2013年12月5日木曜日

あやまち




あやまちをくりかえし
いきてきた
いきてきたといま書いたのも
またあやまち

あやまちにあやまちをかさね
あやまちの塔が建つ

あやまちの塔を自ら破壊して
あやまちの道をひきかえして
あやまちの川のほとり
誤って正しいことを
水にながす

あやまちで
日が暮れて
あやまちの夢にめをさまし
誤った名を呼んで
ふたたび眠る

あやまちをくりかえし
いきつづける
くらしをよくしようとする
だがくらしはよくならない
すべてがあやまちだから

あやまちの躯を
正しいもので染め
正しさというもので染め
中身も
ねこそぎ入れ替えなければ

それでも
あやまちをおかすだろうが
あやまちには
気づかなくなるだろう


1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年12月6日 0:40

    あやまちをおかさないとあやまちは正せない。
    正しいことが何なのかわかっていないと何があやまちなのかわからなくなる
    正しい事とあやまちの境界線はどこなんだろう?
    人それぞれ違うものだよね
    形もこたえもないんじゃないかな
    キミのあやまちは
    あやまちを繰り返したことではなくて
    「自分」のことを誤った見方をしているってことなんじゃないかな

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