2012年2月26日日曜日

失われたもの

ひまわりが咲いていたから
あれは
夏だったのだろう
青空の向こうから
一人の若い女がやってきた

私の前で微笑むと
声も立てずに
走っていった
私は
追いかけるしか選択肢がなかった

それから
雲が流れる空を眺めながら
草むらに寝転んで
耳許に草の葉擦れの音を聞きながら
私たちは時間が経過するのも忘れて
永い間お喋りをした

疲れて眠る子どものように
そのシーンが回転しながら飛び立っていくのを
草むらを包み込む地上から眺めていた

青い空は夕焼を映し
ひまわりはうなだれて
自らの目的を失っていた

3 件のコメント:

  1. 季節外れの詩もいいですね^^
    大好きな夏・・・眩しくて新鮮です。

    私は自分を見つめ過ぎて、
    大切な人の気持ちが見えなくなっていました。
    気をつけましょう。。(苦笑)

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  2. 実りの秋がやってきますね。

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  3. ひまわりさん、身代わりに、目的を、見失ってください。

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