目を瞑って見つめていた
砂浜のウッドデッキの上の
ウッドチェアの上
波音が絶えず鳴り
笑い声がこだましている
遠くて近い波打ち際に
なにか置き忘れてきたものはない?
あなたは
こちらをチラと見て私に訊くと
また
海の方に目をやった
声をかけることはできない
前に声をかけたのは
いつのことだったのだろう
それさえ思い出せない
笑顔と声が分離して
くるくる戯れ始める
凪が訪れて
波音がやんだら
未来の約束ができるかも
出逢った頃のように
月の明かりだけともして
邪魔なことは全部遠くに追いやって
静かな夜の海辺が、瞼の裏に浮かんできます。
返信削除目を瞑って見つめること、大事にしたいですね。