木枠にはめられた硝子向こうに
うるさいほどの緑が息づいているが
静かなこの地に聞こえているのは
鳥や葉擦れの音ばかり
木枠にはめられた生き方など
もう嫌だと心はか細く叫ぶが
雑事にかき消されて鎮まってしまう
木枠のむこうには
破天荒な娘が
新しい人生を始めようと躍起になっているのだが
足を鎖で繋がれていて飛び出すことができず
それで自分を傷つけてしまう
一瞬
木枠が外れ
鎖がほどけたすきに
手を繋いで逃げ出そうとしたが
静けさがそれを遮った
その饒舌を
誰も気づかなかった
ただ私だけが
木枠にはめてそれをみていた
うーん、難しあなあ、この詩。
返信削除とにかく、あなたの心にはまった木枠の硝子を外すことから。