秋の夜が 更けて
囁きかけて きます
遠くから 近くにやってきます
気が 遠くなるほどの
距離を 走って
あの夏に 叶えられなかった
願いごとの 理由が
今になって
はっきりと 分かって きます
日照り続きの 道に
雨が しみ込み
さまざまな 疑問が
答えを得られないまま
報われて いきます
割り箸の うえに
カマキリが 卵を産みます
公園の 向こうで
友達の 小さな 家が
火事になって 燃えています
季節は 寒くても 暑くても
関係 ありません
すぐに 過ぎていって しまうから
ここに 残っている ものは
過ぎゆく ことが できなくて
腐って 滅びることも できなくて
ただ 立ったり 座ったり 横になったりを
繰り返しています
新月から 2日目の 月が
雲の影から
覗こうとしていますが
それも 関係ありません
犬が 吠えていますが
あの犬は
きのう 友達の家に
おしっこを 引っ掛けていた 犬です
それも関係ありません。というバレバレの嘘が、時の流れに逆らえずにいる歯がゆさともどかしさの表れなんでしょうか?
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