2013年5月31日金曜日

囚人列車は私だけをのせて


坂道の途中
石垣の割れ目に根を張って咲いている白い花
きみは私より
清くたくましい

私はきみの横を通り過ぎて
言い訳をしにいく

わずかな給料の余力を使い果たして手に入れた
言い訳に添えるお詫びの品を脇に抱えて

電車とバスと徒歩で1時間
休日の太陽を背中に受けて
背中を丸めて歩いていく

私はなんて小さい人間なんだ
電車のつり革に手錠をかけられ
囚人列車は私だけをのせて
トンネルに入っていく




1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年6月1日 0:14

    その花は、たまたまみつけたんじゃない。
    花があなたの呪縛を解くためあなたを引き寄せた。
    僅かな土でも水で潤いをくれる人がいなくても
    命を咲かせたいと言う信念があれば、
    小さくても清く強く心に寄り添う花を咲かせることができるんだと。
    あなたが囚人列車と思ってる列車、見てごらん、
    トンネル抜けると色とりどりの未来の列車に変わってる

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