u
アイスコーヒーは
まずブラックで飲み始め
量が少なくなったらミルクとガムシロップを入れる
二種類の味を味わうが私の主義
小さな楽しみを寄せ集めて
幸福感を得ている
そんな風に
その場限りのものを繋いで
引きずることにしている
私は私の周りに起きる
様々な事象をコントロールすることで
人生を築いていく
変化を暗示するコマに進み
突然変異することを
心のどこかで願いながら
u
水銀灯の光は
拡散して用を足している
道は人を通行させるために作られたが
人以外のものも受け入れている
あなたは慣れないカメラを持って
自転車で走っている
脛にアザを作って
夜明け前
午前11時
昼下がり
夕方
夜
深夜
あらゆる時間帯に
行ったり来たり
役目を果たし
行きたいところへ
いい香りのする方へ
u
崖の下のトンネル
川
坂
庭
電車が通過して行く
店
商品
接客
会話と笑い
ここに何がある
何もない場所は
どこにある
u
夜は恋を包む
御多分に洩れず
私たちの歴史を包む
一枚の布で包まれた体を
擦りせ合わせ
しっとりと絡ませる
思いはどう絡んでいるのか
すれ違っているのか
通りががった
光る目が目にしただろう
you
返信削除夏の日、草いきれの中を走ったのを覚えてる?
あなたの顔は、汗が光に光ってキラキラしていた。
草原の中の一本道は、
あなたと一緒にはしゃいで走ったその道は
永遠の未来に続いているように思ったよ。
世界で二人しかいないと思ったよ。
返信削除アイスコーヒーを飲みながら、自分の中の自分を探しているみたいだな。
様々なことをコントロールしてるんじゃない、自分をコントロールしてるくせに。
道はあなたの心が行ったことのない景色を見せようと続いているような気がする。
あなたの名刺みたいな写真が見たい。
なにもない場所はそこにあるのに、
あまりに近すぎて見えない。
想いとは関係なく流れていくものもある。
虚しいものだけ通りがかりに光る目が連れ去っていってほしい。