三階建ての二階は
天地がひっくり返っても三階建ての二階なので
彼女は安心してそこにいることができる
ずっとそこにいることもできるが
安住の地は別のところにあると信じているので
彼女の眼はいつも何かを探しているような感じになる
明け方または夕方に
雨が降っていると
道は泥水を跳ね上げる
それが泥の水であるかは
明確な証拠はないが
だれもその説明を求めないので
それはそうであるということにいておいて
差支えはなさそうだ
頼りないものを頼りにしなければ
世間はわたっていけないので
せめて頼りになるものを拵(こしら)えて縋(すが)りたくなる
水の上に魚が跳ねた
彼女は一緒に跳ね上がってみた
アルパカのぬいぐるみを落としそうになってまで
衝動のままに
跳ねる必要があったのだろうか
二階にいるから、探せたのですね!
返信削除だから、
アルパカのぬいぐるみを落とすリスクがあっても
跳びはねるのは、必然だったのですね、
人は良くも悪くも断定してもらうと安心する。自分の知らない間に起こった出来事はスルーしてしまいがちなのが、今の風潮なのかなぁ。魚が水から飛び出すのを見て一緒に跳ね上がることによって、探し物に近づけるのかも・・
返信削除アルパカってよくわかりませんが、何かの呪術的な効果が周りに有りそうな気がします。
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