2011年1月9日日曜日

詩のありか

五万円の月収のほとんどを美容関係に使う
ほとんどはコスメでファンデに消える
もうすぐ成人だが自宅に住み
バイトと婚活に励む
週二三回は友だちと会いファミレスかマックでお茶する
カレシはいない

夢は安定した職に就いたまあまあの男子と結婚し
定年まで安定した生活を送ること
高望みはしない

どちらかというと美人ではないが
笑顔がきれいで
明るくカワイイ
勉強はあまり好きではなかった
人当たりはいいほうだ

高校を出てアルバイト生活
友だちもそんな感じ

古いぬいぐるみに囲まれて
鼻まで布団をかぶって眠る
液晶時計だけが青く点っている

夜半
そこに詩がやってきて
胸の膨らみでジャンプして
パッと消えた

そのことは
誰も知らない

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