毎日 日付変更線がこの身の上を通り過ぎていくのに
通り過ぎでしばらくすると もう
境界線は 溶けてなくなってしまう
初めてそのひとと会った夏の終り
スキー場の斜面に無数に咲き誇るコスモスが
風に揺れていたけれど
その風が
その日が
どんな境界線で区切られているかは
判然としない
コスモスの中に
そのひとはいたけれど
いま そのひとはどこにいて
何をしているのか
その輪郭さえ
とらえることができない
幻と夢の間に
夕日が落ちて
思い出へと誘う
誘っているのが
誰なのか
判然としない
過去の思い出は、真実の記憶と感じているけど
返信削除夢との境界性はわからない。
あの人と繋がっていた気がするけれど
今も繋がっているのか
そのとき繋がっていたのか判然としません。
不確かな感覚に共感しました。
不確かな感覚って人はたくさん持っていますね。自分が自分をつかまえることは難しい。お腹がすいて自分を飲み込んでしまうヘビの話のように、哀しくも滑稽なパラドックスが存在するからでしょうか。しかし信じることは大事だと思います。信じないこと以上に。
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