ゲルニカの画がモダンにアレンジされて
踊っている楽しげな人びとと馬たちの宴会だ
首がもげ血しぶきをあげる人はいない
黒 白 赤のよどみのない世界
泣く人の涙は巨大な黒い宝石
振り下ろす斧はホームランバッターのバット
ゲルニカの画の毒は抜かれてデザインされ
都会的なリビングの壁紙の前
誰も殺し合わない誰も告げ口しない憎しみさえも生まれない
ただゲルニカの記憶がうっすらと揺れDNAを活性化している
ゲルニカの画がモダンにアレンジされて
新しい恐怖を生む準備はもうできた
パブロピカソはハフロチカトと変わりない
くだらないだじゃれは風化しない
風化するのは風化しないもの以外のもの
ゲルニカの画がモダンにアレンジされて
沢山製造されて
ゲルニカの絵は沢山コピーされ忘れ去られはしないが、ピカソが反戦を訴えるためと時代背景を批判するために描かれた事は風化されつつある。
返信削除何十年か先、阪神や東北の大震災の描写がインテリアにされ飾られるかと思うとやりきれない。
でも時の流れとは皮肉にもそんなもんなんだろう。