1
きのうあなたは
三人の男と会った
一人は一緒に住んでいる男
一人は一緒に旅に行く男
もう一人は一緒に泣いてくれる男
どの男が
一番必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
あなたは
自分の幸福を願う
2
あしたもあなたは
三人の男と会うだろう
一人は昨晩から隣で寝ていた男
一人はあなたに何かを教えようとする男
もう一人はあなたにつきまとう男
どの男が
必要なのかは
問題ではない
どの男も必要だから
そして
どの男も
本当は不要だから
猫派と犬派とがあるようですか、あなたはどちらですか。どうも多くの男は猫のほうがすきなようです。自分が犬だからでしょうか。猫に気ままで自由な姿を投影するのでしょうか。しかし猫の立場も楽なものではありません。時に孤独を感じるからです。自分のわがままな姿勢に恐怖を感じても、だれにも分かってもらえないと思うからです。
2011年6月30日木曜日
2011年6月29日水曜日
思い出の焚き火
きみがなにをしようと
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
ぼくはここにいる
きみが無視し続けても
待っている
誰かが訪ねてきても
隠れている
足りないものは
買ってきてあげる
忘れられても
大丈夫
思い出したら
ちゃんと居るから
雨の降る日はカッパ着て
日照りの夏は帽子をかぶり
嵐の夜はロウソク用意して
きみを待っている
きみがいない日は
多少寛いで
バッテリーを充電して
備えている
ぼくはきみが好きだから
好きな限りは待っている
花屋があれば花束を買い
きみの思い出で焚き火しながら
人の思いって炎のようではないですか。いつまでも燃え尽きない思いは、無限に続くようです。きっと再生可能エネルギーが使われているのでしょう。もんじゅは止まっていますが、私たちは、いつでも思いを動かし始めることができます。
2011年6月28日火曜日
痛きもちいい暮らし
みんなで作った
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
みんなの社会
みんなの手柄
みんなの責任
追いかけなくても
獲物が獲れる
罠をしかけて
楽チン暮し
人を束ねて
こっそりくすね
バレたら別の
場所で継続
想定外と
言い訳言って
想定してる
自己保身
未来は暗い
我慢が必要
だんだん慣れて
心地よく
人の悪口
みんなで言わせ
疲れた頃に
やっつける
死なない程度に
痛めつけても
元気だしてと
金出さず
権力持つ者
巧妙に
持たざるものを
踏みにじる
踏みにじられて
気持ちいい
ちょうどそこが
こってたの
どどいつというのがありますが、風刺というのは世論の負け戦みたいな感じがします。しかし負け続けても蔓延って、草の根のような強さを発揮します。韻律は、人の心に定着するために言葉が手に入れた武器なのかもしれませんね。生物兵器よりも強く、人体に無害な、しかも個人が権力に対抗できる・・・
2011年6月27日月曜日
未来のイメージ
未来の話をしませんか
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
と あなたがやってきた
梅雨の晴れ間の日曜日
私たちに未来はあるの?
少し意地悪だけど
きいてみた
あなたはそれには答えずに
滴のついた古びた窓から
外の木々を見やった
私には
未来は
陽の光と一緒に差し込んで来るもののように思えた
子どものころ
将来を心配し希望を語ろうとしない大人たちの傍らで
私は空を見上げ
木々は急き立てられる私の心を
なだめていた
2011年6月26日日曜日
傷口
痛みを
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
手で覆い
心で覆うと
どこに痛みがあるのか
分からなくなってくる
ひょっとして
きのう喧嘩した
あの場所に
あの場所の床に
落ちているのかもしれない
月の光が差してきたのは
その夜
干からびた痛みは
絆創膏に吸い取られ
息づいていた
絆創膏から
こぼれ落ちた痛みは
膚に焼き付けられ
すべやかな傷口となって
恋人の唇に愛されるのかもしれない
2011年6月25日土曜日
遠い海
鏡の野の水たまりに
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
月のかけら落ちて
みゅーと泣くの 誰
堤防の端っこで
あのこがなくしてしまった
紐に括ってあったもの 何
風に訊いてみたいけど
湿気混じりて
おまけに潮の香りするの 何処
疑問符型の鍵で
あなたのハートは解き放たれるの
返事が来るの 何時
問いが生まれ
答えと出会えねまま
消えて行くの 何時でも
2011年6月24日金曜日
つれづれ草紙
雪が、ふりだした。
消しゴムのカスを
極彩色の鳥が
啄んでいる
錆びた水が
海を目指して流れてゆく
トンネルで立ち往生している
フォークソング
いつかまた会えるねと約束するだろう未来
チャーシュー麺が
冷めながら呼んでいる
いい加減な速度で
生きるのはやめようよ
消しゴムのカスを
極彩色の鳥が
啄んでいる
錆びた水が
海を目指して流れてゆく
トンネルで立ち往生している
フォークソング
いつかまた会えるねと約束するだろう未来
チャーシュー麺が
冷めながら呼んでいる
いい加減な速度で
生きるのはやめようよ
2011年6月23日木曜日
あなたはなにもとわないのに
すきなひとは
きらいなひとより
しまつがわるい
きになってしようがないから
ほおっておけないし
くっつきすぎて
きらわれるのがこわいから
あなたのことをかんがえると
ねむれないよるが
わたしをあせらせる
あなたのことをかんがえていないとき
わたしはへいおんに
くらしている
あなたは
わたしの
いちばんおおきな
むずかしいもんだい
あなたはなにもとわないのに
わたしはこたえばかりかんがえている
きらいなひとより
しまつがわるい
きになってしようがないから
ほおっておけないし
くっつきすぎて
きらわれるのがこわいから
あなたのことをかんがえると
ねむれないよるが
わたしをあせらせる
あなたのことをかんがえていないとき
わたしはへいおんに
くらしている
あなたは
わたしの
いちばんおおきな
むずかしいもんだい
あなたはなにもとわないのに
わたしはこたえばかりかんがえている
2011年6月22日水曜日
2011年6月21日火曜日
天空のラプソディ
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。天ぷらの空。ござるあとで豆、おそば。
夕飯。天ぷらの空。ござるあとで豆、おそば。
おそば、飯のあと夕空。豆。ござる天ぷらで。
おそば、飯のあと夕空。豆。ござる天ぷらで。
天、夕空の豆。おそばで、らぷるとあござ飯。
あござ、天空の豆。おそばでぷらる飯。と夕。
ばお、空で夕。天ざる。おとご豆あの飯らぷ。
ぷら飯。天でお豆。空ござと、ある。夕そばで
らぷそで天空。豆とる夕、あの飯。おばござ。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。空豆の天ぷら。あと、おそばでござる。
夕飯。天ぷらの空。ござるあとで豆、おそば。
夕飯。天ぷらの空。ござるあとで豆、おそば。
おそば、飯のあと夕空。豆。ござる天ぷらで。
おそば、飯のあと夕空。豆。ござる天ぷらで。
天、夕空の豆。おそばで、らぷるとあござ飯。
あござ、天空の豆。おそばでぷらる飯。と夕。
ばお、空で夕。天ざる。おとご豆あの飯らぷ。
ぷら飯。天でお豆。空ござと、ある。夕そばで
らぷそで天空。豆とる夕、あの飯。おばござ。
2011年6月20日月曜日
投稿列車
投稿列車に乗って
まだ見たこともない街へ行ってみたい
嗅いだことのない香りを手に入れ
感じたことのない陶酔に浸りたい
大きなリスクは覚悟の上だ
夢を差し出して
わらしべ長者を真似て
もっと大きなものを手に入れるのだ
誰もが無理だというもの
手に入れた瞬間に自分をも見失ってしまうだろう
投稿列車がやってくる
駅にではない
今夜
ここに
きみは飛び込めるかな
なにも持たず
誰にも告げずに
明日はもうない
記憶さえ残らない
知ってるだろうか
今夜限りだということ
まだ見たこともない街へ行ってみたい
嗅いだことのない香りを手に入れ
感じたことのない陶酔に浸りたい
大きなリスクは覚悟の上だ
夢を差し出して
わらしべ長者を真似て
もっと大きなものを手に入れるのだ
誰もが無理だというもの
手に入れた瞬間に自分をも見失ってしまうだろう
投稿列車がやってくる
駅にではない
今夜
ここに
きみは飛び込めるかな
なにも持たず
誰にも告げずに
明日はもうない
記憶さえ残らない
知ってるだろうか
今夜限りだということ
2011年6月19日日曜日
木枠の外へ
木枠にはめられた硝子向こうに
うるさいほどの緑が息づいているが
静かなこの地に聞こえているのは
鳥や葉擦れの音ばかり
木枠にはめられた生き方など
もう嫌だと心はか細く叫ぶが
雑事にかき消されて鎮まってしまう
木枠のむこうには
破天荒な娘が
新しい人生を始めようと躍起になっているのだが
足を鎖で繋がれていて飛び出すことができず
それで自分を傷つけてしまう
一瞬
木枠が外れ
鎖がほどけたすきに
手を繋いで逃げ出そうとしたが
静けさがそれを遮った
その饒舌を
誰も気づかなかった
ただ私だけが
木枠にはめてそれをみていた
うるさいほどの緑が息づいているが
静かなこの地に聞こえているのは
鳥や葉擦れの音ばかり
木枠にはめられた生き方など
もう嫌だと心はか細く叫ぶが
雑事にかき消されて鎮まってしまう
木枠のむこうには
破天荒な娘が
新しい人生を始めようと躍起になっているのだが
足を鎖で繋がれていて飛び出すことができず
それで自分を傷つけてしまう
一瞬
木枠が外れ
鎖がほどけたすきに
手を繋いで逃げ出そうとしたが
静けさがそれを遮った
その饒舌を
誰も気づかなかった
ただ私だけが
木枠にはめてそれをみていた
2011年6月18日土曜日
モコモコの根っこ
モコモコの木の元へ
電車に乗って
雲が
モコモコ
とどまっているな
気持ちは昂ぶっているようなのに
お腹はモコモコ
ベーコンが乗った粗悪なパンを
食べたから
カノジョは
きょうも
ほっぺに笑顔を
モコモコくっつけて
客を迎えているんだろう
車窓に緑が流れて
ひそひそ声が
長靴の話をしてた
雨の日に長靴の話か
モコモコ
首がこって痛いんだ
取り替えがきかない
ものばかり
電車に乗って
雲が
モコモコ
とどまっているな
気持ちは昂ぶっているようなのに
お腹はモコモコ
ベーコンが乗った粗悪なパンを
食べたから
カノジョは
きょうも
ほっぺに笑顔を
モコモコくっつけて
客を迎えているんだろう
車窓に緑が流れて
ひそひそ声が
長靴の話をしてた
雨の日に長靴の話か
モコモコ
首がこって痛いんだ
取り替えがきかない
ものばかり
2011年6月17日金曜日
ベイビートーク
コンビニでも売っている小さな幸せを買って
部屋に帰るベイビー
きょうもヤナこと我慢して
よく働いたぜベイビー
週末は誕生日記念の旅行に
あの人と行くんだじゅらんで予約したベイビー
お肌のケアが最近ちょっと気になるんだ
ハダラボとDFSで買ったランコム使っているんだベイビー
誰かの幸せの木馬にうまく飛び乗ってもいいかな
それじゃ虚しいだろうな悩むベイビー
自分のやりたいことやれるようにしたい
けどなにしたらいいのかずっと悩むだけベイビー
サラリーマンがツマミとビールをのんでるけど
サラリーマントークやめてほしいよベイビー
緩やかに話す素敵な人が笑顔を振りまいて
近づいてきたよ大丈夫かベイビー
苦しい思いを結晶にしていつまでも持っていたいんだ
涙なんかどうでもいいんだベイビー
部屋に帰るベイビー
きょうもヤナこと我慢して
よく働いたぜベイビー
週末は誕生日記念の旅行に
あの人と行くんだじゅらんで予約したベイビー
お肌のケアが最近ちょっと気になるんだ
ハダラボとDFSで買ったランコム使っているんだベイビー
誰かの幸せの木馬にうまく飛び乗ってもいいかな
それじゃ虚しいだろうな悩むベイビー
自分のやりたいことやれるようにしたい
けどなにしたらいいのかずっと悩むだけベイビー
サラリーマンがツマミとビールをのんでるけど
サラリーマントークやめてほしいよベイビー
緩やかに話す素敵な人が笑顔を振りまいて
近づいてきたよ大丈夫かベイビー
苦しい思いを結晶にしていつまでも持っていたいんだ
涙なんかどうでもいいんだベイビー
2011年6月16日木曜日
レコードに寄り添う
そうさ
そうさ
そうさ
いいのさ
いいのさ
いいのさ
前向きにいきることに
疲れても
なにも感じずにいたほうが楽だと
思えてきても
誰かに嘘をつかれて
傷ついても
うまくいかず
またゼロからやり直しになっても
いいのさ
いいのさ
いいのさ
大事なものを失っても
笑顔の作り方忘れても
いいのさ
いいのさ
私はあの人を
嫌いにならないだろう
はっきりと目醒めたこころが
旅立って行こうとしているのか
欠けてゆく月を追い
そうさ
いいのさ
スクラッチノイズが懐かしい
レコードに寄り添う
そうさ
そうさ
いいのさ
いいのさ
いいのさ
前向きにいきることに
疲れても
なにも感じずにいたほうが楽だと
思えてきても
誰かに嘘をつかれて
傷ついても
うまくいかず
またゼロからやり直しになっても
いいのさ
いいのさ
いいのさ
大事なものを失っても
笑顔の作り方忘れても
いいのさ
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私はあの人を
嫌いにならないだろう
はっきりと目醒めたこころが
旅立って行こうとしているのか
欠けてゆく月を追い
そうさ
いいのさ
スクラッチノイズが懐かしい
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2011年6月15日水曜日
2011年6月14日火曜日
2011年6月13日月曜日
中途半端な影法師
中途半端なサイズの私たち
中途半端に生きなければならない
原子核から宇宙の果てに伸びる
中途半端な幅の道を
中途半端な気分で進むだけ
中途半端な帽子を被った男と女は
相手のことを正反対だと思っているが二人とも同じ人間
優しさと残酷さの間を揺れてみても
中途半端に収まるだけ
中途半端な情熱を抱えて
中途半端な坂を上る
中途半端な坂を下る
中途半端な目的地
中途半端な時期に知り合った
異性の友だち
いつも中途半端に
開けっぱなしのドアを
ゆるりと通り抜けて
中途半端な欲望を
陰干ししにいこう
曇り空に
太陽が隠れている
中途半端な影法師が
一帯に
うようよあふれかえっている
中途半端に生きなければならない
原子核から宇宙の果てに伸びる
中途半端な幅の道を
中途半端な気分で進むだけ
中途半端な帽子を被った男と女は
相手のことを正反対だと思っているが二人とも同じ人間
優しさと残酷さの間を揺れてみても
中途半端に収まるだけ
中途半端な情熱を抱えて
中途半端な坂を上る
中途半端な坂を下る
中途半端な目的地
中途半端な時期に知り合った
異性の友だち
いつも中途半端に
開けっぱなしのドアを
ゆるりと通り抜けて
中途半端な欲望を
陰干ししにいこう
曇り空に
太陽が隠れている
中途半端な影法師が
一帯に
うようよあふれかえっている
2011年6月12日日曜日
猫のしっぽにつかまって
猫のしっぽにつかまって
いちもくさんに
さあ逃げろ
追っ手がくるぞ
けむに巻け
鳥のクチバシ鼻に付け
おっとり刀で
駆けつけろ
片道切符だ
お気の毒
小僧のフンドシ旗にして
居留守をつかい
やりすごせ
月のない夜に
攻めてゆけ
携帯電話を二台もち
アンドロイドを
助っ人に
無料通話で
けしかけろ
なにかありそう夏の宵
ユーストDJ
かなりマメ
クレームダンジュ
デモ行進
いちもくさんに
さあ逃げろ
追っ手がくるぞ
けむに巻け
鳥のクチバシ鼻に付け
おっとり刀で
駆けつけろ
片道切符だ
お気の毒
小僧のフンドシ旗にして
居留守をつかい
やりすごせ
月のない夜に
攻めてゆけ
携帯電話を二台もち
アンドロイドを
助っ人に
無料通話で
けしかけろ
なにかありそう夏の宵
ユーストDJ
かなりマメ
クレームダンジュ
デモ行進
2011年6月11日土曜日
百日紅(さるすべり)
今夜はお化けが出ます
間違いありません
妖怪ともいいます
幽霊の仲間です~あまり仲良くないけど
知らないうちに現れるのが通例
よく知っている誰かと話をしていると
その人がいつの間にかお化けだったりするのです
そんな感じ
だから注意しないと
結構長い時間、お化けと話してしまったということに
なるのです
お化けはいい奴でも悪い奴でもありません
相手の心のありように染まりやすい
だから自然に馴染むのかもしれません
私はお化けのカノジョと付き合っています
最初はお化けだと気がつきませんでした
あるとき〜ある合コンで
何人かで話をしているとその中に混じっていました
その夜
カノジョを送って行くことになったのですが
やっと辿り着くとそこは私の部屋でした
その時はそれが自然におもえたのです
そのことが変だとどこかに引っかかっていたのですが
その謎が溶けたのは
三日前の三日月の夜でした
カノジョが三日月を見ている姿が
お化けだったのです
それできょうも
街にお化けが出るという情報を聞いたのです
お化けと付き合うと
色んなことがどうでもよくなります
私はどうでもいいというのが魅力で
カノジョと付き合っています
私の周りから
友だちがドンドン消えて行きます
いつか
私もお化けになって
未知の感覚を手に入れたい
日常のしがらみからとき放たれたとき
無類の喜びが手に入ると思うのです
それで幸せになれると思うのです
きょう
カノジョは百日紅の木になっています
すべやかな肌に
私は頬を擦りつけるのです
間違いありません
妖怪ともいいます
幽霊の仲間です~あまり仲良くないけど
知らないうちに現れるのが通例
よく知っている誰かと話をしていると
その人がいつの間にかお化けだったりするのです
そんな感じ
だから注意しないと
結構長い時間、お化けと話してしまったということに
なるのです
お化けはいい奴でも悪い奴でもありません
相手の心のありように染まりやすい
だから自然に馴染むのかもしれません
私はお化けのカノジョと付き合っています
最初はお化けだと気がつきませんでした
あるとき〜ある合コンで
何人かで話をしているとその中に混じっていました
その夜
カノジョを送って行くことになったのですが
やっと辿り着くとそこは私の部屋でした
その時はそれが自然におもえたのです
そのことが変だとどこかに引っかかっていたのですが
その謎が溶けたのは
三日前の三日月の夜でした
カノジョが三日月を見ている姿が
お化けだったのです
それできょうも
街にお化けが出るという情報を聞いたのです
お化けと付き合うと
色んなことがどうでもよくなります
私はどうでもいいというのが魅力で
カノジョと付き合っています
私の周りから
友だちがドンドン消えて行きます
いつか
私もお化けになって
未知の感覚を手に入れたい
日常のしがらみからとき放たれたとき
無類の喜びが手に入ると思うのです
それで幸せになれると思うのです
きょう
カノジョは百日紅の木になっています
すべやかな肌に
私は頬を擦りつけるのです
2011年6月10日金曜日
2011年6月9日木曜日
いま
みにくいアヒルの子は
白鳥になれて よかったね
私はみにくいまま
おとなになってしまった
とりえのない人間
飛ぶこともできず
仲間からも疎まれ
一人で部屋にいる
空の彼方に群れて消えていく美しい鳥を見上げては
きょうも大きく溜息を吐く
お寺の鐘が人生を弔おうとしている
自分の下にあるものだけが
自分の友だち
地面の草とか
影とか
零した涙
瓶の蓋
タバコの包装紙
でも
こんな私にだって
愛をくれた人がいた
優しいことばをかけ
握手してくれた人がいた
愛の代償を返す力はないかもしれないが
どうにかしてなにかを返そうと思う
働きの悪い脳みそを励まし
チャンスをうかがいながら
計画を考える
いま
生きている
白鳥になれて よかったね
私はみにくいまま
おとなになってしまった
とりえのない人間
飛ぶこともできず
仲間からも疎まれ
一人で部屋にいる
空の彼方に群れて消えていく美しい鳥を見上げては
きょうも大きく溜息を吐く
お寺の鐘が人生を弔おうとしている
自分の下にあるものだけが
自分の友だち
地面の草とか
影とか
零した涙
瓶の蓋
タバコの包装紙
でも
こんな私にだって
愛をくれた人がいた
優しいことばをかけ
握手してくれた人がいた
愛の代償を返す力はないかもしれないが
どうにかしてなにかを返そうと思う
働きの悪い脳みそを励まし
チャンスをうかがいながら
計画を考える
いま
生きている
ページビュー合計 8,190 詩☆未来創作
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2011年6月8日水曜日
2011年6月7日火曜日
よろめく
私はまたまたよろめくよ
あなたが私を狙ったから
優しい言葉だけじゃなくって
鋭い目で見つめてきたから
手を握ると思ったタイミングで
別の人の話を始めたから
まだまだいきなり倒れこむよ
あなたを目がけて
笑顔同士のにらめっこ
自然な感じで出来たから
もう考えるのはよそうと思っていたことを
あなたがしゃべり始めたから
空では雲が流れていた
眩しそうにあなたは見上げ
私はあなたの形の良い鼻と
眉毛のラインとをじっくりと見ていた
スキなところを憶えておくよ
別れたあとで理由がつかめるように
嫌いになれるように
あなたが私を狙ったから
優しい言葉だけじゃなくって
鋭い目で見つめてきたから
手を握ると思ったタイミングで
別の人の話を始めたから
まだまだいきなり倒れこむよ
あなたを目がけて
笑顔同士のにらめっこ
自然な感じで出来たから
もう考えるのはよそうと思っていたことを
あなたがしゃべり始めたから
空では雲が流れていた
眩しそうにあなたは見上げ
私はあなたの形の良い鼻と
眉毛のラインとをじっくりと見ていた
スキなところを憶えておくよ
別れたあとで理由がつかめるように
嫌いになれるように
2011年6月6日月曜日
2011年6月5日日曜日
2011年6月4日土曜日
あなたは私を見つめて
どんな目にあっても
体は汚れない
洗えばきれいになっていく
いつか映画で見た
美しい水車小屋の
朽ちかかった板と柱の
ホコリを払い
あなたの心は住んでいる
風が木々を揺する音
水が岸にぶつかり渦巻く音
鳥がさえずりに来る
永遠の会話を
遠くの耳で聴いている
すべてを
緑色のものが覆ってしまいそう
雲は時々やってきて
それを心配そうに見守る
嵐の日も
月が眩しすぎる夜も
季節替わりが訪れる時も
緑は着々と
この星のこの地を覆おうとしていた
あなたは
いま
動こうとしない
そんなことが何回あっただろう
あなたは
音叉をトンとたたいて
過去と
これからくるだろう未来の
チューニングをしようと試みる
その
試み自体が
私には
美しい絵のように見えている
誰も言葉を発するものが
いないかのようだ
わたしが
何かの拍子で振り向いた時も
あなたはただ私を見つめて
立っていただけだった
体は汚れない
洗えばきれいになっていく
いつか映画で見た
美しい水車小屋の
朽ちかかった板と柱の
ホコリを払い
あなたの心は住んでいる
風が木々を揺する音
水が岸にぶつかり渦巻く音
鳥がさえずりに来る
永遠の会話を
遠くの耳で聴いている
すべてを
緑色のものが覆ってしまいそう
雲は時々やってきて
それを心配そうに見守る
嵐の日も
月が眩しすぎる夜も
季節替わりが訪れる時も
緑は着々と
この星のこの地を覆おうとしていた
あなたは
いま
動こうとしない
そんなことが何回あっただろう
あなたは
音叉をトンとたたいて
過去と
これからくるだろう未来の
チューニングをしようと試みる
その
試み自体が
私には
美しい絵のように見えている
誰も言葉を発するものが
いないかのようだ
わたしが
何かの拍子で振り向いた時も
あなたはただ私を見つめて
立っていただけだった
2011年6月3日金曜日
白い肌
トンチンカンなことばかり
当の本人大真面目
いつもあたふたしてるけど
ある蓋どれも開けたまま
恋もするけど嫌われて
いることさえも気がつかず
トボトボ帰る狭い道
シャワーの匂い色っぽい
傘のある日は雨降らず
貸したものみな返らない
陰口悪口おだてられ
いい気になって落ち込む日
お金を払い店を出て
割り勘のはず切り出せず
綿のある場所スカスカで
上でベッドの軋む音
煙がいつも寄ってくる
閉めても閉めても開けられて
ある蓋どれも閉まらない
温め足らず食べられず
賞味期限は五年前
仏の顔も霞む目で
見るもの君の白い肌
当の本人大真面目
いつもあたふたしてるけど
ある蓋どれも開けたまま
恋もするけど嫌われて
いることさえも気がつかず
トボトボ帰る狭い道
シャワーの匂い色っぽい
傘のある日は雨降らず
貸したものみな返らない
陰口悪口おだてられ
いい気になって落ち込む日
お金を払い店を出て
割り勘のはず切り出せず
綿のある場所スカスカで
上でベッドの軋む音
煙がいつも寄ってくる
閉めても閉めても開けられて
ある蓋どれも閉まらない
温め足らず食べられず
賞味期限は五年前
仏の顔も霞む目で
見るもの君の白い肌
2011年6月2日木曜日
私は夢見て…
私は古い家
建物なので
あなたのところへゆくことはかなわい
ただ思いをこめて念じるだけだ
私の隣には古い寺があり
今時はツツジの香りが立ち込めている
掃き清められた庭は
どこから見ても美しい
ツツジの香りの良さを
あなたに届けたい
そう願って私は念じる
あなたがやってくるように
ところで
私には
一人の男が住んでいる
私を手入れし磨き上げているうちに
若い一人の娘が
やってくるようになり
すぐに男と結ばれた
娘は海からやって来たのだ
娘は私に触れてうっとりとさまよい
冷たい木の表面で熱を冷ましながら
眠った
私の木肌はツヤを増し月光と愛を交わした
寒い朝には
男と娘は
寝床の中でいつまでも夢見ていた
私も夢を見た
夜
私も
私を包む者たちも
静かに聞き耳を立てていた
男と娘は
無口になって
思いを巡らせた
その行く手に
私は佇み手招きをした
男と娘は
私の中にいた
娘が海へ
帰っているとき以外は
私の中にいた
建物なので
あなたのところへゆくことはかなわい
ただ思いをこめて念じるだけだ
私の隣には古い寺があり
今時はツツジの香りが立ち込めている
掃き清められた庭は
どこから見ても美しい
ツツジの香りの良さを
あなたに届けたい
そう願って私は念じる
あなたがやってくるように
ところで
私には
一人の男が住んでいる
私を手入れし磨き上げているうちに
若い一人の娘が
やってくるようになり
すぐに男と結ばれた
娘は海からやって来たのだ
娘は私に触れてうっとりとさまよい
冷たい木の表面で熱を冷ましながら
眠った
私の木肌はツヤを増し月光と愛を交わした
寒い朝には
男と娘は
寝床の中でいつまでも夢見ていた
私も夢を見た
夜
私も
私を包む者たちも
静かに聞き耳を立てていた
男と娘は
無口になって
思いを巡らせた
その行く手に
私は佇み手招きをした
男と娘は
私の中にいた
娘が海へ
帰っているとき以外は
私の中にいた
2011年6月1日水曜日
躊躇いびとの終幕
そろそろ色んなことが終わる
梅雨雲と一緒に彼方に消えてゆく
あとには 見る限り
何も残っていないようだ
木に咲いた小さな花が
枝を揺すっているだけだ
着せ替え人形のような
あなたの姿は
しばらく漂っていたけれど
いつの間にか手頃な人を見つけて
手を取って歩いて行ってしまった
ここにいるはずの私は
語るのをやめると
ボロボロと崩れ
見る影もない
語り手がいなくなると
物語はなかったことのように
気配さえ見当たらず
オロオロと躊躇いびとが
茶を濁すだけ
梅雨雲と一緒に彼方に消えてゆく
あとには 見る限り
何も残っていないようだ
木に咲いた小さな花が
枝を揺すっているだけだ
着せ替え人形のような
あなたの姿は
しばらく漂っていたけれど
いつの間にか手頃な人を見つけて
手を取って歩いて行ってしまった
ここにいるはずの私は
語るのをやめると
ボロボロと崩れ
見る影もない
語り手がいなくなると
物語はなかったことのように
気配さえ見当たらず
オロオロと躊躇いびとが
茶を濁すだけ
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