2010年9月26日日曜日

新聞連載詩 未来 3

「心の当たりくじ」 マツザキヨシユキ

指で土を掘って 種を一粒落とす
間隔をあけて もうひとつ またひとつ
そしてすぐに 土をかぶせてしまう
種をまくときの気分はなぜか楽しい

これで きっと 芽が出て 花が咲く
どんな花が咲くのだろう
花が咲くころ 自分は何をやっているのだろう

花が咲いたら 写真を撮って うんと凝って撮って
あのこにメールで送ってみよう
あのこはなんて言うのかな

花が咲くころ いま石ころを投げつけたい
にっくきアイツは もう自分の前にはいないだろう
今 手元にある 宝くじは 100円玉2つになり
わたしは せっせと 働いているだろう


メッセージ☆
種というのは「未来カプセル」のようだと、どこかで誰かが言っていたような気がします。
人にとって、自分の「未来カプセル」って何なのでしょうか。
宝くじ、でしょうか?
いいえ、もちろんぼくは違うと思います。ではねなんでしょう。それは人さまざまだと思うのです。
僕にとっての「未来カプセル」は、毎日詩を書くこと、です。いつか花咲くといいなと思いながら書き続けています。

3 件のコメント:

  1. 素敵な未来があるといいな。
    種をまかなければ、始まらない。
    未来に向かって頑張りたいと思いました。

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  2. ももさんへ
    そうそう、でも、種を見つけるのもひと苦労ですね。どっかに落ちてやしないかしら。いつも探しているんですが。自分で作ることはできないですからね。

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  3. マツザキさん
    コメントありがとうございます。
    そうか、「種」は自分で作ることができないんですね?
    ええ、じゃあ、みんなどうやって手に入れているんでしょう?
    落ちているもんなのですか?
    「悩みの種」「心配の種」これは、欲しくないのに押し付けられちゃうのでしょうか?
    私は、種は、人の心が作っているものかと思っていました。
    興味深いです。

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