2010年9月13日月曜日

新聞連載詩 未来 2

「魔法の力」 マツザキヨシユキ

来る、来ない、来る…と花占いしてたら
いつの間にか未来になっていた

タイムマシーンにさらわれたのだ 
そこには 見慣れない風景があった

人々の表情もどこか不自然に見える
それに 音がよく聞こえない
どうしたのだろう
私はどぎまぎしていた

するといきなり誰かが後ろから肩をたたき
私に向かって言った

「きょう、くる?
それとも行こうか」

私には行くも来るも
なぜか一緒のように思えた

上のほうで
柱時計の音がした


メッセージ☆
時々、過去に起こったことの前後関係が
わからなくなること、ありませんか。
そんな時はタイムマシーンに乗ってもきっと迷ってしまいます。
新しい気持ちで朝が迎えられたり、心が二日酔いだったり、
時と記憶の魔法の力は、きっと誰もが持っています。使いこなせればいいのですが…。

2 件のコメント:

  1. 未来を迎えに行くことも、待ってることも、できますね。
    でも、過去が後ろから、話しかけてきて、
    こっちから行こうかって言われたら、
    こわいですね。過去は、自分からだけいきたい。

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  2. 過去は衣のようだと僕は思います。風呂に入るとき以外は身に纏っている感じ。地獄に行くとその衣を秤にかけて、罪の重さをはかるっていう話、怖いですよね。正しく生きればその衣は味方をしてくれると思っているのですが。

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