サンダルの音がしたので
木戸のところに出てみた
木戸の上に
赤く大きな月が
腰をおろしていた
私は
言葉を失い話かけることができなかった
月はどこかに出かけて
帰ってくるまでの間に
お酒を飲んで
赤くなってしまったのか
よくある現象のようにも思えたが
きょうの月は
余りにも存在感がありすぎて
怖いくらいだ
月の後ろからあなたが現れた
恋人と腕を組んで
三日月のように口を開けて嗤うと
赤い喉を見せて
消えた
やがて
夜の闇が
慌ててやって来た
何故か、NHKの「みんなのうた」を思い出しました。
返信削除BGM付きの映像を観ているようです。