電車にとびのれば
すぐに生まれ育った街に行ける
そこには見慣れた道
街路樹
駅前のビル
まだ
あなたと私が一緒にいたころの
思い出が
影のように 遺ってる
もう一度出会いたいなんて言えない
あの頃の私たち
楽しすぎて
輝いていたから
いまは静かに時を
やり過ごしている
その時を
美しい色に染め上げたくて
暮れ行く街
遠く 道の見えなくなるあたり
まだ
あなたと私
ふざけながら
歩いていそうで
君の文字を
返信削除目でなぞる
とっくに止まってしまっていたあの頃が
今ならよみがえる
思い出すのではなく
君が思い出させてくれた
思い出