなんかきらいだ」
と
会うなり
いきなり宣(のたま)った
いきなり宣(のたま)った
2013年4月24日水曜日
2013年4月23日火曜日
2013年4月22日月曜日
詩のメモ
もうずいぶん沢山眠ってしまったものだと
布団から半身起き上がり
目を凝らして暗闇の時計を見ると
まだ1時間しか経っていなかった
頭が痛いので
やることがあったけれど
もう少し眠ることにした
2、3時間眠っておき上がってみると
10分しか経っていなかった
それから約4時間眠って
眠りながら詩を考えた
時間に関する詩だ
起きてメモを取り
それからまた1時間ほど眠った
起き上がると
そこは自分の部屋のベッドだった
書いたはずのメモは
どこにもなかった
2013年4月21日日曜日
誰かと繋がっていることが
誰かと繋がっていることが
鮮明に分かる時がある
時に 身じろぎもしないで
深夜の寝台列車の揺れを
共有している
いや
共有しているのは
深夜の寝台列車の揺れではなく
地を這っていく感情だ
月に冷やされて
キキ キーと
金属質の摩擦音を発するその感情
射的場の的に向けて
息を合わせて
玉を打ち込むときの
苦い唾
2013年4月20日土曜日
蕎麦をすする音
ぬるい場所に冷たい雨が降って
キノコが夜に育ちます
人はもう発狂寸前ですが
むしろそれは正常だと言わねばならぬでしょう
雨はいろんなことを「なかったこと」にして
雨天のため中止という看板が雨に濡れています
かわいいあの子という人が
箱詰めにされサイズを測られ宅急便の荷物になって
濡れた道を運ばれてゆきます
河合その子とは関係ないでしょう
かわいいあの子は私が継続的に好きな人です
夜の帳というのがあると噂された町には
少し前の時代のナウい人びとが往き来して
ちょっとした喧噪です
闇市で売っていそうなラジオも鳴っています
妄想の畑でキノコ雲が夜に育ちます
妄想の畑でキノコ雲が夜に育ちます
私は深呼吸して湧き水を飲み干し
鳥の形をしていない鶏肉を炒めます
昆布の揺れる海鳴りに耳を澄まします
老詩人は昨日から日本海の島へわたり
自ら作った詩を朗読し
気分よく酩酊して布団に入り目を瞑りました
ある線路脇のビルの一室では
コンビニの蕎麦が食べられようとしています
コンビニの蕎麦が食べられようとしています
その間
世界は
蕎麦をすする音に置き換えられてしまうことも
知らないで
2013年4月19日金曜日
あなたの悩み
あなたを苦しめる
冷たいあの人は
あなたのそばから
いなくなることはない
あなたを悩ませる
いやらしいあのひとは
あなたの心から
立ち去ることはない
あなたが大すきな
愛しいあのひとは
さよならを
いつ切り出そうか
迷ってる
2013年4月18日木曜日
青空へ
自転車をこぐ音は
きみがやってくる音
背中から近づいて
すぐ脇を追い越していく
空から小鳥が
眺めていたって
教室の窓から見える
通学路の並木道
なんど通ったのだろう
きみのこと追いかけるように
窓から小鳥が
歌っていたって
この町の空の上
風とともに
季節は巡り
きみはここを出て行く
空から小鳥が
眺めていたって
小さい私たちの
大きな未来
仰ぎ見れば
涙の向こう
滲んで見えている
青空
2013年4月17日水曜日
そこだけあたたかい
こうしたらうまくいく
ということが
どうしても
やりたくなくて
うまく生きていくことから
どんどん
遠ざかってしまう
いやな性格
よく分かっている
あなたはあきれて
ため息をついていた
いやみをぶつけて背を向けて
でも
こうしたらうまくいく
ということは
つまらないことばかりで
あなたは私を見て
よく笑ってた
時に指を指して
私も一緒になって
笑ったけど
涙が頬で乾いて
そこだけが寒くて
そのあと
あたたかい指が
私の上に寄り添った
2013年4月15日月曜日
首をかしげてあなたを見るのは
首をかしげて
あなたを見るのは
そうじゃなきゃいけない
理由があるの
まっすぐ見ないのは
恥ずかしいからじゃない
私 鳥だから
正面から見るなんて
できないの
神様が
そこがいいよ って
いってくれたから
*
言葉じゃなくて
ハミングするのは
それがいちばんいい
そうおもうの
おしゃべりしないのは
嫌いだからじゃない
私 鳥だから
手紙を書くのも
できないの
パパ ママが
文字はいらない って
話してくれたから
手紙を書くのも
できないの
文字はいらない って
話してくれたから
2013年4月14日日曜日
宇宙の小石
上手に生きないと
幸せになれないと
知らされた日
私は自分に誓った
縁ある仲間を守るために
汚れ役も買って出ようと
傷つけたあの人に
いつかお詫びするために
何ができるのかと
自分の声しか
教えてくれる者はない
自分に語らせるのもまた自分
その自分を生かしているのは
私の中の宇宙の小石
幸せになれないと
知らされた日
私は自分に誓った
縁ある仲間を守るために
汚れ役も買って出ようと
傷つけたあの人に
いつかお詫びするために
何ができるのかと
自分の声しか
教えてくれる者はない
自分に語らせるのもまた自分
その自分を生かしているのは
私の中の宇宙の小石
2013年4月13日土曜日
泣き声が聴こえる
さきほどから
誰かが泣いている気配がしているので
あたりを見回してみているのですが
人影は見えません
それどころか
人が隠れられるような物陰さえないのです
虫か
鳥の声でしょうか
すすり泣くような
しかしあまり悲壮な感じのしないその声は
耳をそばだてると消え
しばらくすると
また聴こえてくる
まさか
私が泣いているのでしょうか
そういえば
きのう私は
大事な人に裏切られたのでした
2013年4月12日金曜日
どうしても必要
自分の重さで自分を支え
輪っかを抱いて
ベタベタを取り出させる
コトアルゴトニ
程よく回る
一人きりの真っ暗な夜には
ひときわ
思い出を語りたくなるので
涙に濡れ
吐く息で曇らせないよう
吐く息で曇らせないよう
注意していなければならない
私は何度となく選ばれた
何度となく
姿を消した
某氏がいう
あなたが必要だと
透明なベタベタを取り出すことは
どうしても必要なことだと
2013年4月11日木曜日
かの女はいなくなった
心に小石を握りしめて
となりのオバさんとあいさつした
おはよう!
こんにちは!
見れば太陽はもう高く
車の騒音 工場の音
賑々しく聴こえてくる
もう春ですね
きょうは涼しいですね
蝉の声がして
心がどっぷり懐かしさにまみれ
淡い初恋がツンと鼻を突いた
こんばんは
さようなら
きょうは夕暮れの景色の記憶がない
下校放送も
休みだったらしい
もしもし
何だ 使われてないって
2013年4月8日月曜日
もう夢中
音楽が先に行ってしまうので
気持ちは引きずられていく
リズムを刻んで流れていく歳月
私の思いはあなたの前にとどまり
やって来た電車を何本も見送っている
音楽が先に行ってしまうので
私は足踏みしてタイミングを合わせる
あなたはチャンネルを換えて
新しい番組のお話にもう夢中
気持ちは引きずられていく
リズムを刻んで流れていく歳月
私の思いはあなたの前にとどまり
やって来た電車を何本も見送っている
音楽が先に行ってしまうので
私は足踏みしてタイミングを合わせる
あなたはチャンネルを換えて
新しい番組のお話にもう夢中
2013年4月7日日曜日
謝らずに訣れたあなた
いま ここで謝れてよかった
あなたのプロフィール写真が
スマホの画面に突然 現れた
あなたには
ずっと謝ってきた
いま ここであなたに謝れてよかった
私にはしなければならないことがあると
いまハッキリ悟った
あなたのおかげだ
私は明日からあなたに向けて
それをするために
生きていく
空よりも暗い山
見ているか?
聞いていてくれ
私は無言で
誓ったのだから
あなたのプロフィール写真が
スマホの画面に突然 現れた
あなたには
ずっと謝ってきた
いま ここであなたに謝れてよかった
私にはしなければならないことがあると
いまハッキリ悟った
あなたのおかげだ
私は明日からあなたに向けて
それをするために
生きていく
空よりも暗い山
見ているか?
聞いていてくれ
私は無言で
誓ったのだから
2013年4月6日土曜日
小石をよけて
よってたかって ひどいことをやってしまっても
そのことに気づかないのは
昔も今も同じ
古代から現代まで
変わらぬ営み
だだ技術は進み
いい訳もうまくなり
やさしさは文明的に洗練されたけど
涙の滴は塩辛いし
血を嘗めれば鉄の味がする
よってたかって ひどいことをやってしまったから
だれかがそれを償ってる
ひどいことをやった人は
今も昔も地獄に行くのだろうか
捧げるべき生け贄は
どこにいる
ハイエナがうろついている
星明かりの下
子どもたちは
眠りにつく
そして夢を見る
春の草原に花が咲いて
会いたかった人が呼んでいる
だからあとは
ただ足を前に出して
小石をよけて
福島の花
毎日Facebookページ『福島の花』(写真・野口勝宏)で連載しています。
毎日送られてくる花の写真に詩をつけて、翌朝5時までにメールで送ります。
2−3編書いて選んでもらうという方法で共同制作しています。
さあ、きょうはどれが選ばれたでしょうか?
花はフランネルフラワーです。
1
坂を駆け下りたの
青空に雲が流れ石の柱の影で猫が鳴いてた
私は何かから逃げてきたみたい
座り込んでうっとりとキミのことを思うよ
2
あなたの何もかもがステキだわ
抱きしめられてまだぎくしゃくする感じも
新鮮で すき
もっと私に魔法をかけてくださいますか
3
厚手の綿のワンピは体になじまない
空気が入ってくる
あなたはそれを見て
手を滑り込ませようとしているわ
4
私の名前を呼ばないあなた
私から何を奪い去ろうとしているの?
いいえ きっと 私が
2013年4月5日金曜日
2013年4月4日木曜日
かんじてるこころ
みつめてみよう
たいせつなこと
めをそらさずに
はなしをすりかえずに
だれかとはなそう
やってみよう
できること
きばらずに
ひとめをきにせず
いいとおもったことを
やりすごせる?
わるいこと
だましたりしないで
よわいものまもって
しぜんたいで
おもっている
いろんなこと?
じぶんにといかける
こたえをあせらず
かんじているこころ
たいせつなこと
めをそらさずに
はなしをすりかえずに
だれかとはなそう
やってみよう
できること
きばらずに
ひとめをきにせず
いいとおもったことを
やりすごせる?
わるいこと
だましたりしないで
よわいものまもって
しぜんたいで
おもっている
いろんなこと?
じぶんにといかける
こたえをあせらず
かんじているこころ
2013年4月3日水曜日
大きらいなひと
大きらいなひとのことが
いつまでも わすれられない
好きな人の顔が
思い出せないというのに
忘れそうになるたびに
思い出してしまう
忘れそうになるたび
メールがくる
好きな人は
メールをくれないのに
大きらいなひとと出会った日
台風の後の夕空が
燃えているようだった
きっと
私の顔も真っ赤に染められていたに違いない
好きな人と最後にわかれたのは
きのう
私がきょうも思い出すのは
あの夕空ばかり
2013年4月2日火曜日
社長が帰る
社長が帰ってきた
煙草の匂いも帰ってきた
古い皺だらけの財布をポケットに
おみやげの冷凍ピザを持って
専務は部屋でお出迎え
僕はピザを受け取り電子レンジへ
妹は部屋で漫画描いてる
社長は着替えて晩酌の準備
焼いたタラコを専務が持ってくる
ビールの瓶と一緒にお盆に載せて
煙草の匂いも帰ってきた
古い皺だらけの財布をポケットに
おみやげの冷凍ピザを持って
専務は部屋でお出迎え
僕はピザを受け取り電子レンジへ
妹は部屋で漫画描いてる
社長は着替えて晩酌の準備
焼いたタラコを専務が持ってくる
ビールの瓶と一緒にお盆に載せて
2013年4月1日月曜日
桜前線から逃げながら
自分が偉いんだと
つい勘違いしてしまう
右と左を間違えて
シャツがうまく着られない
うつ病らしく生きるのだ
誰も待ってはいなくとも
朝日の時間に夕日が出て
生活必需のノルマをこなしつつ
きみの大事な誇りはとうに
埃だらけ
曇った空気を胸にいっぱい吸い込んで
自分のなかの何か
余裕はないけどゆっくりと
芽吹くのをまっている
世間は春で浮かれているし
*
桜なんかきらいだ
とっくに飽き飽きした
桜の花から逃げて
北上したり南下したり
だけどそれは現実ではなく
ことばだけのこと
ミルクも賞味期限を知らぬ間に過ぎて
流しのステンレスに広がりたい
何もかもが壊されるため
理由を待っている
捨て去る勇気さえ手に入らず
何が必要か
迷い慣れても また
忘れて繰り返し
みんな自分のことで頭がいっぱい
それが憲法に成れば
反発するかな
世間の風は世間の噂を作って
ぬるい春を作っていく
みんな自分のことで胸もいっぱい
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