2012年2月6日月曜日
血まなこのなまこ
そのだれかは
あなたより幸せですか
あなたの不幸せな部分は
どうすれば消え去るの
だれかが他人の不幸せを抱えて
寒い街角に立っているとして
その誰かはくだらないジョークのジュースを
作っては飲んでいる
くだらないジョークは
栄養たっぷりの飲み物になるのかな
あなたは自分の不幸せを忘れてしまう時があるね
どんな時に忘れるの
忘れている時は幸せなの
幸せってなんだっけ
目くじらが潮を吹いてまた
潜っていったけど
深く潜っていったけど
2012年2月5日日曜日
2012年2月4日土曜日
やあ!
やあ!
といいましょう
空気を震わせ
体も揺すって
飛び跳ねましょう
やあ!
と言って
好きな人に声をかけましょう
hugしちゃいましょう
ついでに手を握っちゃいましょう
仲良くしましょう
やあ!
といって
驚きましょう
悪いニュースは
誰かと一緒に
笑い飛ばしましょう
そのあと
10秒だけしんみりしましょう
やあ!
と
言うが早いか
投げ飛ばしましょう
つまらないあいつは
相手にするより
遠くへ放っちゃいましょう
やあ!
きょうも
なにかを忘れている私
私が元気に生きていく理由
どこかの紙にメモしたが
みつからず
思い出せないときは
勢い良く
気をそらしましょう
なにか思い出せたら
ラッキーです
やあ!
2012年2月3日金曜日
行って行ってロッテリア
会社帰りに寄ってりや
ミスドで待つど
どうなってるんだ
ドナルドダックはどこなのか
マックに居るのはべつの
ドナルド
ケンタッキーに居タッキー
誰がまじないかけタッキー
ケンタウルスが倦怠期
そんなこと
ロッテリア
言っているなら
怒鳴るど君を
すぐに飛んでくよ
イスタンブール
椅子をたたんで
ブルーに塗っちゃう
券を買い
県をまたいで
県会議員股にかけて
記者会見駆け抜ける
歌のアルバム魔法のランプ
両国ランプ
イッテリア
ロッテリアに
行ってみーや
(あほ あほ)
2012年2月2日木曜日
冷房車なのだろうか
霊柩車のあとに続いて
雪の降りしきる夜の繁華街
暖房車はやって来ないのか
ダンボールの中で小さな天使とお喋りしながら
あなたは諦めた様子
バスの上に棺桶状の室外機が乗っている
道ゆく人の頭の上には
なにが乗っている?
深夜営業の店
二階の窓から見下ろしていた
また冷房車
また冷房車
また霊柩車
消防車は
熱い炎を消す有閑マダム
2012年2月1日水曜日
薄暗い部屋の窓から 2
青い海を見るたびに
その中にさらさらと溶けいってしまいたいと思った
風があのこたちの胸のリボンを旗めかせ
かすかな花の香りを運んでくるたびに
二度と帰らない旅にでてしまいたいと思った
星がいつもより
綺麗に見えた夜
誰かが私と同じ気持ちでいることが信じられたから
もう生きてきた目的は達成されたと思った
雪は夜の間にいつの間にかやみ
時代遅れの木の窓枠を不器用に化粧している
引き出しの中のパウダーは
彼と友だち
私は
その出会いのために
窓を開ける必要がある
2012年1月31日火曜日
ポテトフライのカレンダー
食べながら
豪雪のニュースをスマホで読む
豪雪のニュースを
食べながら
指のようなポテトフライをスマホで読む
帰り道
今夜は冷え込んでいる
猫がニャーと鳴いて塀に飛び乗って
冷え込んでいる猫が
ニャーと鳴いて塀に飛び乗って今夜は帰り道
家に帰って行った
私もまた
また家も
私に帰って行った
カレンダーの横の写真が私を見ている
目を合わせると写真の人物は黙って笑っている
写真の人物は見ている
目を合わせると黙ってカレンダーの横の笑っている私を
2012年1月30日月曜日
余分な世界
2012年1月29日日曜日
しっとり沼
急に寒気がしてきたよ
ガクガク足が震えだし
オニギリ買って帰宅した
しっとり沼にはまったが
それに気づかず過ごしてた
熱があるのか喉乾く
瞳も乾き息できず
しっとり沼を知る人は
猫を抱えてやってくる
猫と戯れ日が暮れる
家に帰って眠りこむ
しっとり沼の夜の夢
怪しいダンスが続いてる
炎があがるが熱くなく
優しい声がこだまする
しっとり沼のこのうわさ
誰から聞いたか言えません
それはわたしのことだから
いまのわたしのことだから
2012年1月28日土曜日
ああ
たくさんの人を吐き出しまた呑み込んで
けたたましい発車ベルの中で扉を閉じた
いま私は電車に乗り込んだはずだが
ホームにも私の姿があった
私たちは互いを見つめ合い見送った
ワンマン列車は
私を乗せて走り去っていった
私たちは手にしたスマートフォンで
FacebookやTwitterを介して連絡を取った
駅で吐き出された私は
改札口で商売する期間限定の店の前を左に曲がり
更にグネグネ曲って階段を昇り
踊り場のトイレに立ち寄り
地上に上がると
そこは夜七時のトウキョーの街並みで
看板たちや店々が私を誘い込もうとしていた
私は誘惑されながらやっとのことで
道を歩いて行く
もう一人の自分はまだ帰宅する様子もなく
明るい商店の中をさまよっている
私は自分の部屋の自分の机の前に座り
古い作品をスキャンして
保存していく
そうしているうちに
もう一人の自分が
Twitterで近況をつぶやく
私はそれを見て
私の様子を認識する
ああ
2012年1月27日金曜日
どう思う?
ほとんどを許し
優しく迫る
成り行き見極め
ゆっくり行動
体を大事にして
心配事を抱えてる
いざという時
自分でも気づかず
何かをしてる
こんなことで
いいのだろうか
どう思う?
2012年1月26日木曜日
スープをひと掬い
あなたとの会話のひとこま
スープをひと掬い
はしゃいでいるのは興奮してるから
スープをひと掬い
あの日は一緒に潜る予定だったし
一緒にのぼっていくつもりだった
スープをひと掬い
白いシーツを被って
スープをひと掬い
朝をゆっくりと迎え入れることもできた
弾けそうなあなたの胸を
後ろから抱えて
スープをひと掬い
包み込み 真昼の公園へと
弾ませながら歩いて行くことも可能だった
それを望めば
スープをひと掬い
それさえ指の隙間から逃がし
いまは見る影もないが
スープをひと掬い
だからせめて
白いカップから銀の匙で
スープをひと掬い
悔しさを流すために
口へと運ぶ
口へと何度も何度でも
スープをひと掬い
繰り返し
苦味を無意識が味わい
塩味は涙に溶けて分からなくなっても
2012年1月25日水曜日
欲張り
どちらを食べたらいいか
選べなかったので
両方ともたべた
コンビニで買った時も
選べなかったから
両方買ったのだ
プリンアラモードとチョコチップメロンパン
どちらを先に見つけたのか
どちらを先に買おうと決意したのかも
もう思い出せない
それくらい
両方とも
魅力的なのだ
一つにするべきだと
大好きなあなたに知れたら
言われてしまうかもしれない
欲張りはだめだと分かっている
あなたが
私だけを選ばなかった
あの日から
2012年1月24日火曜日
北京の部屋
鉄格子がはめられた
大きな窓の小さな部屋は
いつも埃だらけ
毎朝毎晩掃除しても
直ぐに石の床や机の天板はザラザラになってしまう
ベッドはきっと埃を吸い込んで飽和状態だろう
週に一度のシーツ交換では間に合わない
乾燥と大気汚染がそれに輪をかけ
眠る時は縮こまり息を殺して眠る
部屋は暗いため
照明スタンドを三つ買ってきて
設置した
インターネット
スカイプをつなぎ
外の世界と交信する
部屋にはキッチンやシャワールームはなく
食事は外から買ってこなくてはならない
クローゼットの扉は壊れていて閉まらない
洗濯は洗濯店まで出しにいく
テレビの冷蔵庫もない
窓を開けても
星は見えず
街路灯があるだけ
だけど
素敵な自分の部屋
自由と夢が詰まっている
その中に
自分も詰め込んでいた
2012年1月23日月曜日
悲観的にみれば
テーブルの向こうに
イルミネーションがみえるこの夜景も
乾いた絶望色に染まる
その上を涙があとを引いて
流れ落ちる
ガラス窓は小さく
悲鳴をあげている
カラスは愛する人の家の煙突の上を
群れをなして旋回する
また悲観的にみれば
君の美しさは
輝きながら
退廃と遺恨をからめ取る
雨を弾き
風を切り分ける君の鼻は
君を危うい場所に進めてしまう
悲観的な分
楽観は棚ぼた式に
落ちて行く時を待っている
2012年1月22日日曜日
銀行
耳から侵入してくる
隊員となった人々の顔を奪い
尊厳を打ち砕いて
服従させゾンビ化して
私たちに向けて送り込んでくる
混ぜ込んでくる
皆で同じ笑顔の仮面をつけ
爽やかな決まり文句を振りまき
親しげにやってくる
人々の多くあつまる場所にビルを建てて占領し
冷たい明かりを灯し
大きい看板を道にせり出し
休日の商業地でシャッターを閉める
日照りの日に傘を貸し出し
雨降りの日に取り返す
2年ごとに大移動を繰り返し
情の発生を根絶する
金のあるところに金を積み上げ祀り上げる
ゾンビ同士は競争し
蹴落として踏みつけのぼっていく
そして
この国は
知らないうちにゾンビ大国となってしまう
ゾンビグループを育てるために
誰かが命を失った
それは
明日の私の姿なのだ
2012年1月21日土曜日
くちづけのあと
あたなのくちづけよりもいいのは
舌の上で甘く香り
歯と歯の間で砕かれるときに
快音を響かせ
ヌメッとした感じが口に広がり
至福のおいしさが続くから
そして
またもう一度
放りこめば
また再現される優しいおいしさ
それは
懐かしさの味も含んでいる
あなたのくちづけが
バナナチップよりもいい時は
私の手の届くところに
バナナチップが存在していない時
くちづけは
微かに静電気を伝え
神経繊維を結び
いくつかのやわらかさと湿り気の感触を含み
神様の手助けを忍ばせている
あなたと私は
くちづけで繋がっているのではない
くちびるを離したときにうまれる気持ちで
繋がっているのだ
あなたは私の
右目と左目を交互に見る
私はあなたの肩に手を置いたまま
近づいたり遠ざかったりして
適正な距離というものが
存在しないことに
やや苛立ってしまう
2012年1月20日金曜日
雪の下に
進んでゆく
確かな当てがあるわけではない
ただ
あの辺りに埋まっているのは確かなことだ
カノジョが何か目印になるものを 残したはずだった
だが
目印が見つからない
見当をつけて雪を掻いていくと
何かが当たる感触がした
あった!
救急車
電池は切れているみたいだが
2012年1月19日木曜日
何かの隙間
2012年1月18日水曜日
月の明かりだけともして
砂浜のウッドデッキの上の
ウッドチェアの上
波音が絶えず鳴り
笑い声がこだましている
遠くて近い波打ち際に
なにか置き忘れてきたものはない?
あなたは
こちらをチラと見て私に訊くと
また
海の方に目をやった
声をかけることはできない
前に声をかけたのは
いつのことだったのだろう
それさえ思い出せない
笑顔と声が分離して
くるくる戯れ始める
凪が訪れて
波音がやんだら
未来の約束ができるかも
出逢った頃のように
月の明かりだけともして
邪魔なことは全部遠くに追いやって
2012年1月17日火曜日
肉団子な夜
おにぎりは高菜
イカのチリソース炒めを食べたら
次はきのこと筍の醤油炒め
ここで肉団子
キャロットジュースを一口
おにぎり
イカのチリソース炒め
サラダ
おにぎり
肉団子
おにぎり
ウーロン茶
きゅうりの漬物
おにぎり
きのこと筍の醤油炒め
ウーロン茶
メール着信
肉団子
きのこと筍の醤油炒め
おにぎり
そんな感じで
一人ご飯
テレビ
ウーロン茶
イカのチリソース炒め
おにぎり
肉団子
おにぎり
スマホ
ウーロン茶
きのこと筍の醤油炒め
おにぎり
ブログ
ウーロン茶
きのこと筍の醤油炒め
腹筋
スクワット
イカのチリソース炒め
ウーロン茶
牛乳
プラチナゲルマローラー
イカのチリソース炒め
きのこと筍の醤油炒め
サラダ
2012年1月16日月曜日
Fwd: うー、ロン、 ちゃー!
件名: うー、ロン、 ちゃー!
イチゴを頬ばって
お口の中いっぱい甘い汁
汁は溢れ出して
お口の周りから胸までも
濡れちゃって
いい香りが
あなたを包んでる
そこに
オールドファッション黒蜜キナコを
追加投入
白いシュガーシロップもかけちゃって
お口から溢れ出すのは
甘くていきのいい愛のことば
何を言っているのかな
質問は禁止
正解を前もっていうのもダメ
冷ますには
アイスドリンク
うー、ロン、ちゃー!
2012年1月15日日曜日
2012年1月14日土曜日
アドバイス
制度に守らせる必要があるのか
その部分は
今後結婚に委ねるとして
その他の部分は自由で対等な
刺激的で暖かく
心地よい
価値ある関係を
柔軟にもとめ続けるといい
たとえていうのは難しいが
想像してみなさい
2012年1月13日金曜日
飲み込んだ言葉
戻ってくるつもりはなかった
けれど
また戻ってきた
舞い降りる雪には
それができないよ
と言いかけて
飲み込んだ
雪は
巡って戻ってきたのだ
街に降り
川に流され
海から空を巡って
飲み込んだ言葉に
雪の結晶が付着して
華咲いた
硬い芯が
薄明かりの中で
透明色に光った
2012年1月12日木曜日
愛している
愛している
何を考えているかも分からず
なぜそう考えるのかも理解できない人を
愛している
どこかで出会っても
話しかけることができないような人
その性格も好きではないのに
その容姿も私とは不釣り合いなのに
愛している理由は
滑稽で根拠もあやふやなのに
意地悪な彼女を
忘れることができない
将来を描けず
一緒にやれそうなこともないのに
愛している
深夜営業の
大人の街のカフェで
作り笑いをしながら
胸の鼓動を高まらせた
勘違いなのかもしれないが
愛していた
それが
モールス信号のように
いまも途絶えつつ続き
助けを求めている
2012年1月11日水曜日
2012年1月10日火曜日
大嫌いなあの人
2012年1月9日月曜日
神様の立場
神様はいちいちお願いをきく義理はないよね
少しばかり善行を積んでも
お賽銭を奮発しても
それと引き換えにお願いされたら
迷惑だよね
だから神様には
報告だけすることにして
お願いはやめておこう
そうしたら
自分の力で願いごとを叶えられるようになる
2012年1月8日日曜日
水はごくごく飲んだほうがいい
のどを鳴らしていい
おいしい水だよ
うまく飲めなくて
こぼしてしまっても
気にするな
おいしい水を飲むときは
目を瞑る必要もない
目を瞑らなくても
青空と緑の木々が見え
爽やかな風が吹き渡るから
おいしい水を飲む時
邪念は入り込まない
悔しかったことや
悲しいことも
不思議と消えてしまうから
そこに
おいしい水があるから
手を伸ばせば
飲める
ごくごく飲んだほうがいい
水とはそういうものだ
元気に生きる時
水をごくごく飲んだほうがいい
2012年1月7日土曜日
きょうの願い
2012年1月6日金曜日
リクルートスーツを
雑踏を歩く
思いの瓦礫を払いのけ
雑念団子を頬張りながら
この世は
この私に何を求めているのだろう
答えは
どこの窓にも書いていない
私のリクルートスーツは
迷っている
冷たい風を肌に滑らせて
星の光に応答する
靴は路面をとらえているが
私は何に捕らえられれば
いいのだろう
小学校の校舎にいた
あの先生が
生きていたら
教えてくれないだろうか
2012年1月5日木曜日
最後の一枚
2012年1月4日水曜日
小高い山の間を
小さな車が走り抜ける
柔らかい大地
こんもりした
緑の森の間を
小さな温泉池の横を
車窓に見ながら
盆地へと降りていく
沼には
ボートも浮かんでいる
雲が天を流れて
長い時間をかけて
見えないほど遠くへ遠ざかっていく
葉先が
雨に濡れるたびに
感じやすくなり
小鳥の羽が生み出す風や
そのさえずりに
センサーと化す
長く美しい橋は細い
そこには川も流れ
鍾乳洞の洞窟もある
まだ未開発の部分も
多く残す
時折花火が上がり
祭りも催される
春の次には
雨の多い季節が訪れる
小さな車が去っていく
だだ一台
また戻ってくると言い残して
2012年1月3日火曜日
世界に一つだけじゃない花
花を思うと
私はもう散ったことがあるはずだ
と思う
散ったときは
気づかなかった
また咲こうとしている
今度は
どんな花びらをつけるのだろう
これは悪いくせか
私は私のことで
頭がいっぱいだ
花たちは
みんなそうしている
世界に一つだけの花なんて
意味がない
私はあの花たちと同じように
やり直したいのだ
季節の到来に合わせて
空にこの手を広げたい
風に吹かれても
負けずに笑ってみたい
2012年1月2日月曜日
予感
玄関のドアをノックした
はーい、
ちょっとまっててね
いま開けますから
何かの予感は
待っていた
ドアの前で
小雪に降られながら
私は
慌てて
ドアを開けた
そこにはあなたが
立っていた
白い息を吐いて
私は
あなたの雪を払いながら
どうしたの。
ときいて
部屋の中に誘い入れた。
あなたは部屋の真中に
崩れ込むと
しばらく私の家で
話をしながら
何かを探していた
夜になった
玄関の外に
何かの予感が立っていた
晴れた空に星が見え
予感は⭕⭕に変わろうとしていた
2012年1月1日日曜日
関心事
メールしてみる
それは
普段と同じかな
受け取った人は
なにか違うものを感じるかな
私の体の中にも
旅先の何かが
充電されているかな
中に溜まった力を使うとき
何か今までにない
素晴らしいことが起きないかな
2011年12月31日土曜日
一休みする場所について
歩いて行こう
うさぎさんはさようなら
遠くには火山が見える
あの煙の先の
雲の下あたりに
綺麗な街がある
そこまで行ったら
一休みしよう
うさぎさんが
いるかな
2011年12月30日金曜日
2011年12月29日木曜日
間違って愛してしまうあなたへ
お正月が過ぎたら飾りましょう
お漬物はセブンイレブンで買いましょう
洗濯物はつららの隣に干しましょう
ナッツ類はすぐに食べましょう
手紙は開けずに捨てましょう
サイドボードは真ん中に置きましょう
石にはホイップクリームを塗りましょう
よく来る客は風呂に入れましょう
ナナカマドの影には隠れましょう
引き受けたら大声を出しましょう
月が出たら酒を仕舞いましょう
苦しい時は正面をよく確かめましょう
ルビーを見つけたら手を叩きましょう
よく確かめたら捨てましょう
胸を見せたら交代しましょう
線に沿って剥がしたら床に置きましょう
揺れが収まったら潜りましょう
以上が私のアドバイスです
2011年12月28日水曜日
捨てたくない
靴下の一つは片足に穴が空き、間もなく、もう片方にも穴が空いた。
これらはさよならするものたちだ。
捨てたほうがいいものが
他にもありそうだが
なかなか捨てられない。
とっておくというのが
私の性格だが
煮えきれない思いも同様に
とっておいてしまう。
断捨離というのが
うらやましい。
やる気がないのに
うらやましい。
でも
少しだけ真似してみたいのだ。
少しは気分が軽くなって
新しいものが見えてくるだろう。
だが、
効能がはっきりしても
性格が邪魔をして
思い切ったことはできないだろう。
人からはよく
思い切ったことをすると言われるが
本人は
自分なりに熟慮の末
おそるおそるやっているだけなのだから。
ところで、
ここ数日は試験勉強ばかりしているが
パジャマと靴下のことが気になっているのも確かだ。
捨てる前に写真を撮ろうと思っているが
そうしたら
彼らは永遠の生命を得ることに
なるのだろうか。
過去に捨てなければならなかったものたちが
永遠という駅で
私に手招きをしている。
絶望の谷には何も落ちていない
孤独の影さえ見ることができない
日は暮れかかり
どんよりと冷たく湿った空気が忍び寄ってくる
カビのにおいが立ちこめて
逃れるすべがないことが知らさる
体の向きを変えれば
少しは景色が変わるが
もう前に見た景色は忘れている
いつからここにいたのか
迷い込んだのか追い立てられたのかも分からない
心臓の鼓動と息の音はしているが
その数を数えることはできない
星は出ているのだろうか
ここは屋外のようだが
なぜ空が見えないのだろう
立ち尽くしているより
歩いていた方がいいのだろうか
靴紐がほどけているようだ
耳を澄ますと
静けさに圧倒されそうになる
何という轟音だろう
体の中を甲高いエンジン音をうならせて
黒い輸送機が飛行していく
戦地から帰るのだろうか
目を閉じても
何も変わらないのは何故だ
小学校の授業を抜け出して
掛けていった裏庭の花壇のミツバチが
この世界を想像しているのだろうか
誰かが誰かを呼ぶ声が
上空を通過する
私の名前を呼ぶ人は居ないのか
何らかの変換装置が作動して
私には届かないだけなのか
2011年12月27日火曜日
暮れかけた商店街の道を
下を向いて歩いていたら
そのこの横顔が
逆光の中で
いきなり光ったんだ
一瞬のことだったけど
シルエットは形のいい鼻の輪郭と
ふっくら盛り上がった唇を浮かび上がらせた
小さな光の欠片となった前歯は
夜空の星になろうとして飛んでいった
暮れかけた商店街は
落ち葉の雰囲気もして
足音にカサカサという音が混ざる
あの落ち葉は何日かまえに
わたしの肩をトンと叩いて落下した落ち葉だろう
商店街に人は多くも少なくもなく
冬のやや冷たい風が吹いている
そのこの額は
頭に優しい髪を湛え
体はそのこをいろんなところに連れ回してきたが
たぶん仲良くやっているのだろう
不穏さはなく
心地よさが湧き出ていた
笑顔はその一つの表現だろう
下を向いて歩くのはやめたいと
ずっと願ってきたが
いつのまにかすっかり慣れてしまい
目には動く灰色の道しか見えなかった
方向さえ決めれてやれば進んで行く道に
特別な思いもかけず
ただ単調になりかけていた
だかあのこの横顔が
逆光の中で
光ったとき
カラー写真が心に焼き付けられたんだ
薄暗い商店街の道は
私の心を映して
あかんべーをして
灰色の舌を晒しているが
その上を
慌ただしく人は通りすぎ
あのこは
いつまでも止まっている
動くことを私の心が許さないからだろう
だが間もなくその壁は破られ
動き出すだろう
と
これはまだ願いにすぎないのだが
薄暗い商店街のそのこの横顔が発した肉弾は
私の弱った心を間もなく打ち砕き
景色は動き
輝き出すにちがいない
それを見てみたい
岩陰から
こっそりと
できれば
だんだん堂々と
2011年12月26日月曜日
何度も経験している君に
それは形式的なことに過ぎず
見ているだけでも飽き飽きしているのだろうが
まだ経験していない私にとって
それはとても刺激的でときめくような出来事なのだ
だから口を出さず見守っていてくれないか
答えや本質を知っているからって
何度も経験しているからって
うまくできるからって
偉そうにできることではない
初めてやるときの気分を
君は思い出せるか
君はYesというかもしれないが
それなんだっていうのだ
私はいま
初めてそれを体験することで
こころが
満たされている
うれしいのか辛いのかさえ分からない
なにをどうやったらいいかは
他人からの受け売りだ
だけど
君のほうがオリジナリティがあるのだろうか
私はそうは思わない
私はうまくできないかもしれない
うまくできるかもしれない
またやりたいとおもうかもしれない
それが形式的なことでも
何度も繰り返しても
いつも飽きもしないで
次を待とうとするかもしれない
そんな私を
君は笑うだろう
でも
そんな君を
私は笑いはしない
私には
そんな暇はないのだ
2011年12月25日日曜日
なにかありそう気分
ずっとしんぱいしてします
しんぱいしすぎていがいたむ
おまけにずつうがしてきたよ
ねつもしょうしょうあるみたい
よくないことがないように
やはりしんぱいしています
なにかいいことありそうで
とにかくそとにとびだした
きぶんそうかいスキップし
にだんとばしでかいだんを
あがったところはうでのなか
やさしいあなたにだかれます
とてもいいことありそうで
2011年12月24日土曜日
こんにちは さようなら
マツザキヨシユキです。
どうぞよろしくお願いします。
きっと
あしたも
マツザキヨシユキです
やはり
どうぞよろしくお願いします。
日本という国は
あなたがいるので
日本は素敵な国です。
あさっても
マツザキヨシユキです
日本にいませんが
どうぞよろしくお願いします。
パソコンのラジオからは
日本の歌と中国の歌が
ランダムに流れてきます
中国の歌の言葉で一番好きなのは
つーちー です
あっ いままた出てきました
つーちー は
日本語では「自分」という意味です
あなたは
誰ですか
どこにいるのか分かりませんが
どうぞよろしくお願いします。
あっ 曲が変わりました
とくにいいたいことはないのです。
周りのみんなは
メリークリスマス、バイバイといって
立ち去っていきます
それではさようなら。
さようならは
仮定法の言葉ですか
よくわかりません
それではさようなら、
自分。
2011年12月23日金曜日
2011年12月22日木曜日
愛しているといえなくなった日 12月
あきらめ顔で
気取ってみる
誰も見ていないのに
誰かに見られているよう
あなたではない誰かが
あなたに報告してくれそうで
愛しているといえなくなった日に
周りに流されなかった
過去の一シーンを繰り返し思い描く
あなたはそこに居なかったけれど
いつかあなたと出会う日の
準備をしていたあの日
愛しているといえなくなったのには
どんな訳があるの?
誰も訊いてくることはないけれど
誰かがあなたに報告してくれそうで
何もない半端な高さの空を
何も見えない風が吹いてゆくのを
感じるふりをして
耽っている