2012年2月25日土曜日

絶望の谷で

首をくくろうか
と 君は言いかけて
その言葉をのみこんだ

振り向いた顔が
あまりにも寂しげで
もうこれ以上どうにもならないと
悟ったから

ビルの谷間には
絶望が溜まっていた
おまけに
冷たいビル風が
埃を舞い上げて吹き荒れていた

私たちは
後ずさりしないでいるのが
やっとだった

首をくくろうか
と 言いかけて
君が 発した言葉は

たかを
くくろうか

私たちは
か弱い
一歩を踏み出すだけだった

1 件のコメント:

  1. 『階段のうた~season4~』が懐かしいです。

    くくったものが、首ではなく「たか」で、安心しました^^
    か弱い一歩が、後で思えば、偉大な一歩でありますように。

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