あなたのことを
きょうは
マリンと呼ぼう
あなたのうなじから
海の香りはしてこないけれど
あなたの瞳に
海の底の星空は映っていないけれど
きょうは
あなたのことを
マリンと呼ぼう
あなたは自分のことを
不器用だと言うけれど
私は あなたから
その器用な身のこなしを学んでいる
と
いつか
告げたことがあった
あなたはまた
人間関係が苦手だと言ったけれど
あなたの周りには
いつもあなたを求めて素敵な人が
集まっていた
マリン
と呼んでも
マリリンモンローを連想しないでくれ
いっそプリンや風鈴の方がまだ近いのだから
きょうは
煩わしいことが片付いて
いま
何が煩わしかったのかさえ
リアルには思い出せないくらいに
脱力し
重力となって地面に落ちている
マリン
あなたは
あなたであって
あなたではない別の誰か
マリンは
私を
何と呼んでくれるのだろう
朝のベッドのシーツの中で
あなたは アクア
返信削除私にとって なくてはならない存在だから
アクアマリンの石が その証し