2012年1月4日水曜日

小高い山の間を

小高い山の間を
小さな車が走り抜ける
柔らかい大地

こんもりした
緑の森の間を
小さな温泉池の横を
車窓に見ながら
盆地へと降りていく

沼には
ボートも浮かんでいる

雲が天を流れて
長い時間をかけて
見えないほど遠くへ遠ざかっていく

葉先が
雨に濡れるたびに
感じやすくなり
小鳥の羽が生み出す風や
そのさえずりに
センサーと化す

長く美しい橋は細い
そこには川も流れ
鍾乳洞の洞窟もある

まだ未開発の部分も
多く残す

時折花火が上がり
祭りも催される
春の次には
雨の多い季節が訪れる

小さな車が去っていく
だだ一台
また戻ってくると言い残して

3 件のコメント:

  1. 丁寧な描写ですね。
    小さな車が走り抜ける様子を、
    空から眺めているような気分になりました。
    束の間の、小さな旅。

    何処の風景でしょうか?それとも、想像…?

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  2. わたしが生まれ育った町の風景は
    この詩のとおりだよ。

    な〜んにもない^-^;

    都会の生活に慣れてる人には住めない
    遠い遠い町。

    さて、今夜は寝よう。と。

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  3. 数年前に旅した阿蘇あたりのイメージで書いたものなんですが、いろいろ混ざったようです。

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