2012年11月29日木曜日

青春みたいに胸を弾ませて

自分の体にしがみつかないと
生きて
行けないんだね
アルパカちゃん

とある
寒い日に
アルパカちゃんは
裸になって
考えていた

いつも途中で
こんがらかって
やめてしまうのは
前の
ハンパな
カレシと一緒

アルパカちゃんは
縛られるのも
ぎゅっと押さえつけられるのも
じらされるのも
嫌いではない
だけど
相手に仕返しをしたくなる

公園の池の湧き水のそばで
アルパカちゃんは
自分のことを考えながら
いつの間にか
他人のことばかりを
考えていることに気づいて
「おえっ」と言った

きょうは
古い家に帰る
電車を乗り継いで
夕日の方向へ
走っていく

青春みたいに
胸を弾ませて
アノときみたいに
息をハーハー言わせて

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2012年11月30日 0:19

    自分の身体にしがみついてでも生きていけるアルパカちゃん! 古い家へ帰ろうが、新車に乗ろうがアルパカちゃんがアルパカちゃんでなくなることはない。
    ハンパナカレシに仕返しに行くのカナ?オクノテ使ってアノ時みたいに息を止めて。

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