2014年4月12日土曜日

その 透明な ・・・

頭のてっぺんからつま先まで好きなひとが
疑いの眼差しで私を見ている
私にはちゃんとした理由があるから と
私は自分を落ち着かせようとしている

初めて同じ部屋で寝た夜のことを
私は思っているが
君はどうやって帰ろうか
考えている

君の胸と私の胸とを合わせて
背中を両方の手のひらで
激しく撫でて愛してるよと伝えた

いま車を運転してきた君の
助手席で
私は君をつなぎとめるために
色々と画策した

ロービーで君を待っていると
君が来ないのではないかという不安が
私をいらだたせる

私は悪いことをしているかもしれない
無理やり君にいうことをきかせようとしている

だが君は来ない
降りだした雨の向こうに
走り去ってしまうのか
そんな
悲劇的な画が
私にはに似合っていると
君は私の悲壮な出来事を楽しみながら言いそうだ

私は君を信用などしていない
だだ好きなだけだ
君は私を好きではない
ただ無理やり繋ぎ止めて欲しいだけだ

二人の間に
理解し難い謎が
透明な丸い水晶球のように落ちている
その魅力に囚われてしまったことだけ
私達は一緒だった

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2014年4月13日 2:09

    いやなとこいっばい見つけても
    大好きだったり
    嫌われちゃったかなと思っても
    大好きだったり
    「思い」と「心」は別物で
    心は常に変化するけど
    ふわふわ不安定な心に
    従うしかないね
    「思い」と「心」も理解し難い謎だね

    返信削除