2011年2月22日火曜日

こえ

たすけてください というこえも
もう ききとれない
ほしのひかりが じめんにあたるときの わずかな おとよりも
ちいさくなってしまったから

あとは まぶたを いっしょうけんめいに あけて
ゆびさきを さしだして 
あのひとに つたえるしかない

まだ おとなになったばかりなのに
からだがしびれ いきがくるしい

くびすじには
ははの ての やさしいかんしょくが
まだ のこっている

かがみのまえにたつと
わたしは つよいめをして みらいをゆめみていた
はしりだせば
だれもおいつけなかった

くつひもをむすび
かばんをもって
まいあさ でかけた

でんしゃの わっかに つかまって
いやほんからきこえる おんがくにききほてれていた

それが いま
わたしは
じめんに はうように よりそって
じぶんの しんぞうのこどうも いたみとしてしか かんじられない

なにかが わたしを とりのぞこうとしている
まけたくない 
という ふとでた ことばが わたしに まけをおもいしらせた

たすけてください 
と いってみた
じぶんにもきこえないよ と
つっこみをいれた

3 件のコメント:

  1. だいじょうぶ。
    まけても、つぎに、かてばいい。
    わたしは、いつもあなたをたすけるよ。

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  2. 共感できる友だちがいない人は、生きて行くことがとてつもない試練になりますよね。未来に希望を持つために、詩がその友だちになれれば、とねがいます。

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  3. 中村ゆき子2013年2月27日 2:07

    痛みも辛さも永遠ではないですよ。
    世の中にホントは勝ち負けなんかないから
    過ぎてしまったこと上手く忘れてしまえば
    助けなんていらないはずです。
    あなた自身が永遠な存在ということを忘れないでね。

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