2013年10月3日木曜日

思い出の宝箱を開けるだけでも

思い出の宝箱を開けるだけでも
あなたと豊かな時間を過ごせるけれど
きょうは新しい場所に行きましょう
箱には入りきらないほどの思い出をまたつくろう



栞が挟んであったページに書かれていた
あなたのこと
ありふれた描写の暗号を解読するには
時間の鍵が必要だと
あの時気づいたのだった
書いた自分にも分からなかったその謎が
ぼんやり立ち現れそうになるが
怖くて表紙をパタリと閉じた

1 件のコメント:

  1. 中村ゆき子2013年10月4日 0:58

    ひとつの思い出なのに
    あなたと私のふたつの宝箱
    あなたのはどんなのかな
    私のには悲しい思い出も
    入ってるんだよ

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