親切そうな男の人が
お金の振込先を教えてくれる
そしてお待たせしたら悪いからと
預かり証を用意して
あとは自分がやるから
もう帰っていいという
小雪が昼下がりの郊外の街の
ビルの谷間に舞い降りる
駅ビルにはちょっと値段が高めの
この国の何処に行ってもある
安心感のあるお店が連なり
客を誘い込んでいる
親切そうな男の人は
預かり証を渡して
さあお帰りくださいと
笑顔で挨拶する
本社は彼の人柄とは関係なく
別のものと繋がっていて
人々の間に根を張って
養分を取り入れている
ニュースでは
戦地で死んで行った
ジャーナリストの特集が流されている
昨日は傭兵のアルバイトの暴露話の番組が流されたばかりだ
グラッとまた震度3の地震
猛スピードで近代化している都会の底で、隠れた闇が蔓延って、人の良心までも脅かしていくよう。 目まぐるしく変わっていくためにどれだけの不条理なことが土台にされてるんでしょうか。。
返信削除戦場のジャーナリストは命にかえてまでも戦場の不条理を訴え続けてくれている。でも繰り返し訴えなければ人の記憶からすぐに無くなってしまう。
不条理と言う言葉が消えるまで、多くの犠牲がしいられるのはとても悲しく、心のやりばがないです。