ティールームのテーブルの上に
あなたはアップルパイのような夢をのせて
銀のナイフとフォークで切り裂いた
わたしはそれを
対面から見ていて
自分のフォークでパイを突き刺し
むしゃむしゃと食べた
窓の外では
花びらが散り始めた桜の木が
立っている
あなたは
願いごとのような砂糖を
スプーンにのせてカップに落とし
グルグルかき混ぜた
わたしはそれを
伏し目がちに眺め
二度咳払いをした
テーブルクロスの荒野が
日差しを受けて眩しく輝き
二人のあいだにあった
まぶしい荒野はどんな夜を迎えるのでしょう?
返信削除生命の力はすばらしい!
生命力とは偉大すぎて不遜を感じることもあります。
返信削除ざわざわする生きる気配は邪魔なくらいうっとおしいこともありますね。