2014年5月2日金曜日

名もない命として

空気が閉じ込められた
一粒の氷
グラスの中で揺らすと
心地よい音がする

私も
心地よい音で
鳴りたいと思う

遠い雷雲から落下した滴が
地を這って希った果てない夢を
この喉で受け止めて
声にしたい

星空の電波で
この星の人に伝えたい
人としてではなく
名もない命として

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2014年5月3日 23:27

    森羅万象
    名もない命は星の数
    消え入りそうな弱い瞬きも
    特別なひとつ星
    誰に見つけてもらえなくても
    生きてさえいれば
    心地よい胸の鼓動を
    鳴らそうよ

    返信削除