ことばでないものでかたるもの
公園の錆びたベンチの上で
行きずりの風と一緒
目に入ってくる
下弦の月
ツツジが薄暗がりで色鮮やかに
たむろしているのは
いまの私たちとおなじ
誰もいない場所で語ること
原宿駅のホームにせり出した
神宮の杜の緑
その幾千枚の葉
ことばでないものでかたるもの
涙をこぼさずに眠りについたもの
さっき
表参道で行き交っていた人の群れ
ぬるい空気をかすめて
上空を飛来する
尖った鳥の嘴
2014年5月11日日曜日
2014年5月10日土曜日
逃げた鳥
小さいころ
私が窓を開けて逃がしてしまった
妹の鳥が
森林の上空をさまよい飛んでいる
恨み言を言っているのかと思ったら
もうそんなことは言っていないよ
という
ほんとはずっと心配だった
きみのこと
だれにも言わなかったが
わすれることもなかった きみ
いま
太陽の下で
紙に書いて告白します
窓から逃げていったきみの生きる道は
どんなにか
変わってしまっただろう
私が窓から逃げ出したのは
きみのことがあったから
帰る窓は
なくなてしまったけれど
きみが恨んでないと知って
私もきょうから
恨み言を言わずに
生きてゆける
このまちの上空を
さまよい飛んで
私が窓を開けて逃がしてしまった
妹の鳥が
森林の上空をさまよい飛んでいる
恨み言を言っているのかと思ったら
もうそんなことは言っていないよ
という
ほんとはずっと心配だった
きみのこと
だれにも言わなかったが
わすれることもなかった きみ
いま
太陽の下で
紙に書いて告白します
窓から逃げていったきみの生きる道は
どんなにか
変わってしまっただろう
私が窓から逃げ出したのは
きみのことがあったから
帰る窓は
なくなてしまったけれど
きみが恨んでないと知って
私もきょうから
恨み言を言わずに
生きてゆける
このまちの上空を
さまよい飛んで
こまったもんだい
いぬをハグするおんなのひとが
いぬにかおをなめられている
きれいにけしょうをしていたが
はげてしまっている
わたしは
みてみぬふりをする
わたしはあんなになかのいいひともいなければ
いぬもねこもいない
あのなかのよさは
どこかいたいたしいとかんじてしまうから
ひとしきり
なめられおわったおんなのひとが
わたしにちかづいてきて
あいさつをする
さめたあいさつだ
わたしは
けしょうがはげたはだを
いたいたしくおもうが
おんなのひとは
それをきにしているようすがないので
わたしはじぶんだけがきをつかっていることに
いらいらしてくる
しかしかおではわらっているので
わたしはきっといやらしいにんげんになってしまっているのだ
なんということだ
いぬをはぐして
かおをなめられるおんなのひとのおかげで
わたしは
こころがくもってしまった
どうしたらはれるのだろう
いっこくもはやくおんなのひとからはなれて
すきなジェラードでもぺろつくか
あ まてよ
ジェラードのきもちにわたしいっしゅん
なってしまった
ああ
こまったものだ
いぬにかおをなめられている
きれいにけしょうをしていたが
はげてしまっている
みてみぬふりをする
わたしはあんなになかのいいひともいなければ
いぬもねこもいない
あのなかのよさは
どこかいたいたしいとかんじてしまうから
なめられおわったおんなのひとが
わたしにちかづいてきて
あいさつをする
わたしは
けしょうがはげたはだを
いたいたしくおもうが
おんなのひとは
それをきにしているようすがないので
わたしはじぶんだけがきをつかっていることに
いらいらしてくる
わたしはきっといやらしいにんげんになってしまっているのだ
いぬをはぐして
かおをなめられるおんなのひとのおかげで
わたしは
こころがくもってしまった
いっこくもはやくおんなのひとからはなれて
すきなジェラードでもぺろつくか
ジェラードのきもちにわたしいっしゅん
なってしまった
ああ
こまったものだ
2014年5月8日木曜日
ゆめのなか
ねむるとき
むねのなかが
そわそわして
それがいやだから
ずっとおきてあそんでいたいのに
だれかが
わたしを
ひきずりこんで
むねのなかが
そわそわして
わたしが
どこかへ
いってしまう
いきなりみえたのは
みおぼえのあるばしょ
だけど
みんな
いつもとどこか
ちがってる
わたしが
どこかからわたしをみている
これはゆめのなかなのか
たしかめてみたら
どうもゆめではないような
きがしてしまう
おきたあとに
かんがえてみると
やっぱりあれは
ゆめのなか
ゆめのなかのわたしは
わたしのなかで
ねむってしまったんだ
きっとねむるとき
むねのなかが
そわそわしたでしょう
むねのなかが
そわそわして
それがいやだから
ずっとおきてあそんでいたいのに
だれかが
わたしを
ひきずりこんで
むねのなかが
そわそわして
わたしが
どこかへ
いってしまう
いきなりみえたのは
みおぼえのあるばしょ
だけど
みんな
いつもとどこか
ちがってる
わたしが
どこかからわたしをみている
これはゆめのなかなのか
たしかめてみたら
どうもゆめではないような
きがしてしまう
おきたあとに
かんがえてみると
やっぱりあれは
ゆめのなか
ゆめのなかのわたしは
わたしのなかで
ねむってしまったんだ
きっとねむるとき
むねのなかが
そわそわしたでしょう
2014年5月7日水曜日
か行の歌
きってをはって
てがみをだした
きっとへんじは
こないでしょう
きっぷをかって
このまちにきた
きみとは
けんかばかりです
きいてほしくて
でんわをかけた
きらわれそうで
すぐきった
きつねのこども
きままにさんぽ
きいろいこすもす
コンコンコン
てがみをだした
きっとへんじは
こないでしょう
きっぷをかって
このまちにきた
きみとは
けんかばかりです
きいてほしくて
でんわをかけた
きらわれそうで
すぐきった
きつねのこども
きままにさんぽ
きいろいこすもす
コンコンコン
2014年5月6日火曜日
アミーゴ シルブプレ
アミーゴって
ぼくは いった
いみは わからないけど
ごろにゃーごって
コジイが いった
ぼくには
いみは わからないけど
シルブプレって
ぼくは わらいながら いった
ぴちょぴちょぴーって
ピーニョがいつものように いった
ごはんできたわよって
ママがきて いった
ぼくは
いただきますって
スプーンをもっていった
テレビが
うたをうたってた
おちゃわんが
かちかちっていった
ぼくは いった
いみは わからないけど
コジイが いった
ぼくには
いみは わからないけど
ぼくは わらいながら いった
ぴちょぴちょぴーって
ピーニョがいつものように いった
ママがきて いった
ぼくは
いただきますって
スプーンをもっていった
うたをうたってた
おちゃわんが
かちかちっていった
2014年5月5日月曜日
おさるのべんとう
おさるのべんとう
なかみはなあに
のぞいてみよう
おいしそう
しろいごはんに
おかかにうめぼし
こげめのついた
たまごやき
ぼくのべんとう
おやつはなあに
らっぷにつつんだ
ばななはんぶん
おさるとおなじ
だけどおさるは
まるまる1ぽん
ぼくははんぶん
さびしいな
さっちゃんの
うたといっしょだ
おさるはいいな
2014年5月4日日曜日
森の化石
森が白い球を隠し持っている
初夏の日
私はそれに気づいた
森は青い空を背景に
森のような顔をして
佇んでいる
(森は自分が森ではないと
自ら思おうと努力していた)
森は
人の眼を信じていないので
高をくくって
堂々と なし崩して
白い球を高く掲げている
森は油断し
木々に注意をうながすこともしない
昔はそうではなかったのだが
森は淡い夢を見ている
その白球を
あの恐ろしい強打者めがけて投げ込むことを
投げ込まれた白球は打者が翻弄する隙間もないほど速く
おそらく音速で捕手のミットに収まる
その一部始終を
私は目撃するだろう
森は完全に敗北するだろう
森としての役目は
その時終わる
森の木々は
もうただの木の一本一本となり
化石とともに
地に横たわる道しか残されていない
初夏の日
私はそれに気づいた
森のような顔をして
佇んでいる
(森は自分が森ではないと
自ら思おうと努力していた)
人の眼を信じていないので
高をくくって
堂々と なし崩して
白い球を高く掲げている
木々に注意をうながすこともしない
昔はそうではなかったのだが
その白球を
あの恐ろしい強打者めがけて投げ込むことを
投げ込まれた白球は打者が翻弄する隙間もないほど速く
おそらく音速で捕手のミットに収まる
私は目撃するだろう
森は完全に敗北するだろう
森としての役目は
その時終わる
森の木々は
もうただの木の一本一本となり
化石とともに
地に横たわる道しか残されていない
2014年5月2日金曜日
名もない命として
空気が閉じ込められた
一粒の氷
グラスの中で揺らすと
心地よい音がする
私も
心地よい音で
鳴りたいと思う
遠い雷雲から落下した滴が
地を這って希った果てない夢を
この喉で受け止めて
声にしたい
星空の電波で
この星の人に伝えたい
人としてではなく
名もない命として
一粒の氷
グラスの中で揺らすと
心地よい音がする
心地よい音で
鳴りたいと思う
地を這って希った果てない夢を
この喉で受け止めて
声にしたい
この星の人に伝えたい
人としてではなく
名もない命として
2014年5月1日木曜日
2014年4月30日水曜日
ともだちにしよう
ちからをもてあますより
なにかいいことにつかいたい
いらいらするより
みかたをみつけていっしょにてきにいどもう
うつむいてふさぎこんでも
あしもとのちいさなはなからパワーをもらおう
すぎたひびはにどとこない
これからくるひびをともだちにしよう
なにかいいことにつかいたい
みかたをみつけていっしょにてきにいどもう
あしもとのちいさなはなからパワーをもらおう
これからくるひびをともだちにしよう
2014年4月29日火曜日
はなびらのかげに かくれて
はなびらのかげに
かくれて
めをつむり
こわいことが
おわるのを
まっています
すると
いいかおりが
わたしに
しらせてくれます
もう
こわいことは
おわった と
わたしは
めをひらいて
はなびらのかげから
でていきます
でんでんむしが
うしろから
ながめています
こわいことはもうおわり
そこには
いいかおりのくうきが
あるだけです
わたしは
はなはつよくて
すごい とおもいました
でも
ちいさなはなのたねが
まだ わたしのぽけっとのなかで
めをつむってふるえていました
かくれて
めをつむり
こわいことが
おわるのを
まっています
いいかおりが
わたしに
しらせてくれます
もう
こわいことは
おわった と
めをひらいて
はなびらのかげから
でていきます
でんでんむしが
うしろから
ながめています
そこには
いいかおりのくうきが
あるだけです
わたしは
はなはつよくて
すごい とおもいました
ちいさなはなのたねが
まだ わたしのぽけっとのなかで
めをつむってふるえていました
2014年4月28日月曜日
ミミナガペンギンがとおせんぼしていた
ミミナガペンギンがとおせんぼしていた
ぼくはオナラをしにあっちへいきたいのに
オナラはひっこんでしまった
そしたらミミナガペンギンがしゃっくりしはじめた
ぼくはくまざさのあはっぱで
ミミナガペンギンのみみをこちょこちょした
するとミミナガペンギンはのたうちまわって
わらうのをこらえてた
うえのほうからおならのおとがきこえた
ペリカンきょうだいがそらをとんでいた
ぼくはしゃっくりしたくなったが
がまんした
ぼくはオナラをしにあっちへいきたいのに
オナラはひっこんでしまった
そしたらミミナガペンギンがしゃっくりしはじめた
ぼくはくまざさのあはっぱで
ミミナガペンギンのみみをこちょこちょした
するとミミナガペンギンはのたうちまわって
わらうのをこらえてた
うえのほうからおならのおとがきこえた
ペリカンきょうだいがそらをとんでいた
ぼくはしゃっくりしたくなったが
がまんした
2014年4月27日日曜日
友だちとけんかした日
ベランダに放ってあった古い木の椅子と
1年ぶりに咲いたチューリップが
気持ちよさそうに
いっしょに日差しを浴びている
いつの間に
仲良くなったの?
言葉をしゃべらないものどうし
どうやって仲良くなったの?
友だちとけんかした日
1年ぶりに咲いたチューリップが
気持ちよさそうに
いっしょに日差しを浴びている
いつの間に
仲良くなったの?
言葉をしゃべらないものどうし
どうやって仲良くなったの?
友だちとけんかした日
2014年4月26日土曜日
心のなかに
心のなかに
空を取り込んだ
目を瞑ると
そこに青空が広がり
ゆっくり息を吸うと
雲が風に流れはじめた
静かにしていると
時間も佇んだ
頭をを回すと
宇宙が転がって
夜の星と昼の太陽が渦巻いた
心のなかに
自分もとりこんだ
見渡す限りの草原を駆けて行き
丘から世界を見渡した
地平線が空と地との境界を記していた
心を手にとって
柔らかさを確かめた
少し固かったので
揉みしだいて柔らかくした
頬が緩み
目から涙が落ちた
舌先で波が打っていた
海鳥が飛び交い
私は小舟を海に浮かべ漂よった
心の空に
花火が打ち上がった
昼間なのに
まばゆい光の輪が広がった
空を取り込んだ
目を瞑ると
そこに青空が広がり
ゆっくり息を吸うと
雲が風に流れはじめた
時間も佇んだ
宇宙が転がって
夜の星と昼の太陽が渦巻いた
自分もとりこんだ
見渡す限りの草原を駆けて行き
丘から世界を見渡した
地平線が空と地との境界を記していた
柔らかさを確かめた
少し固かったので
揉みしだいて柔らかくした
目から涙が落ちた
海鳥が飛び交い
私は小舟を海に浮かべ漂よった
花火が打ち上がった
昼間なのに
まばゆい光の輪が広がった
2014年4月25日金曜日
階段を降りたところに
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
ある夕
急な階段を降りたところにあなたは立っていた
私が声をかけようとしたら
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あなたはサッシを開けて庭の細い道を
うさぎのように逃げていった
あれから
あなたの姿を見ない
)))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))
同じような毎日が続いた
私は再び
階段を降りてあなたを見つけようとしたが
階段を見つけることができなかった
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
」
急な階段を降りたところにあなたは立っていた
私が声をかけようとしたら
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あなたはサッシを開けて庭の細い道を
うさぎのように逃げていった
あなたの姿を見ない
階段を降りてあなたを見つけようとしたが
階段を見つけることができなかった
2014年4月24日木曜日
こわい ねむりおとこ
ひとのゆめにでてきて
ねむってしまう
ねむりおとこ
ねむりおとこが
でてくると
みたひとは
ねむれなくなる
それは
ねむりおとこは
ねむりおとこをみたひとのかわりに
ねむってしまうおとこだから
だが
ねむりおとこをみたひとは
おきているとき
ねむりおとこのことを
おもいだせない
ねむりおとこは
みたひとがねむらなくても
みたひとのかわりに
ねむってしまう
たまに
ねむりおとこが
どこかにでかけると
ねむりおとこをみたひとは
ねむれる
ねむりのさかを
きゅうこうかして
ねむりにおちてゆく
そして
ねむりおとこのことを
おもいだして
こわくてふるえる
ねむりおとこが
かえってきませんように
といのる
いのりながら
ゆめをたてつづけにみる
そして
めをさます
いや
はんたいだ
ほんとうは
いま
ねむりにおちたのだが
それに
きづくことはない
↑
ここにある
ねむりおとこの
しゃしんが みえますか
ねむってしまう
ねむりおとこ
ねむりおとこが
でてくると
みたひとは
ねむれなくなる
それは
ねむりおとこは
ねむりおとこをみたひとのかわりに
ねむってしまうおとこだから
だが
ねむりおとこをみたひとは
おきているとき
ねむりおとこのことを
おもいだせない
ねむりおとこは
みたひとがねむらなくても
みたひとのかわりに
ねむってしまう
たまに
ねむりおとこが
どこかにでかけると
ねむりおとこをみたひとは
ねむれる
ねむりのさかを
きゅうこうかして
ねむりにおちてゆく
そして
ねむりおとこのことを
おもいだして
こわくてふるえる
ねむりおとこが
かえってきませんように
といのる
いのりながら
ゆめをたてつづけにみる
そして
めをさます
いや
はんたいだ
ほんとうは
いま
ねむりにおちたのだが
それに
きづくことはない
↑
ここにある
ねむりおとこの
しゃしんが みえますか
2014年4月23日水曜日
2014年4月22日火曜日
何食わぬ顔をして
あいさつを
きちんとしなさい
何度となく言われてきた
ひとにやさしくしなさい
猫なで声で
つらそうな人に話しかけたりした
人に迷惑をかける生き方だけは
してくれるな
意味は分からなかったけど
はい、と応えて頷いた
ものごとを悪い方向に
考えちゃいけない
狭く考えればいいのか
目上の人も
そうでない人も
私に意見を言う
言われた瞬間
私はそれが何を意味しているのか
分からないことが多い
けれど
なんとなく誤魔化しながら
答えがないまま生きている
いい気になるなよ
うれしいことがあった時
父が言った
悲しい別れがあったとき
私は涙を抑えて
何食わぬ顔をして
いつもの道を歩いて行った
きちんとしなさい
何度となく言われてきた
ひとにやさしくしなさい
猫なで声で
つらそうな人に話しかけたりした
人に迷惑をかける生き方だけは
してくれるな
意味は分からなかったけど
はい、と応えて頷いた
ものごとを悪い方向に
考えちゃいけない
狭く考えればいいのか
目上の人も
そうでない人も
私に意見を言う
言われた瞬間
私はそれが何を意味しているのか
分からないことが多い
けれど
なんとなく誤魔化しながら
答えがないまま生きている
いい気になるなよ
うれしいことがあった時
父が言った
悲しい別れがあったとき
私は涙を抑えて
何食わぬ顔をして
いつもの道を歩いて行った
2014年4月21日月曜日
ごほうびのくも
つらいことにもよくたえてきた
ごほうびに
もくもくした
くもをあげよう
このくもは
あなただけの くも
みんなには ないしょだよ
あしたのあさ
めをさましたら
くもは あなたのの
こころのなかで
ただよって うえから
あなたをながめている
かなしいときは
あめをふらして
あなたを バリアにとじこめてくれる
しんじるかい?
しんじなくてもいいけど
ごほうびのくもは
もう そこにあるよ
ごほうびに
もくもくした
くもをあげよう
あなただけの くも
みんなには ないしょだよ
めをさましたら
くもは あなたのの
こころのなかで
ただよって うえから
あなたをながめている
あめをふらして
あなたを バリアにとじこめてくれる
しんじなくてもいいけど
ごほうびのくもは
もう そこにあるよ
2014年4月20日日曜日
2014年4月19日土曜日
みんながあつまると
みんながあつまると
じぶんかってにできない
ひとりでいれば
すきなようにできる
みんながあつまると
さわがしくなる
ひとりでいれば
だまっていればいい
みんながあつまると
いばるひとがでてくる
ひとりでいれば
いばるひとはいない
みんながあつまると
そうだんばかりする
ひとりでいれば
きめなくてもいい
じぶんかってにできない
ひとりでいれば
すきなようにできる
さわがしくなる
ひとりでいれば
だまっていればいい
いばるひとがでてくる
ひとりでいれば
いばるひとはいない
そうだんばかりする
ひとりでいれば
きめなくてもいい
2014年4月18日金曜日
2014年4月17日木曜日
心の声
心の声が
不意に言ってくる
「おい 自分よ」
心に
睨まれて
私は身動きができないことを
心に悟られまいとする
「おい
誤魔化せやしないぞ」
心は強気で
きょうは言いたいことを言うようだ
なにを言い出すかには興味がある
「おい
お前は物事をよく考えず
いつも誤魔化す
だから
いつもどうしたらいいか
わからないまま
時間だけがすぎる」
そうだ
私は結論を出すのが嫌いだ
それは怖いからだ
「だが俺は知っているぞ
自分が出したい答えを」
それは何なんだ
「それは自分で
考えることだ」
いつの間にか心は
自分に混ざってしまって
いつものように
見えなくなった
不意に言ってくる
「おい 自分よ」
睨まれて
私は身動きができないことを
心に悟られまいとする
誤魔化せやしないぞ」
きょうは言いたいことを言うようだ
なにを言い出すかには興味がある
お前は物事をよく考えず
いつも誤魔化す
だから
いつもどうしたらいいか
わからないまま
時間だけがすぎる」
私は結論を出すのが嫌いだ
それは怖いからだ
自分が出したい答えを」
考えることだ」
自分に混ざってしまって
いつものように
見えなくなった
2014年4月16日水曜日
秘密の小石
いらなくなったものを
焚き火にくべて燃やしています
焚き火にくべて燃やしています
焚き火の炎に包まれて
秘密はもう秘密ではありません
握りしめられた手のひらには何もなく
わずかに汗をかいているだけです
秘密はもう秘密ではありません
握りしめられた手のひらには何もなく
わずかに汗をかいているだけです
秘密は燃え尽きて
消えていってしまいました
消えていってしまいました
でも
私に心に
小石のように
何かが残りました
私に心に
小石のように
何かが残りました
それは
なにげないものなので
ふだんは邪魔にならないでしょう
なにげないものなので
ふだんは邪魔にならないでしょう
けれども
たまに
私自身が邪魔なのではないかと
思わされるのです
たまに
私自身が邪魔なのではないかと
思わされるのです
2014年4月15日火曜日
俯いたままでいいから
これから死ぬまで
過去だけで生きていける
彼女はそう思ったが
梢で渦巻く風は違うよと言った
思い出の中の私は
眩しいほどに輝いている
息を殺して感じていたが
石畳の靴音は知らん顔した
明日も私は
途方に暮れているだろう
だが思わぬ幸運が
彼女に飛びつこうとしていた
だから
少し早起きして
身支度をして
好きだった場所に
歩いて行くんだ
俯(うつむ)いたままでいいから
過去だけで生きていける
彼女はそう思ったが
梢で渦巻く風は違うよと言った
眩しいほどに輝いている
息を殺して感じていたが
石畳の靴音は知らん顔した
途方に暮れているだろう
だが思わぬ幸運が
彼女に飛びつこうとしていた
少し早起きして
身支度をして
好きだった場所に
歩いて行くんだ
俯(うつむ)いたままでいいから
2014年4月14日月曜日
わたしは じまんしたい
わたし
じまんしたい
どんなことでも
じまんしたいこと みつけたら
じまんしたくなっちゃう
だからじまんする
なんで あなたはじまんしないの?
じまんするってきもちいい
みんながほめてくれるから
ほめてくれそうなことばかり
わたし
じまんしたいんだ
やりたいこともやるけど
やりたくないことも
ほめられたいから
がまんしてやる
なんで あなたはやらないの?
じまんしたい
どんなことでも
じまんしたいこと みつけたら
じまんしたくなっちゃう
だからじまんする
なんで あなたはじまんしないの?
じまんするってきもちいい
みんながほめてくれるから
ほめてくれそうなことばかり
わたし
じまんしたいんだ
やりたいこともやるけど
やりたくないことも
ほめられたいから
がまんしてやる
なんで あなたはやらないの?
2014年4月13日日曜日
きみの砲弾
優しい笑顔に武器を隠して
いっせいに砲撃しようと狙っている
きみを愛するものから引き離したものに向けて
きみは甘い吐息の毒よりも効き目があると信じるその砲弾を
打ちこもうとしている
きみの甘い吐息の毒をかすめて
砲弾は飛んでゆくだろう
きみを愛するものから引き離したものに向けて
甘い吐息の毒を微かにまとって
優しい笑顔に武器を隠して
きみは得意になっている
それはきみの素晴しいところだ
砲弾など何の役にも立たないことを
疑おうとはしない
そのしなやかな腰に張った帆や
衝撃を吸収する肉体のほうが
どれほど敵を殲滅するのに役立つことか
きみは頓着ない
優しい笑顔に武器を隠して
いっせいに砲撃しようと狙っている
時は文字盤の上で刻む
きみの時は少しずれているのか
たまに早くなったり
止まってみえるのだけれど
いっせいに砲撃しようと狙っている
きみを愛するものから引き離したものに向けて
きみは甘い吐息の毒よりも効き目があると信じるその砲弾を
打ちこもうとしている
砲弾は飛んでゆくだろう
きみを愛するものから引き離したものに向けて
甘い吐息の毒を微かにまとって
きみは得意になっている
それはきみの素晴しいところだ
砲弾など何の役にも立たないことを
疑おうとはしない
衝撃を吸収する肉体のほうが
どれほど敵を殲滅するのに役立つことか
きみは頓着ない
いっせいに砲撃しようと狙っている
時は文字盤の上で刻む
きみの時は少しずれているのか
たまに早くなったり
止まってみえるのだけれど
2014年4月12日土曜日
その 透明な ・・・
頭のてっぺんからつま先まで好きなひとが
疑いの眼差しで私を見ている
私にはちゃんとした理由があるから と
私は自分を落ち着かせようとしている
初めて同じ部屋で寝た夜のことを
私は思っているが
君はどうやって帰ろうか
考えている
君の胸と私の胸とを合わせて
背中を両方の手のひらで
激しく撫でて愛してるよと伝えた
いま車を運転してきた君の
助手席で
私は君をつなぎとめるために
色々と画策した
ロービーで君を待っていると
君が来ないのではないかという不安が
私をいらだたせる
私は悪いことをしているかもしれない
無理やり君にいうことをきかせようとしている
だが君は来ない
降りだした雨の向こうに
走り去ってしまうのか
そんな
悲劇的な画が
私にはに似合っていると
君は私の悲壮な出来事を楽しみながら言いそうだ
私は君を信用などしていない
だだ好きなだけだ
君は私を好きではない
ただ無理やり繋ぎ止めて欲しいだけだ
二人の間に
理解し難い謎が
透明な丸い水晶球のように落ちている
その魅力に囚われてしまったことだけ
私達は一緒だった
疑いの眼差しで私を見ている
私にはちゃんとした理由があるから と
私は自分を落ち着かせようとしている
私は思っているが
君はどうやって帰ろうか
考えている
背中を両方の手のひらで
激しく撫でて愛してるよと伝えた
助手席で
私は君をつなぎとめるために
色々と画策した
君が来ないのではないかという不安が
私をいらだたせる
無理やり君にいうことをきかせようとしている
降りだした雨の向こうに
走り去ってしまうのか
そんな
悲劇的な画が
私にはに似合っていると
君は私の悲壮な出来事を楽しみながら言いそうだ
だだ好きなだけだ
君は私を好きではない
ただ無理やり繋ぎ止めて欲しいだけだ
理解し難い謎が
透明な丸い水晶球のように落ちている
その魅力に囚われてしまったことだけ
私達は一緒だった
2014年4月11日金曜日
みあげたわたし
ゆうひがオレンジいろにひかりながら
しずんでゆきます
わたしのかおを
したから
てらそうとしています
わたしは
ちきゅうにいると
ちいさいから
わたしは
したからなにかをされることに
なれていません
わたしのなかまたちも
みなちいさいから
ここでいきていくことには
くろうしています
たとえば
やまやビルやいえのやねや
そこいらじゅうにはえているきや
でんしゃのつりこうこくだって
わたしをみおろしているのです
わたしはみおろされることになれているから
したからみあげられると
おちつきません
わたしはうえからよぶこえに
「はい!」とおおきくへんじをして
じめんをふんで
かけてゆきたいのです
しずんでゆきます
わたしのかおを
したから
てらそうとしています
ちきゅうにいると
ちいさいから
わたしは
したからなにかをされることに
なれていません
みなちいさいから
ここでいきていくことには
くろうしています
やまやビルやいえのやねや
そこいらじゅうにはえているきや
でんしゃのつりこうこくだって
わたしをみおろしているのです
したからみあげられると
おちつきません
「はい!」とおおきくへんじをして
じめんをふんで
かけてゆきたいのです
2014年4月10日木曜日
未消化の映画
窓がガタガタ気が狂ったように
鳴ります
カーテンを開けると
異様に明るい列車がゆっくり走っていくのが
見えます
そのせいで
街の様子はかき消されて見えなかったのでしょう
記憶の中で
明るい列車が走る姿がリピートされます
私は明るい列車です
すでに人間ではありません
明るい列車になって
夜の線路を
海の方へ走ってゆきます
途中に山もトンネルもあるでしょう
窓がガタガタいっていますが
なんの どこの窓なのか 分かりません
私は腕を伸ばそうと
胃袋から肋骨を突き抜けて出します
指先に胃液と未消化のものが付着しています
私の計器は狂っています
後ろからもう一人の私がやってきて
なだめようとしましたが
背骨の方から腕を突っ込んだので
もうグチャグチャです
電車はねじれた線路の上を行きます
ねじれているからこそ
まっすぐ走れるのです
斜めに陽が差してきました
どこから始まっているのかわからない
透明な巻物です
そのフィルムに巻かれて
映画が上映され始めました
それを見始めたのも
また私のようです
私の視覚がそう言っていますから
鳴ります
カーテンを開けると
異様に明るい列車がゆっくり走っていくのが
見えます
そのせいで
街の様子はかき消されて見えなかったのでしょう
記憶の中で
明るい列車が走る姿がリピートされます
すでに人間ではありません
明るい列車になって
夜の線路を
海の方へ走ってゆきます
途中に山もトンネルもあるでしょう
なんの どこの窓なのか 分かりません
胃袋から肋骨を突き抜けて出します
指先に胃液と未消化のものが付着しています
後ろからもう一人の私がやってきて
なだめようとしましたが
背骨の方から腕を突っ込んだので
もうグチャグチャです
ねじれているからこそ
まっすぐ走れるのです
どこから始まっているのかわからない
透明な巻物です
そのフィルムに巻かれて
映画が上映され始めました
それを見始めたのも
また私のようです
私の視覚がそう言っていますから
2014年4月9日水曜日
あの場所
あの場所に何もかも置いてきたまま
あの場所のことを忘れていた
あの場所に少しずつ埃が降り積もり
少しずつゴムの張力はなくなり
生々しい思い出も少しずつ風化した
あの場所を知る人はいなくなり
あの場所からつながっていた糸も切れた
あの場所を守る人は年老いて
何かをする意欲はなくなった
あの場所は黙って
世間から遠ざかってゆくのを受け入れ
小声で悲鳴を上げるだけだった
ある日
きのうからきょうになろうとする頃
私の内側にあの場所が現れ
狭い階段の先に古い畳の続きの部屋が見えた
長い間私はその場所のことを忘れていた
だがそこは私の部屋だった
愛する人とのつらい思い出も置いてあった
私にどうしろというのだろう
その場所の地図もなければ行き方も分からない
あの場所は幻ではないのだろうか
そう思えば思うほど
あの場所は扉を開けて
私の心の穴にその口をポッカリと重ねて
すべてを飲み込もうとした
そして
飲み込んだあとにあの場所は消え
もう誰も
思い出すことさえできないのだ
あの場所のことを忘れていた
あの場所に少しずつ埃が降り積もり
少しずつゴムの張力はなくなり
生々しい思い出も少しずつ風化した
あの場所を知る人はいなくなり
あの場所からつながっていた糸も切れた
あの場所を守る人は年老いて
何かをする意欲はなくなった
あの場所は黙って
世間から遠ざかってゆくのを受け入れ
小声で悲鳴を上げるだけだった
ある日
きのうからきょうになろうとする頃
私の内側にあの場所が現れ
狭い階段の先に古い畳の続きの部屋が見えた
長い間私はその場所のことを忘れていた
だがそこは私の部屋だった
愛する人とのつらい思い出も置いてあった
私にどうしろというのだろう
その場所の地図もなければ行き方も分からない
あの場所は幻ではないのだろうか
そう思えば思うほど
あの場所は扉を開けて
私の心の穴にその口をポッカリと重ねて
すべてを飲み込もうとした
そして
飲み込んだあとにあの場所は消え
もう誰も
思い出すことさえできないのだ
2014年4月8日火曜日
とがってるきみ
よそいきのふくのせい?
きみのかたが
とがってる
きみはくちびるもとがらして
かわいいえがおを
ふりまいてる
もったいないよ
ぼくにだけ
みせてよ
そのえがお
とがらしたくちびる
とがったかた
きみはやさしい
すてきなひと
おこったかおも
みてみたい
ねえ
おこったかおを
してみて
ぼくにだけ
こっちをむいて
きみのかたが
とがってる
きみはくちびるもとがらして
かわいいえがおを
ふりまいてる
もったいないよ
ぼくにだけ
みせてよ
そのえがお
とがらしたくちびる
とがったかた
きみはやさしい
すてきなひと
おこったかおも
みてみたい
ねえ
おこったかおを
してみて
ぼくにだけ
こっちをむいて
2014年4月7日月曜日
2014年4月6日日曜日
記念日
死にたくなるような日々の数々も
日差しに暖められて起こされた沈みゆく朝も
絶望を一人で抱えたような顔して
さまよっている午後も
かたときも離れずきみを守ってきたもの
それがどこから来たのか
きみはしらないまま生きている
轟音とともにきみの脇を走り去ってゆくダンプ
カミソリの刃がスッと血の線を引く
きょうは記念日
きみと私がきょうを生き抜いた
日差しに暖められて起こされた沈みゆく朝も
絶望を一人で抱えたような顔して
さまよっている午後も
かたときも離れずきみを守ってきたもの
それがどこから来たのか
きみはしらないまま生きている
轟音とともにきみの脇を走り去ってゆくダンプ
カミソリの刃がスッと血の線を引く
きょうは記念日
きみと私がきょうを生き抜いた
2014年4月5日土曜日
星屑
アイスコーヒーが喉から沁みて
全身を一つにまとめようとする
星屑が見えないところで箒ではかれている
光の粒がまぶたの裏に集まってくる
それを水の流れが眺めている
私は息を止めて
命の在り処をたしかめようとする
全身を一つにまとめようとする
星屑が見えないところで箒ではかれている
光の粒がまぶたの裏に集まってくる
それを水の流れが眺めている
私は息を止めて
命の在り処をたしかめようとする
2014年4月4日金曜日
あの なんでもない
あの
なんでもない
ゆめの続きに
戻ることができない
あの
なんでもない
意味のない風景の
一コマに戻りたい
あの
なにも思わなかった
忘れてばかりの日々に
帰るように
あの
命とおなじ重さだった体に
帰るように
あの
なんでもない
ゆめの続きに
戻りたい
前も後ろもない
流れない時間の
真ん中へ
入っていきたい
2014年4月3日木曜日
だれかが心を
黙って静かにしていたら
だれかが心をノックした
気のせいなんかじゃありません
心の扉をあけてみた
すーっと風が吹き込んだ
泥棒入ってこないかな
ゆったり椅子に座ってた
時は行列作ってる
いったいどこへ行きますか
星の明かりが灯ったら
幸せなこと数えます
数えるうちに いなくなります
2014年4月2日水曜日
未来のことを
不幸せだと思っていた
幸せだった日々
いま
まいにち苦しんでいるが
これからきっともっと苦しくなる
苦しみのなかに
幸せはあるだろうか
あったら
おしえてほしい
なにかの合図をしてほしい
私はまじまじと
幸せをながめて確かめてみよう
ざらざらした背中をなでてみよう
他人行儀な幸せは
私になじんでくれるだろうか
私は幸せを大事にしよう
幸せに好かれるように
友達の苦しみも一緒に
未来のことを夢見たりして
幸せだった日々
まいにち苦しんでいるが
これからきっともっと苦しくなる
苦しみのなかに
幸せはあるだろうか
おしえてほしい
なにかの合図をしてほしい
幸せをながめて確かめてみよう
ざらざらした背中をなでてみよう
他人行儀な幸せは
私になじんでくれるだろうか
幸せに好かれるように
友達の苦しみも一緒に
未来のことを夢見たりして
2014年4月1日火曜日
道路を封鎖しています
私は数十人の仲間とともに
道路を封鎖する活動をやっている
権力の横暴に慣れきった人々を覚醒させ理不尽な世の中を少しでも良くするため
国道の大通りから別の大通りを結ぶ200メートルほどの道に
立ったり寝たりして人間バリケードを作っている
道路を封鎖する活動をやっている
権力の横暴に慣れきった人々を覚醒させ理不尽な世の中を少しでも良くするため
国道の大通りから別の大通りを結ぶ200メートルほどの道に
立ったり寝たりして人間バリケードを作っている
この活動は何人かの住民と通りがかりの人によって自然に始められた
私が加わったときにはもう近隣の学生や商店主やOLやサラリーマン、公務員、警官などあらゆる職種の人間が参加し
すでにもう今と同じ規模だった
参加者は日替わり、時間帯で入れ替わりこの場所を「守って」いた
私が加わったときにはもう近隣の学生や商店主やOLやサラリーマン、公務員、警官などあらゆる職種の人間が参加し
すでにもう今と同じ規模だった
参加者は日替わり、時間帯で入れ替わりこの場所を「守って」いた
この道路封鎖の型破りなところは
警察を模した検問形式で通過しようとする者に話を聞き
最後には「通してしまう」ことだった
道の中間点では10人ほどがスクラムを組んで路上に横たわり
半固定状態でそこを守っていたが数分おきには立ち上がり「検問」が済んだ車両を通した
警察を模した検問形式で通過しようとする者に話を聞き
最後には「通してしまう」ことだった
道の中間点では10人ほどがスクラムを組んで路上に横たわり
半固定状態でそこを守っていたが数分おきには立ち上がり「検問」が済んだ車両を通した
私は近くの高台のマンションの9階に住んでいた
夕方になると私はその部屋に帰り
全面がガラス張りの南側の窓から果てしなく広がる海を見た
右方向の空を真っ赤に染めて沈んでいく太陽を見ると
高揚感がこみ上げてきて誰かと分かち合いたい、とその度ごとに願ったりした
夕方になると私はその部屋に帰り
全面がガラス張りの南側の窓から果てしなく広がる海を見た
右方向の空を真っ赤に染めて沈んでいく太陽を見ると
高揚感がこみ上げてきて誰かと分かち合いたい、とその度ごとに願ったりした
道路封鎖が始まりしばらく経つと
いつもその道を利用するドライバーには「慣れ」が見られ
すぐに通してもらえるだろうとたかをくくり、低速で強引に「検問」を押しのけて突っ込んでくる者がいた
私は立ちはだかりなぎ倒されるのを覚悟で「検問」にのぞんだ(ある時は都バスの前に立ちはだかったが押し倒され危うく命を失いかけたが、10人の仰臥位スクラムの人たちがそれに無言の抗議をして反日に渡って都バスを立ち往生させた)
いつもその道を利用するドライバーには「慣れ」が見られ
すぐに通してもらえるだろうとたかをくくり、低速で強引に「検問」を押しのけて突っ込んでくる者がいた
私は立ちはだかりなぎ倒されるのを覚悟で「検問」にのぞんだ(ある時は都バスの前に立ちはだかったが押し倒され危うく命を失いかけたが、10人の仰臥位スクラムの人たちがそれに無言の抗議をして反日に渡って都バスを立ち往生させた)
「検問」の内容は挨拶や日常会話や問いかけや自らの吐露だった
決まりはなく時に1時間に及ぶこともあった
ある女子の高校生は相手にすまなそうに自分の気持ちを話して相手を和ませたし
ある公務員は相手の仕事をねぎらいつつ道路封鎖の意義をといた
道路封鎖は美しい情景だ、とに私には見えた
決まりはなく時に1時間に及ぶこともあった
ある女子の高校生は相手にすまなそうに自分の気持ちを話して相手を和ませたし
ある公務員は相手の仕事をねぎらいつつ道路封鎖の意義をといた
道路封鎖は美しい情景だ、とに私には見えた
200メートルの道に夜が来て街灯が灯ると
仲間たちはだんだんと入れ替わったが夜の参加者は少なく、10人に満たないこともあった
雨が強い日などは仰臥位スクラムは1人か2人の時もあった
明け方近くに私が参加すると雨に打たれた仲間が救急車に担ぎ込まれていることがあった
そしてこの活動は出入り自由、みな対等、平等でリーダーもなく決まりもなかった
そしていつまでも続くようだった
仲間たちはだんだんと入れ替わったが夜の参加者は少なく、10人に満たないこともあった
雨が強い日などは仰臥位スクラムは1人か2人の時もあった
明け方近くに私が参加すると雨に打たれた仲間が救急車に担ぎ込まれていることがあった
そしてこの活動は出入り自由、みな対等、平等でリーダーもなく決まりもなかった
そしていつまでも続くようだった
道路封鎖はこの道を利用して生活する人に不便さを与えたが
同時に夢と希望を与えた
封鎖する側もされる側も
その顔に人間の表情を取り戻していたのである
同時に夢と希望を与えた
封鎖する側もされる側も
その顔に人間の表情を取り戻していたのである
私は仲間と続けているこの活動を誇りにおもう
奇跡的に興り続けられているこの活動は未来の道標になるだろう
仲間の一人のジャーナリストがこの封鎖を記録し論述した
私もまた心にこの活動を刻んでいた
仲間の誰もが
そして目撃した人の誰もがそうしたように
そして誰かに語り始めた
奇跡的に興り続けられているこの活動は未来の道標になるだろう
仲間の一人のジャーナリストがこの封鎖を記録し論述した
私もまた心にこの活動を刻んでいた
仲間の誰もが
そして目撃した人の誰もがそうしたように
そして誰かに語り始めた
2014年3月31日月曜日
きょうの印象
空の裂け目から血が滲んだような濃いオレンジ色の〈別の空〉が
私たちを覆い尽くそうとしている
もし一瞬でも覆われてしまえば
すぐさま窒息してしまうだろう
澱んだ湖がその空を映して
湖底深く抱え込んだマグマを混ぜ合わせようとしている
企てが地上のそこここで
虎視眈々と実行されようと狙われている
この世に冒険者がいなくなってから
ただ人は冒険者の模倣品を繰り返し送り出し続けている
それなのに
ひとは希望を抱くことさえ
いつのまにか拵えられた前世紀の柵の中でしかすることができない
空が群青色に移行し
地上を見下ろす無数の瞳が現れる
だがひとはそれを見ながらも気づくことができない
発せられたコトバは
翻訳され他国にも通じるコトバだ
幼児がテキストブックを開く
何かを知るためではない
知ることから遠ざかるために
幼児は学びの時間に沈んでゆく
もう救うことはできない
どんな手を差し伸べても
手は枯れた細く頼りない草の茎でしかなくなっているから
私たちを覆い尽くそうとしている
もし一瞬でも覆われてしまえば
すぐさま窒息してしまうだろう
湖底深く抱え込んだマグマを混ぜ合わせようとしている
企てが地上のそこここで
虎視眈々と実行されようと狙われている
ただ人は冒険者の模倣品を繰り返し送り出し続けている
それなのに
ひとは希望を抱くことさえ
いつのまにか拵えられた前世紀の柵の中でしかすることができない
地上を見下ろす無数の瞳が現れる
だがひとはそれを見ながらも気づくことができない
発せられたコトバは
翻訳され他国にも通じるコトバだ
何かを知るためではない
知ることから遠ざかるために
幼児は学びの時間に沈んでゆく
どんな手を差し伸べても
手は枯れた細く頼りない草の茎でしかなくなっているから
2014年3月30日日曜日
森のなかの会社
会社は3階建てで森のなかにある
上空から見ると正方形のタイルのようだ
そこには101人の人が働いているが
その内31人は別の会社に在籍している
建物の外装はコンクリートの打ちっぱなしで
内装もごく簡素であるが
間仕切りはしっかりとしている
1階から3階まで
見通しのよい幅広の階段でつながっていて
1,2階の階段踊り場からは下のフロアの突き当りにある正面の入り口を
ほぼ見渡すことが可能だ
会社にはめったに最終ユーザーたる顧客は来ない
そのためビルには立派な玄関はなく
ビルの正面のガラス扉を開けると
すぐにデスクワークをしている社員たちを見ることができる
当然受付嬢が着席している受付のようなものはない
私がいるフロアは3階だが
3階は大きなコモンスペースが中心に陣取り
それを取り囲むようにワークスペースが配置されている
コモンスペースはフレキシブルにその姿を変え
あるときはイベント会場に
またある時はプレールームに
またあるときは何の変哲もない日常的な会議室となる
建物の柱は皆コンクリートがそのまま露出していて
均等に整然と立っている
すべてのフロアの天井高もまた統一されていて
4メートル50センチメートルである
故に時折いま自分がどのフロアに居るのか
錯覚のため分からなくなることがある
建物の外周は
無人のプロムナードとなっていて
その美しさには誰もが驚愕する
柱の間に見られる風景は
緑を湛えた森と芝生の庭である
道はなく
そこだけが孤島のようであることを誰もが感じる
初夏をまえにしたその日
私は詩人の御徒町凧を招いて3階のコモンスペースで
夜を徹しての詩の朗読会を主催していた
すでに会を終え二人は何人かを伴って
私のワークスペースで思い思いの飲み物を手にしながら
詩についての話をしていた
その時
パイプスペース脇の物置から私を呼ぶ声がして
私は一人そこへ入っていった
中には物干しロープが張られ
私がきのう洗濯した洗濯物が干されていた
柱に取り付けられた配電盤を開けると
そこにはエアコンのスイッチがあり
私はそれを右にひねり
壁から突き出ている通風ダクトから勢い良く吹き出し始めた熱風に
洗濯物を押し当て乾かすことに全神経が集中していった
御徒町凧は階段を降りていった
私は何事もなかったようにもう案内している
「このフロアのこの辺りは提携会社の社員の人たちが仕事をしている」
などど自ら計画し実現したことを説明する
朗読会を終え朝のビルの中から感じられる外の気候は
この上なく爽やかだ
このビルで働く人の男女比は女子が約8割と多い
男は恋愛の誘惑の香りを感じ心がざわめくのが普通だ
社長
と呼ぶ声がした
御徒町凧と私は振り向いた
そこにはなんと
おかちめんこの仮面をかぶった
あの噂の美人秘書が立っていたのだ
上空から見ると正方形のタイルのようだ
その内31人は別の会社に在籍している
内装もごく簡素であるが
間仕切りはしっかりとしている
見通しのよい幅広の階段でつながっていて
1,2階の階段踊り場からは下のフロアの突き当りにある正面の入り口を
ほぼ見渡すことが可能だ
そのためビルには立派な玄関はなく
ビルの正面のガラス扉を開けると
すぐにデスクワークをしている社員たちを見ることができる
当然受付嬢が着席している受付のようなものはない
3階は大きなコモンスペースが中心に陣取り
それを取り囲むようにワークスペースが配置されている
コモンスペースはフレキシブルにその姿を変え
あるときはイベント会場に
またある時はプレールームに
またあるときは何の変哲もない日常的な会議室となる
均等に整然と立っている
すべてのフロアの天井高もまた統一されていて
4メートル50センチメートルである
故に時折いま自分がどのフロアに居るのか
錯覚のため分からなくなることがある
無人のプロムナードとなっていて
その美しさには誰もが驚愕する
柱の間に見られる風景は
緑を湛えた森と芝生の庭である
道はなく
そこだけが孤島のようであることを誰もが感じる
私は詩人の御徒町凧を招いて3階のコモンスペースで
夜を徹しての詩の朗読会を主催していた
すでに会を終え二人は何人かを伴って
私のワークスペースで思い思いの飲み物を手にしながら
詩についての話をしていた
その時
パイプスペース脇の物置から私を呼ぶ声がして
私は一人そこへ入っていった
私がきのう洗濯した洗濯物が干されていた
柱に取り付けられた配電盤を開けると
そこにはエアコンのスイッチがあり
私はそれを右にひねり
壁から突き出ている通風ダクトから勢い良く吹き出し始めた熱風に
洗濯物を押し当て乾かすことに全神経が集中していった
私は何事もなかったようにもう案内している
「このフロアのこの辺りは提携会社の社員の人たちが仕事をしている」
などど自ら計画し実現したことを説明する
朗読会を終え朝のビルの中から感じられる外の気候は
この上なく爽やかだ
このビルで働く人の男女比は女子が約8割と多い
男は恋愛の誘惑の香りを感じ心がざわめくのが普通だ
と呼ぶ声がした
御徒町凧と私は振り向いた
そこにはなんと
おかちめんこの仮面をかぶった
あの噂の美人秘書が立っていたのだ
2014年3月29日土曜日
ならないくちぶえ
くちぶえが
うまくふけない
あなたは
うまくふけるのに
でも
それはきらいなところ
くちぶえふくより
くちびるふさいで
ちからをこめて
だいてね
なみのように
ただよわせ
そらに
うつして
わたしは
ならないくちぶえで
きみを
たたえるから
うまくふけない
うまくふけるのに
それはきらいなところ
くちびるふさいで
ちからをこめて
だいてね
ただよわせ
そらに
うつして
ならないくちぶえで
きみを
たたえるから
2014年3月28日金曜日
春が
世間の隅っこにいるけれど
ここは世間の隅っこの真ん中
世間は賑わっているけれど
ここは世間から一番遠い場所
だれもが世間へ出かけていって
友をみつけて笑顔を見せ合う
世間の隅っこの真ん中には
だれもやってこない
世間の隅っこの真ん中には
一足早く
だが 静かな春がやってくる
ここは世間の隅っこの真ん中
世間は賑わっているけれど
ここは世間から一番遠い場所
だれもが世間へ出かけていって
友をみつけて笑顔を見せ合う
世間の隅っこの真ん中には
だれもやってこない
世間の隅っこの真ん中には
一足早く
だが 静かな春がやってくる
2014年3月27日木曜日
やきもち
やきもちをやいても
いいですか
あなたをひとりじめ
したいの
それはわるいことではない
それはすてきなこと
だれかとあなたをわけあうなんて
ふじゅんだわ
やきもちをやいて
くれませんか
わたしをひとりじめ
してほしいの
それはきゅうくつなんかじゃない
それはかんじること
このむねのほのかなかおりを
おぼえてほしいの
いいですか
したいの
それはすてきなこと
ふじゅんだわ
くれませんか
してほしいの
それはかんじること
おぼえてほしいの
2014年3月26日水曜日
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