死んだあとも
くっきりと在り続ける父の署名は
わだかまりを支えたまま
時の流れを渡って行く
はっきりしないことだらけの世の中を
いつ知ったのか
同じ通学路を何度も歩くうちに
大事なことは結論ではなく過程だと
いつから訳知り顔でいられたのか
冷たい風の後に何がやってくるのかを
予定表に書き込んで
未来の予定も書き込んで
オルゴールのように人生を奏でる
署名は歌わず
世の矛盾の訳を理解せず
佇んでいる
私は誰かに詫びたい気分になり
ペンを手に取るが
名前さえ書く勇気がなく
検索窓に名前を打ち込んで
結果と対峙しない理由を探し始める
署名の裏側から憂いと矛盾が滲んでるようです。
返信削除結論より過程が大事と言うことは解ろうとしようとする人しか分からない。未来のゴールをナビに設定したとしたら、時に案内は通過予定に無い道や遠回りの道へ誘導したりする。その通りに行くか行かないかは自分で選択しなければならないけど、ハンドル持っているのが他の誰かだったらその人に委ねてしまうかもしれない。
でも道をたとえ間違えても未来は逃げません。
検索窓に打ち込んでクリックしたら同時に気持ちの画面も変わればいいのにね。