朽ちて美しくなろうとしている
深く身を沈め
永遠に近づこうとしている
陽ざしも 夜の冷気も
遠くから聞こえてくる音も
潮風の香りも
人が戯れる音も
食べ物の味も
どれも同じものであると
初めて気づいたのだ
だが
その気づきもまた
同じものの一つだ
気づかないものとも
同じなのだ
もう言葉は存在しない
すべての差異が埋められてゆく
このような安定は初めてだ
誰もここにはこない
近くにいるのに
なんと遠いことだろう
朽ちていくことは
生まれていくこと
ただ
その時間の流れを
計るモノサシは
この世に存在しない
波音は繰り返し
語りかけてくる
去ったものたちは
すべてに同化して
言葉で伝えるべき物語はない
僕が生まれてくる前、僕は何だったんだろう?
返信削除僕のこの世の命がなくなったあと、僕はどうなるんだろう?
でも、
僕がマツザキさんにこう問いかけている事実はなくならない。
なくならないはず。
AKIRAさんが生まれてくる前も後も、ずっと変わらず。何かと一体の命だったと考えるのも悪くないのでは?
返信削除朽ちていく、年老いていく、老、それにともなう病。
返信削除それは、この世では、悲しいことですが、あの世へと向かう階段を登っていくと考えれば、美しいことなのかもしれないと思いました。
私は、魂とは、生まれでは、死んでいくをくり返しながら、向上していくものなのかな?と感じます。
マツザキさんの仰るように、何かと一体なのかもしれませんね?
大阪のうけちゃんさんへ
返信削除正しいものを求めるより、美しいものを求めて生きるほうが、いいんじゃないか、と最近感じます。人類の生産活動、消費活動は、美しいものを創造する活動として一緒に(統合して)考えたほうがいいのではないか。そんなことを考えたりしています。