だいじなひとが
死んでしまったらどうしよう
朝 小鳥のさえずりが
遠くから聴こえていた
ベッドから半身 起き上がると
喉のあたり
涙が溜まっていて
いまにもあふれようとしていた
明るい外の景色から
カーテン越しに
日の光が入ってきていた
だいじなひとが
死んでしまったらどうしよう
取り返しのつかないことをして
おとなに叱られた記憶が
回り始める
起きて
だいじなひとのことを考えなければ と
急いで机の前に座った
あの日から
もうずいぶん歳月が流れ
だいじなひとは
もう いなくなっていた
夢だよ、夢
返信削除でもね、ささくれは忘れた頃に
疼きだすもの・・・
だいじなひとはとっくにしあわせになってる