ひとのゆめにでてきて
ねむってしまう
ねむりおとこ
ねむりおとこが
でてくると
みたひとは
ねむれなくなる
それは
ねむりおとこは
ねむりおとこをみたひとのかわりに
ねむってしまうおとこだから
だが
ねむりおとこをみたひとは
おきているとき
ねむりおとこのことを
おもいだせない
ねむりおとこは
みたひとがねむらなくても
みたひとのかわりに
ねむってしまう
たまに
ねむりおとこが
どこかにでかけると
ねむりおとこをみたひとは
ねむれる
ねむりのさかを
きゅうこうかして
ねむりにおちてゆく
そして
ねむりおとこのことを
おもいだして
こわくてふるえる
ねむりおとこが
かえってきませんように
といのる
いのりながら
ゆめをたてつづけにみる
そして
めをさます
いや
はんたいだ
ほんとうは
いま
ねむりにおちたのだが
それに
きづくことはない
↑
ここにある
ねむりおとこの
しゃしんが みえますか
ねむりおとこはきっとうつむき加減で
返信削除目を合わさない。
そしていつも何も喋らない。
ホントはね、
ねむりおとこに会いたくて
やって来るのを待っている。
怖がるふりして待っている。
寝言を言うのを待っている。