花は立ち止まる
私の前で
世間の風を受けながら闊歩していたけれど
百人の人と
幾千の事象に臨んできたけれど
花は迷いもなく立ち止まる
振り返ることもせず
昨日までの計算高さも忘れて
花は立ち止まって
黙り
凛と立って
無言で視線を私に向けてくる
花を前にした私は
花の来し方行く末を想った
だかそれは
ほんの一瞬のことだった
私は
私の人生を受け入れて生きることに
集中しなければならなかったから
季節の風に身を任せて
花や樹や草や生き物や宇宙の自然を
受け入れて
ただ
なすべきことをしなければならなかったから
一瞬すれ違った花は、そのあとどうなったと思う?
返信削除立ち止まった花は、あなたに息を吹き込み、ただ無心に一生懸命咲いて、風に身を任せ散っていった。跡形をのこさないように。でもまたいつか時期が来れば、またあなたの前に今度はひっそりやって来る。あなたに「ああ、あの時の・・」と思い出してもらえるのを心に秘めて。
自然が癒してくれるのは繰り返しつつ、続いていくことの包容力ですね。
削除そうか、マツザキさんも一人の「花」ですね。
返信削除そう、人を花にたとえて書き始めた詩なのです。よく見抜きましたね。
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