¥眠って
眠って起きることと
死んで生まれることは
どれほどの差があるのだろう
毎日目を覚まし
今日をどう生きようかと思案し
床に就く時
あやふやに
きょうへの思いと
明日の予定が混ざり合う
死んでゆく時
きょうまでの過去を振り返り
自分の死後に思いを寄せる
瞼に祭りの列が通り過ぎる
喜びを湛え苦悩を祓いながら
だが次の瞬間には
祭りの列の中で鳴り物をならし
舞を舞い
見物の人に愛想を振りまき
カメラに納められる
毎日眠り
毎日生きる
この役目を毎日担当して
マツザキヨシユキ46年4か月
¥ドングリ
ドングリとお魚で
ドングリトット
という
¥いつの間にか去っていった友
樹々の筆先ミドリ
キギノフデサキミドリ
という
誰も超えられない
初夏の峠のような言葉をのこして
きみが友であったことに
今初めて気づいた
2011/3/23
¥おさるさん
おさるさん
とんで行って助けてよ
籠を担いで
助け出しておくれよ
友だちを
小田原提灯ぶらさげて
暗い道を行っておくれ
¥僕の詩は
僕の詩は
もっとオトナにならなければ
ならないにだろうか
¥行方が分からない
不安はサーチライトにならない
不満は燃料にならない
心配は愛情にならない
この足で歩き
あなたを見つけ出したとき
郵便が届くように
愛が来る
誰から届いたかは知れずに
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