いま写した君の写真の横に
生まれたばかりの頃に撮られた
君の写真を並べてみる
二枚の写真の間には
君がいままでに生きた時間が
挟まれている
その隙間に
どんなことがあり
どんな人びとがいるのか
君が一番知っているはずだ
君は私が差し出した二枚の写真を
なんともいえぬ表情で見ている
私に気遣ってくれているのが分かる
君はそうして周りの人を気遣ってきた
自分の不器用さも認められるようになった
きょうは君の誕生日だ
君はその命をふる里の地で引き受けてから
その力強さと得体の知れなさに悩まされながら
必死に生きてきた
その姿が人を感動させたこともたくさんあった
いま君はどんな気持ちでいるのかな
目の前にいるのに分からない
二枚の写真の隙間が
私たちを見守っている
窓の外の寒い街並の上空では
無数の星が私たちを見守っている
君が生きてきた数々の出来事を線で繋ぐと君の星座ができる。
返信削除多くの星に紛れてしまうけど、君にしかわからないフクザツな形の星座。
そして君はこれからも、写真のようにちょっと戸惑った微笑みで静かに光続けるのだろう。
寒い夜空を見上げているのは、貴方のような気がしてならない。