2011年5月9日月曜日

五月の私 その1

私の命は特別に選ばれた命なのだろうか

五月

山の下の方で鮮やかに輝きはじめた緑の木々の上に
暗い雲が広がり
湿った風が強まってくる
こんなときには決まって
中腹で霙(みぞれ)が降っているのだ

私は選ばれた特別の人間なのだと
私の中の何者かが記憶している
だが私の心はそう思ってはいない

あなたはどうだろうか

小さなボロ車で山頂から一気に駆けおりる

2 件のコメント:

  1. 詩の書き人さん。
    あなたは、特別に選ばれた人のはず。
    でも、心が疑ってしまってるのですね。
    心も嘘つきなのは、知ってるはず。
    あなたの愛しいパートナーは、あなたよりあなたを知っていることも。
    山頂から駆け降り、恋人に会いに行って下さい。

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  2. ももさんのロマンチックなメッセージにしばし酔いしれました。

    五月は特別な季節です。

    今ある命は皆、生存競争を勝ち抜いてきた優秀な遺伝子を持っているはずなのに、どうしても自信が持てないことって、稀ではありません。なぜでしょうね。

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