2013年5月2日木曜日

初夏の夜に
見上げた窓に人の気配がある
閑静な住宅地のその家の住人は
そこで何かいい構想を巡らせている

落ち着いて仕事に取り組めること
私が長年ずっと求めて来たものが
ここにある

親は景色の中に我が子の気配を感じ
無言の幸せを噛みしめる

私は親ではない
子であるだけだ


駅に向かって歩くと
窓の中で
人影が動いた

振り向いて
我が事は前を向かねばと悟って



1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年5月2日 22:49

    窓越しのシルエット、微かに動くカーテン、
    明かりが点部屋には、あなたには知り得ないストーリーがあるのでしょう。
    優しい眼差しのあのひとは、ふと、立ち止まる場面で何度も夢を確認するあなたの気配を見守ってくれてますね。

    返信削除