買い物は寂しくない
買い物は棚のものをかごに入れること
寂しくはない
寂しさは連れ立っているが
手をつないでいるだけで
棚にも買い物かごにも
寂しさはない
食べ終わった時
寂しくない
食べ終わった時
食べ物が食卓になくなって
お腹がいっぱいになっているが
その時は
寂しくない
時間が経過していくだけで
寂しさはない
寂しさは
心にあるかもしれないが
心に別のものがあるときには
寂しさはない
あるような気がするのは
寂しさが消えた寂しさがが
あるから
寂しさが消えた寂しさを
ひとは喜びという
みちるのブログ
世間の隅っこにいるけれど
これから死ぬまで
*1
月が一つ
闇空のてっぺんで明るく光っているだけなのに
学食にはいつも幽霊がたむろしている
木の葉が横切った
あいさつもなしに
乾いた音を残して
あれ? ひょっとして
それがあいさつ?
コノハ 木の葉
木の葉 コノハ
大事な人が いなくなって
木の葉が横切った
向こうの植え込みに
消えていった
なにか相談でも
しているのか
この季節を横切って行く私の相手は
できないね
私は湿った人間だから
自分勝手な「言葉」というものを
もっているから