2012年4月18日水曜日

埃ゴミの主張

私ははエッジのない
埃ゴミのひとつ
まちに立つ建物にだってひとつひとつ物語がある
東京の空は狭いといわれるが
鳥たちは飛び回る自由を持っている
私は
誰が捨てたかも知れず
自らの自由を持たない路上の埃ゴミ
謝る必要もなく
媚びる場面もこない
雨の日にいちばん低い場所から
街を眺めよう
望みではないが
いま言えるのはそのくらい
以上

1 件のコメント:

  1. すごい!(◎_◎;)
    誇り高き埃ごみだ。(´・_・`)

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