2013年12月28日土曜日

初めて知るだろう

あなたの前ではずんでいた白い鞠
私がポケットに隠し持っていた光るパイプ

あなたの髪が匂い立つ真昼のスコール
私の胸で渦巻く怪鳥の羽ばたき

あなたのものと
私のものを
一緒くたにして
たき付けに
くべてしまえ
その穴に
その竃の火に

やがて湯がたぎるだろう
湯に その辺の生命をそのまま投げ入れて
私たちは夜の間中
魔除けのダンス

やがて明け方の太陽が
夕焼け空を背景にしていると
初めて知るだろう
初めて知っただろう

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年12月29日 1:17

    夢のなかで観る現実
    現実のなかで見る幻想
    そんななかでうろうろしているキミが
    欲するのは道しるべ
    それは夢の続きでさえもわからない
    明け方の太陽が
    光を纏った偽物だとしても
    光が射す方向はしることができたはず

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