2012年11月23日金曜日

死のうとしたときに

死のうとしたときに
ふと違うアイディアが浮かび
引き返そうとした人

映画の主人公みたい
気取って
崖の上に立つ

苦しいことが晴れた空に蒸発する
というのは勝手な幻想
じりじりと心を焦がすだけだから

突風にあおられて
髪の毛が乱される
懐かしい香りが
鼻の奥を突いて
背中をなでてくる

時は流れているので
頭の中で続けられる描写は追いつかず
自然とあきらめてはまた始める

エンディングテーマが流れ始めた
なかなかいい曲だ
この曲にふさわしいラストシーンに
視界のすべてが巻き込まれてゆき
フェードアウト

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2012年11月24日 1:55

    あなたはどこの崖の上にたっているのですか?

    私の、家の近くに101才の老人が一人でくらしています。
    畑の中のプレハブで。呼び鈴がきこえないのでアルミのドアにはけん玉の木の玉がつってある。
    元気ですかと訪ねると、「猫ちゃんと一緒に楽しく暮らしております」と答えた。
    老人は野良猫にエサをやって可愛がっています。
    ある夏の大雨の日、プレハブの家は水に浸かってしまい、おじいさんは息子夫婦の元へ引き取られていきました。
    その後もアルミのドアの前には、からのエサいれと一緒に野良猫が・・・・

    この話の続きをあなたに聞いてもらいたいのです。、だから私が行くまで空でも眺めながら待っていてほしいのです。

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