2012年10月27日土曜日

幼い魂

この身をいじめたら
誰かが何かを赦してくれるなどと
考えていた幼い魂は
正しい答えを見つけられぬまま
立ち枯れた林の間を
獣の鳴き声のようにさまよっている

さまよっている間に
いつの間にか
老いぼれてしまう

凍てつく月光をいつか
見ていたことがあったと魂は思い出そうとするが
未来の月の光と混じってしまって
分からなくなる

そうして
すべて分からなくなる
たださまよう魂は
安堵することなく
さまよい続ける
誰かの赦しを得られるはずがないと知りながら
命が果てるまで
さまよっているのか

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2012年10月28日 0:21

    漠然と何かを探し当てられずにさまよってしまっているのかな。。。さまよっている間に未来の月の光が少しでも見えていたから希望があるよね。
    さまよい続けるのを諦めずにいるうちに、幼い魂からぬけだせるかもしれないね。

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