2011年4月1日金曜日

古いラジオ

古い男が鳴らなくなったラジオを
修理している

古いラジオが
古い男の
思い出を修復している

いつのまにか
夜明けが窓の外に来ている

ラジオが時報を告げた

1 件のコメント:

  1. 小さい時に、
    「石は拾って持ってきちゃだめだ」という噂がありました。
    石はいつ生まれたのでしょう?
    ものすごい長い間、石という形状で存在しているような。。
    だとすると、ものすごくいろいろなものをみてきて、
    重い「思い」がつまっているから、
    家に持て来ちゃだめなんだ。
    というのが、当時の理屈でした。

    古いものというのは、何か、魂がこもっている気がします。
    まして、人と密接い関わっているものならなおさら。
    物ですらそうなのですから、
    長く生きてる「人」には、きっといろいろな思いが
    あるでしょう。
    古いラジオと古い人の関係が優しくていいですね!

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