2011年4月28日木曜日

あしたにはきえている

死への道をまっしぐらだよ
もう詩は書かない
書けないんだ

読む人に
未来を信じさせなきゃならないから
嘘でも
役に立たなきゃ価値がないんだ

価値がないのを
知っていて
取り繕うのは駄目なんだ

下手な詩が
下手な書き手から
見放され
道ずれを求めてやってきたんだ

ついさっきのことだ
追い返すことはできなかったよ

深呼吸して
生き延びようとするように
死んでいくよ

相似形なのかな
分からないけど

悔しさは繰り返しやってくるだろう
いいところもあったから
あきらめがつかなかった

神様に指導して欲しかったよ
いまからでも見守っておくれ

文字は仲間だったな
最後まで
看取ってくれよ
よろしく

寝入るように
言葉ともお別れ
役に立っておくれ

希望を与え
やさしくいてくれ

2 件のコメント:

  1. とっても、とっても、怖い詩ですね。
    確かに、不出来と思ってしまった作品は、かわいそう。追いかけてきそうです。
    明日、この書き手はどうなっているのでしょう?

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  2. 半分の真実を引きずりながら・・・。あっ、半分ではないな。

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