暗い夜の海から
救難信号がでている
ひとり波にさらわれたあなたが
私に向けて発しているのだ
長大な夢をさまようさなかに
わたしはそれに気づいた
いくつもの物語が混ざり合い
濁流を作って
流れ過ぎる
その信号を受けるまで
わたしはいつのまにかあなたの記憶を奪われ
無目的に生きていた
どこまでが夢で
どこからが覚醒していたかは
どうでもいいことだ
ただ いま
その信号に答える方法が見つからない
あなたは遠いところに行ってしまった
そこで
幸せを掴んでいることを願う
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