あなたと会話すると
あなたが黙り込むそのわすがな間に
私は宇宙の彼方まで行ってタッチしてまた戻ってくる
あなたは次に発する言葉を選び終えると
瞬きもせずに発語する
その響きは大昔に聞いた音楽のようだ
あなたは何か会話しているらしいが
私は言葉を発した瞬間に
泡の中に閉じ込められてうまくいかない
胸のポケットにはペンがあるが
そこまでの距離は遠すぎて手がとどかない
あなたはそれが楽しいかのようにはしゃいでいる
そうかと思えば今度はしっとりした視線をこちらに向けてくる
世界が回っているのか自分が回っているのか分からない
地球の公転はそんなに早くないはずだ
回っているのはあなたの周りにいる私
それともその反対
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